男鹿岳【栃木百名山】

2016.04.10(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 59
休憩時間
1 時間 10
距離
14.2 km
のぼり / くだり
1283 / 1283 m
4 13
3 27

活動詳細

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[感想] 男鹿岳に登りました。この男鹿岳は栃木百名山であり日本三百名山でもあるので、登りたい候補として考えている方もいるのではないでしょうか。 ただこの男鹿岳は大佐飛山同様、自然環境保全地域に指定されていて、人の手が全く加わっていない自然の状態そのままの山なので、いわゆる登山道がありません。そのためこの残雪期を逃すと笹漕ぎ必須で登頂困難となり、栃木百名山の中でも登頂難易度トップクラスの山だともいわれています。 今回初めて男鹿岳に登りましたが、個人的な感想として、大佐飛山より気力と体力が必要な山だと思いました(まさに秘境、何回も心が折れそうになりました)。 登山ルートに関しては、今回の釜沢橋ゲートからアプローチするルートと、廃道になった塩那道路を利用して深山園地からアプローチするルートの主に2つがあるようです。また釜沢橋ゲートからのルートに関しては、大川峠を経由して山頂を目指す一般的な北尾根ルートと、林道歩きが短いショートカットルートがありますが、今回は初チャレンジだったので、距離の一番短いショートカットルートで挑戦しました。 ただショートカットルートに関しては、確かに距離は短いのですが、登る時期を間違えると笹藪必須で体力を消耗しますし、気温が高い日だと踏み抜きも多くなり、雪もべちゃべちゃで急登も進みにくくなると思います。やはり登るタイミングの見極めと「笹藪かかってこいやぁ」と言うくらいの強い気持ちが必要だと思いました。 持ち物に関して一番悩んだのがワカンで、結果から言うと「ショートカットルートの急登にワカンは使えない。ただの荷物、アイゼンで充分」だと思いました。またアイゼンも蹴り込んで登れる10~12本爪アイゼンがベストだと思います。 登山道ですが、登りに関しては尾根を外さないように登れば迷うことは少ないかと思いますが、下りに関しては道迷い必須です。地図とYAMAPを何回も見ながら下山しましたが、それでもルートを外れそうになりました。 トイレに関しては当然どこにもありません。 思いの丈をいろいろと書きましまが、やはり山頂に着いた時の達成感、山頂から見える那須連山や大佐飛山の景色は生涯忘れることはないでしょう。一生のうち一回は登りたいと思っていた男鹿岳、怪我なく無事登ることができて本当によかったです。

