活動データ
タイム
16:08
距離
18.6km
のぼり
2551m
くだり
2555m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る【アクセス】 山梨県北杜市の尾白川渓谷駐車場からスタート。 駐車場は広くてトイレもあり。 【天気】 1日目 快晴 2日目 快晴 【コース状況】 尾白川渓谷駐車場〜五合目小屋跡〜七丈小屋 最初は標高が低いので里山のよう。標高1600m付近から登山道に凍結箇所あり。刃渡りまではつぼ足でしたが、その先は登山道が凍結していましたので、4本爪のスパイクを装着。 五合目小屋跡からは斜度のきついハシゴが続きます。七丈小屋の案内通りここで12本爪のアイゼンに履き替えましたが、ハシゴはアイゼンを引っ掛けそうで、チェーンスパイクが歩きやすそうでした。 七丈小屋 〜頂上 登山道は雪が少なくまだ夏道のようでしたが、締まった雪でアイゼンとピッケルがよく効きました。 九合目の急斜面が核心部。 今年は全体的に雪は少なめで、まだ夏道ルートのようです。ナイフリッジなど滑落すると逝ってしまいそうな、ヤバそうな箇所多数あり。今年は雪が少なく難易度は低めなので、今回の登頂を以って厳冬期の甲斐駒ヶ岳に登頂したとは思わないでくださいとのことでした(七丈小屋花谷さん談)。今後積雪量が増えると、さらに難易度が上がると思います。 【感想/記録】 正月後の3連休は以前から行きたかった甲斐駒ヶ岳へ登ることに。黒戸尾根はアルプス3大急登と知られていますが、途中に七丈小屋が営業しているので一泊二日の行程で登れます。天気予報の動向がサイトによって違い、日程が絞りきれず金曜日のヤマテンの予報で日〜月曜日に決定。すぐに七丈小屋に宿泊の予約をお願いしたらもうほぼ満室とのこと。でも一人だけならということで何とか予約ができました。三連休なので冬山なのに賑わいますね。計画では1日目に山頂へ登頂、2日目は八合目でご来光を撮影したら下山を開始し、お昼頃までには帰還の予定でしたが、まったく計画通りにはいきませんでした。 ■1日目 活動時間:6時間9分 活動距離:7.42km 高低差:1,604m 累積標高上り/下り:1,687m/95m 消費カロリー: 2518kcal 登山口から山頂までの標高差は約2,200mの黒戸尾根はアルプス三大急登と言われ、膝に爆弾を抱えていますので、果たして登れるかとっても不安。松本市内に前泊したら居心地が良くて、起床が遅くなってしまった。 ホテルは6時半頃に出発し、途中の中央自動車道から朝日に染まる大きな富士山が見えて感激。さらに進むと右手に白く雪を頂いた山が見えて、やっぱり甲斐駒ヶ岳でした。登山口の尾白川渓谷駐車場に到着したのは7時半頃。準備をして出発したのは7時45分頃。予定よりかなり遅くなりました。 登山道を進むと吊り橋があり、その先の登山道が分岐していました。黒戸尾根と標識のある登山道は、遠回りになるトラップでした。吊り橋から真っ直ぐに急登の登山道を進み、しばらくは割と緩やかな樹林帯の登山道を歩きます。標高が低いためすぐに暑くなり、ジャケットを脱いで出発。急登と言われる割には緩やかな箇所もあり、同じく急登の早月尾根と比べるとその分距離があるみたいです。 途中の横手駒ケ岳神社からの合流点で休憩。ドンドン進んでまた途中で休息して、寒くなったのでジャケットを着て出発。ナイフリッジの刃渡りに到着し、鎖が設置されている区間を渡ると、その先も凍結した箇所があり、つぼ足ではちょっと怖かった。しばらく進んだところで凍結が続くようになり、4本爪のスパイクを装着。先に進むとハシゴが出てくるように。この辺のハシゴはまだ斜度が緩やかでした。 黒戸山のピークを過ぎた付近から一旦降り、12時半頃に5合目小屋跡に到着。遠くに厳しい山容の甲斐駒ヶ岳山頂が見え、山頂に登れる気がしませんでした💦。ここで昼食を食べて12本爪のアイゼンに変更。さらに斜度が急と言うより、崖に設置された垂直に近いハシゴが続きます。アイゼンだと登りにくいけど凍結箇所があるので、アイゼンが外せない。キツイハシゴが続き息が上がり、もういい加減に勘弁してと思っていたら、14時前にようやく七丈小屋に到着。時間があれば山頂へ行こうかと思っていましたが、もう遅い時間なので到底無理でした。 