白猪山 大城登山口から登り、都登山口へ下山

2019.01.05(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 42
休憩時間
33
距離
8.0 km
のぼり / くだり
741 / 739 m
1 41
6
4
57
22

活動詳細

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 いつのまにか正月も五日である。ここはひとつ地元松阪の白猪山へ登ってこようと思いたつ。曇りのち晴れの予報に違い、小雨がぱらついているが、まあ良い。深野側の夏明ルート以外は歩いたことがないので、今日は大石(おいし)側の大城ルートから登り、都登山口へ降る予定。登山口の道脇には大日如来が祀られており、何台か駐車できる場所もある。晴れ間も見えてきた。  棚田と家屋の間を抜けると、すぐに暗い林道に入る。暗く細い林道だが、舗装されており、結構使い込まれた気配がある。なるほど、30分くらい歩くと急に空が開け、集落に出た。突如道幅も拡がった。あの細い道がこの集落に至る道だとは、随分不思議な感覚に襲われる。地図で仕入れた知識では、他の道といっても、さほどの道路も付いていないはずだ。ここがルートの名前にもなっている大城(おおじょと呼ぶらしい)ということだ。大城は明るく、茶畑などもあり、家も立派で寒村という様子では無い。生活の気配もあるが、人の姿を見ることはなかった。流石に村の外れになると、朽ちた土蔵など廃村の風情もあり、このルートの良さのひとつと感じる。集落のはずれの峠を越えると、こちらも至って細い舗装路を都に降るが、山頂へは峠から西に山道が別れている。山道をしばらく行くと、櫟林の中を行く道になり、落ち葉をふむのが心地よい。このあたりでは炭焼きもおこなわれた様子だ。やがて杉の植林を過ぎて石大神の祠に出た。ここで夏明からの路が合流し、あとはひろびろとした山頂への急登が待つのみ。ここには見晴らしの良い芝の小丘陵があるのだが、今日は見通しも悪く、どうにか伊勢・南伊勢、台高の山影をみる。  山頂に至るが、風邪冷たいところに時雨れてきた。北方の室生方面もすっかり煙っている。早々に退散、直下にて風をしのぎ昼とする。やがては時雨もおさまり、日も差してきた。さすが正午前には多くの登山者が登ってこられる。なにぶん今年の干支にちなむ山ということで、正月からいつになく多くの登山者を迎えた様子で、山頂には記念の立札などが目立っていた。先ほどの丘陵まで降ると、ずいぶん見通しが良くなっており、荷物を下ろして芝にころがってみる。風はあるものの、日差しがあたたかい。登ってこられ、見晴らしに声を上げられる方々と挨拶を交わしたところ、けっこう遠くから来られたかたも多かった。  大城の峠まで、来た道を引き返し、峠からはコンクリートの舗装路を北に降る。この道も細く軽トラ1台がやっとの道だ。しかし都の登山口は近い。この登山口まで車でくれば、大城ルートに比べ、山頂まではずいぶん近い。登山口から都、谷という集落のなか、整備された車道を歩き、車まで戻った。不思議な風情の大城集落に出会い、雑木林の山道をゆき、時雨れるなか時折のひだまりを感じるなど、冬の里山の良い山歩きとなった。

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