男鹿岳 男鹿岳に登りました。今日は天気もよく、とても暖かい一日でした。が、とても過酷な一日でした。
男鹿岳に登りました。今日は天気もよく、とても暖かい一日でした。が、とても過酷な一日でした。
男鹿岳 宇都宮からは車で2時間程かけて来ました。まずは、スタートの釜沢橋ゲートを目指します。県道369号に入ると1つ目の通行止の案内板がありました。そのまま案内板の横を車で通ります。
宇都宮からは車で2時間程かけて来ました。まずは、スタートの釜沢橋ゲートを目指します。県道369号に入ると1つ目の通行止の案内板がありました。そのまま案内板の横を車で通ります。
男鹿岳 2つ目の通行止の案内板です。ここもそのまま横を車で通ります。念のためスタッドレスタイヤで来ましたが、雪は全くありません。
2つ目の通行止の案内板です。ここもそのまま横を車で通ります。念のためスタッドレスタイヤで来ましたが、雪は全くありません。
男鹿岳 そしてスタートはここ、釜沢橋ゲートから少し入った林道横の路肩です。車でもう少し進めそうでしたが、スタックしそうなのでこの場所に駐車しました。ここでYAMAPをセットし出発です。
そしてスタートはここ、釜沢橋ゲートから少し入った林道横の路肩です。車でもう少し進めそうでしたが、スタックしそうなのでこの場所に駐車しました。ここでYAMAPをセットし出発です。
男鹿岳 少し進むと分岐があります。ここは直進して進みます。左の林道は沢沿いに出てしまい、合流することはできないので気を付けるポイントだと思います。
少し進むと分岐があります。ここは直進して進みます。左の林道は沢沿いに出てしまい、合流することはできないので気を付けるポイントだと思います。
男鹿岳 この林道に関しては、雪もなく特に問題なく歩くことができます。
この林道に関しては、雪もなく特に問題なく歩くことができます。
男鹿岳 岩が崩れて林道を塞いでいるところもありますが、特に問題はありません。
岩が崩れて林道を塞いでいるところもありますが、特に問題はありません。
男鹿岳 ふきのとうも咲いていました。春を感じます。ただ本来はこの辺りも雪で覆われているようですが、今年は雪がとても少ないと思います(大佐飛山も雪が少なかったですし、、)。
ふきのとうも咲いていました。春を感じます。ただ本来はこの辺りも雪で覆われているようですが、今年は雪がとても少ないと思います(大佐飛山も雪が少なかったですし、、)。
男鹿岳 オーガざわに到着です。時間にして1時間10分かかりました。
オーガざわに到着です。時間にして1時間10分かかりました。
男鹿岳 それにしても雪がありません。男鹿岳は笹藪で覆われているので、雪がないと逆に心配です。
それにしても雪がありません。男鹿岳は笹藪で覆われているので、雪がないと逆に心配です。
男鹿岳 崩落しているところが1ヶ所あります。雪がないので問題なく通れます。
崩落しているところが1ヶ所あります。雪がないので問題なく通れます。
男鹿岳 周りの景色を楽しみながら林道を歩きます。
周りの景色を楽しみながら林道を歩きます。
男鹿岳 男鹿岳へのショートカットルートの分岐に着きました。右側に赤テープがあるので分かりやすいかと思います(時間にして1時間半程で到着です)。本来は大川峠まで行くのが一般的ですが、林道歩きが約半分で済むので、この登山道入口から尾根を登っていくことにしました。
男鹿岳へのショートカットルートの分岐に着きました。右側に赤テープがあるので分かりやすいかと思います(時間にして1時間半程で到着です)。本来は大川峠まで行くのが一般的ですが、林道歩きが約半分で済むので、この登山道入口から尾根を登っていくことにしました。
男鹿岳 振り返って登山道入口を見ています。右の林道からUターンする感じで、左上の赤テープ方向に登っていきます。
振り返って登山道入口を見ています。右の林道からUターンする感じで、左上の赤テープ方向に登っていきます。
男鹿岳 登り始めはいきなりの急登です。当然登山道もありません。尾根を外さないよう上へ上へと登っていきます。
登り始めはいきなりの急登です。当然登山道もありません。尾根を外さないよう上へ上へと登っていきます。
男鹿岳 心配が的中しました。雪が全くないので笹藪が行く手を阻みます。赤テープもありますが全く意味がありません。
心配が的中しました。雪が全くないので笹藪が行く手を阻みます。赤テープもありますが全く意味がありません。
男鹿岳 強烈な笹藪です。どのくらい凄いのか例えると、年配のご夫婦も登っていましたが断念して引き返してしまいました(自分も心が5回程折れそうになりました。全然進みません、、登山道入口から40分登りましたが、殆ど進んでいません)。
強烈な笹藪です。どのくらい凄いのか例えると、年配のご夫婦も登っていましたが断念して引き返してしまいました(自分も心が5回程折れそうになりました。全然進みません、、登山道入口から40分登りましたが、殆ど進んでいません)。