宿泊の手続きをして荷物を整理して、着替えたら食堂に降りて担ぎ上げたビールで乾杯しました。食堂では花谷さんのヒマヤラの山行ビデオが上映されたりして、盛り上がっていました。食事の前から歓談タイムとなり、夕食のカレーも美味しかったです。消灯時間の20時前には横になりました。 ■2日目 活動時間:9時間59分 活動距離:11.09km 高低差:2,183m 累積標高上り/下り:667m/2,262m 消費カロリー:3787kcal 8合目でご来光を見るために、朝は4時半に起床する予定が、その前に目が覚めたのでトイレに行き、荷物を食堂に降ろし出発の準備をしました。朝食のお弁当は食堂に準備してあり、フリーズドライの味噌汁とともに食べたら、外に出て靴を履き5時半過ぎに出発。ヘッデンの灯りを頼りにトレースを追っていきますが、朝一から斜面を登ると息が切れます。でもペース良く登れたのか、6時半前に8合目に到着してしまった。ご来光までには時間があり、早く着き過ぎました。風もちょっと吹いてじっとしていると寒くなってきます。 お天気は快晴で東の空が赤く染まり、今日のモルゲンロートに期待ができます。6時50分頃に富士山の横からご来光が上がり、狙い通り甲斐駒ヶ岳も赤く染まって、素晴らしいモルゲンロートでした。撮影の後にまた登山道を進むと核心部の急斜面に突入。雪がしっかりしており、ステップもあって無事クリア。この後は休憩できそう広場にでて、一息ついたら最後の登り。 少しずつ標高を上げて8時頃に甲斐駒ヶ岳山頂に到着。今回も快晴で、鳳凰三山の向こうには富士山が大きく見えます。北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳などの南アルプスの山々、中央、北アルプス、八ヶ岳、御嶽山そして白山まで一望でした。頂上の気温は−9℃ほど、ほぼ無風で日差しもあり穏やかでした。ずっと居たかったけど、この後は長い黒戸尾根を下山しなければならず、8時半頃に後ろ髪を引かれる思いで下山。しかし、気温が上がってきたのでインサレーションジャケットと、厚手のグローブを事前に脱がなかったのは失敗。 九合目の急斜面はクライムダウン、ピッケルはダガーポジションにしてクリア。暑くて汗だくになり八合目でインサレーションジャケットと、厚手のグローブを脱いで出発。七丈小屋に戻ったらちょっとホッとしました。デポした荷物を回収し、ついでにコーヒーもいただきました。荷物をまとめて4本爪のスパイクを付けて下山開始。邪魔なアイゼンは付けていないので、垂直のハシゴもクリア。祠のある刀利天狗を過ぎたらまたハシゴや鎖場が出てきて、もうお腹いっぱいなのですが。 刃渡りを渡ってしばらくするしたら凍結箇所少なくなり、スパイクを外してついでに昼食を食べました。ストックを出して登山道を下りますが、長い黒戸尾根はなかなか終わりが見えません。登山道には凍結箇所の地雷があり、踏むと滑ってコケました。膝が痛いので踏ん張りが効かず、スピードを上げられないので、多数の方に抜かしてもらい分岐点で休もうと思っていたら、いつのまにか過ぎていました。登山道の終盤は落ち葉が積もって柔らかく、痛い膝にはありがたかった。途中で休憩してもう一踏ん張り、最後は半分気力で乗り切り、吊り橋が見えてきた時にはホッとしました。駒ヶ岳神社に寄ってから駐車場に無事到着。長かったけど、ご来光が見られて登った甲斐がありました(甲斐駒ヶ岳だけに、笑)。 木曽駒ヶ岳と比べて同じ駒ヶ岳でも甲斐駒ヶ岳は、見るからに厳しい山容、黒戸尾根は標高差2,200mのキツイ行程、ナイフリッジなどの危険な箇所多数の、厳しい、キツイ、危険の3Kが揃ったお山でした。そんな3Kの甲斐駒ヶ岳へ膝が痛いのに黒戸尾根から目指すとは、お前本当に膝が痛いのかと、突っ込まれそうですが、お陰様で膝は一時よりも大分良くなりました(まだ痛みはありますが)。でも膝に問題のある方は、初見で登らない方が良いと思います。 【注意点や反省点】 行程が長いので水分は山専ボトル500ccでは足りなかった。さらにペットボトル500ccがあれば安心でした。 お世話になった七丈小屋は一泊二食付きで9千円。夕食は17時から、朝食はお弁当です。水は2リットルまで無料、お湯は500ccが200円。docomoは4Gで繋がりましたが、ソフトバンクはダメでした。トイレは別棟で個室が4部屋。七丈第二小屋は自炊される方が宿泊されるようです。当日は寝床にあふれた方が食堂で就寝されていました。 意外にも女性の割合は4割ほどと、3Kなのに意外にも女性に人気があるのかと思いましたが、皆さん熟練者のようでした(個人の感想です)。 七丈小屋までは凍結箇所がありましたが、12本爪のアイゼンでは岩やハシゴに引っ掛けそうなので、チェーンスパイクが良いと思いました。刃渡りと五合目小屋跡からの急坂(ハシゴ付きの崖)、9合目付近のルンゼ状の急坂が核心部。凍結箇所があるので滑り止めが必要です。 これまで着ていたハードシェル、POLEWARDSのポーラー エクストリーム DF ジャケットは、生地に独自素材のデュアルフォースを使用していますが汗抜けがちょっと悪く、水蒸気となった汗が内側で凍りついていることがありました。こうなるともう汗は抜けませんよね。今回着用したTetonBrosのTBジャケットは、汗抜けが良いと評判のPOLARTECHのNeoSellを使用しています。一回だけの使用ですが内側は水蒸気で濡れたりしておらず、汗抜けは良さそうで好感触でした。 標高の低い箇所は登山道が乾燥しており、雪山に行ったのに土ぼこりまみれになったのは初めてでした。 登山口から自宅までは約200km、途中に積雪が無かったので3時間45分で帰宅できました。松本市内で給油し自宅までの約120kmでボルボV40の燃費はリッター当たり26km超えを叩き出し、ソロでの遠征には助かります。 【Apple Watch等による計測結果】 ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal) 1,630 1,398 エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分) 250 143 スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間) 15 17 登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階) 333 148 ウォーキングの距離(km) 14.3 20.7 歩数(1日で歩いた歩数 / 歩) 19,733 30,674 心拍数 (1日で最低、最高の心拍数) 49〜139 54〜133 体重 不明 -> 63kg
活動の装備
- パーゴワークス(PaaGo WORKS)FOCUS
- マウンテンハードウェア(Mountain Hardware)ダイアティッシマ50アウトドライ
- その他(Other)COCOHELI(ココヘリ)会員証
- オリンパス(OLYMPUS)M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
- オリンパス(OLYMPUS)OLYMPUSミラーレス一眼OM-DE-M1MarkIIボディー
- オークリー(Oakley)OAKLEYオークリーPRIZMプリズムサングラスRADARLOCKPATHレーダーロックパスOO9206-28009206-289206-28
- ペツル(PETZL)ライド
- モンベル(mont-bell)ウインタートレッキンググローブ Men's
- マムート(MAMMUT)Expert Tour Glove Men
- スント(SUUNTO)SUUNTO AMBIT3 PEAK
- その他(Other)iPhone8 スペースグレイ
- その他(Other)Xライトアッズ50cm
- モンベル(mont-bell)スノースパイク シングルフィット
- マムート(MAMMUT)Skywalker2
- モンベル(mont-bell)アルパインクルーザー 3000
- モンベル(mont-bell)LXF-12アイゼン
- サーモス(THERMOS)山専用ステンレスボトル FFX-500
- モンベル(mont-bell)GORE-TEX アルパインスパッツ
- ティートンブロス(Teton Bros.)TBジャケット
- その他(Other)Apple watch series3
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