男鹿岳 登山道入口から1時間、やっとこの辺りで雪が現れてきました。ここへ来るまでに、かなりの体力を消耗してしまいました。
登山道入口から1時間、やっとこの辺りで雪が現れてきました。ここへ来るまでに、かなりの体力を消耗してしまいました。
男鹿岳 登り始めて1時間半、アイゼンを装着です。「この先大丈夫なんだろうか」とかなり弱気になっていました。
登り始めて1時間半、アイゼンを装着です。「この先大丈夫なんだろうか」とかなり弱気になっていました。
男鹿岳 笹藪地獄の次は雪の急登地獄です。今日は天気もよく気温が高いので、雪もべちゃべちゃでなかなか前に進みません。この辺りでも心が折れそうになりました。「でもここで帰ったら絶対後悔する」と自分を励ましながら登っていきます。「近くて遠い三百名山」とも言われていますが「なるほど」その通りです。
笹藪地獄の次は雪の急登地獄です。今日は天気もよく気温が高いので、雪もべちゃべちゃでなかなか前に進みません。この辺りでも心が折れそうになりました。「でもここで帰ったら絶対後悔する」と自分を励ましながら登っていきます。「近くて遠い三百名山」とも言われていますが「なるほど」その通りです。
男鹿岳 何回休憩したでしょうか。チョコレート、癒されます。
何回休憩したでしょうか。チョコレート、癒されます。
男鹿岳 大川峠からの北尾根ルートです。「北尾根ルートの雪はどれくらいだろう?あっちから登った方がよかったかなぁ」とついつい弱気になります。
大川峠からの北尾根ルートです。「北尾根ルートの雪はどれくらいだろう?あっちから登った方がよかったかなぁ」とついつい弱気になります。
男鹿岳 なんとかここまで登ってきました。そして最後の急登を進むと、
なんとかここまで登ってきました。そして最後の急登を進むと、
男鹿岳 男鹿岳の山頂に着きました❗登山道入口から3時間かかりました。でも達成感、半端ありません。
男鹿岳の山頂に着きました❗登山道入口から3時間かかりました。でも達成感、半端ありません。
男鹿岳 山頂からは那須連山がきれいに見えました。大佐飛山に登ったときは見ることができなかったので、感動も倍増です。
山頂からは那須連山がきれいに見えました。大佐飛山に登ったときは見ることができなかったので、感動も倍増です。
男鹿岳 そして3月に登った大佐飛山です。今年は男鹿岳と併せて登頂難易度トップクラスの二座を登れたことはとても感慨深いです。健康に感謝です。
そして3月に登った大佐飛山です。今年は男鹿岳と併せて登頂難易度トップクラスの二座を登れたことはとても感慨深いです。健康に感謝です。
男鹿岳 頑張ったご褒美にカップラーメンを作っています。
頑張ったご褒美にカップラーメンを作っています。
男鹿岳 男鹿岳山頂で食べたカップラーメン、一生忘れることはないでしょう。。と余韻に浸っていましたが、帰りも帰りでとても大変でした。
男鹿岳山頂で食べたカップラーメン、一生忘れることはないでしょう。。と余韻に浸っていましたが、帰りも帰りでとても大変でした。
男鹿岳 下山時に困ったのは、写真の笹藪もそうですが道迷いです。尾根筋が何本もあるので、何回も迷いそうになりました。下山時、地図とYAMAPを30回以上は見ていますが、それでもルートを外れそうになりました(ポイントとしては、登りの自分の足跡を外さないことだと思います)。
下山時に困ったのは、写真の笹藪もそうですが道迷いです。尾根筋が何本もあるので、何回も迷いそうになりました。下山時、地図とYAMAPを30回以上は見ていますが、それでもルートを外れそうになりました(ポイントとしては、登りの自分の足跡を外さないことだと思います)。
男鹿岳 林道に戻ってきました。反対側に見える林道まで歩くと思うと疲れが出てきます。
林道に戻ってきました。反対側に見える林道まで歩くと思うと疲れが出てきます。
男鹿岳 オーガざわです。あと少しです。
オーガざわです。あと少しです。
男鹿岳 この辺りまで車で来ている人もいました。すれ違わなかったので皆さん北尾根ルートで登っているようです。
この辺りまで車で来ている人もいました。すれ違わなかったので皆さん北尾根ルートで登っているようです。
男鹿岳 駐車場所に着きました。右の路肩が車を止めた場所です。登り終えて興奮していますが、車を見た瞬間疲れがどっと出てきました。でも無事登ることができてよかったです。
駐車場所に着きました。右の路肩が車を止めた場所です。登り終えて興奮していますが、車を見た瞬間疲れがどっと出てきました。でも無事登ることができてよかったです。
男鹿岳 帰りは塩原の温泉に寄りました。疲れを癒した後、眠い目を擦りながら一路宇都宮に向かいました。お疲れ様でした。
帰りは塩原の温泉に寄りました。疲れを癒した後、眠い目を擦りながら一路宇都宮に向かいました。お疲れ様でした。

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