青麻山で鶏塩うどん

2019.01.13(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 47
休憩時間
1 時間 19
距離
6.1 km
のぼり / くだり
717 / 718 m
31
58
21
13
52

活動詳細

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 南蔵王の前衛山である青麻山は以前より、格好いいなぁと思いつつなかなか登る機会に恵まれませんでした。800m程度の山なので本格的な積雪になる前に下見をしておこうと登ってきました。  この山、二つの登山口があるのですが、そこまでのアプローチに関する情報が少な過ぎます。今回は下別当の登山口に車を置き、時計回りに周回する計画ですが、そこまでの道がカーナビにも登録されていませんし、辿り着くのに苦労しました。  下別当登山口に到着後、すぐ脇の送電線の管理道を使い、もう一つの電波塔登山口に向かい、そこから登り始めます。登山口には「青麻山遊歩道」と書いてありますが、それは前半までのこと。山頂が近付くとかなりの急登となります。釣られて軽い気持ちで登ってくるときっと後悔するでしょう。  電波塔登山口からの登りは下別当からよりは緩やかなようですが、青麻山本体に取り付いてからの巻き道はそれなりの急勾配でした。途中、大岩の屈曲点で息を整え、一気に登ります。山頂では仙台湾側の眺望がありますが、落葉期でも残り三方は見通しなし。双耳峰の片割、あけら山に向かいます。この山、この季節にはついでに寄ってみようという軽い気持ちではきついかも。  急勾配に薄く固まった雪で滑る滑る。さすがに山頂では軽アイゼンを装着して、急下降に備えました。あけら山の山頂で一息入れていますと、ひょっこり、仙人のような方が、ちゃんちゃんこ姿に背負い物なし、でも、擦り減ったピッケルは持って登場。地元の方でしょうけど、地図にない獣道を歩いているとのこと。しばし、話し込みました。  青麻山の山頂まで同行し、そこから道なき道を下って行きました。さすがに、それにはついて行けません。(^-^; 腹も減ったので、本日のランチ、鶏塩うどんを作ります。今日は無風に近いので、風防なしでも調理可能。ほどなく、完成で温まります。ふぅ~。。。  下山は下別当まで一気に下りますが、想定外の急斜面。しかも北側なので雪が固まっています。アイゼンを着用していますので何とかなりましたが、すっぴんでは何度滑ったことやら。杉林を過ぎますと緩やかになり、そのまま下別当登山口に無事到着。  帰路には下別当登山口から直に東に降りれる車道を調査。なんと、すんなりと老人ホームそばの交差点に出れました。なんだ、遠回りする必要はなかったんだ。しかも、途中でDeerFarmという興味深い処も見付けられました。    

青麻山 屏風岳や不忘山の南蔵王前面に位置する青麻山。以前からその山容が気になっていました。幾つかのピークを寄せ集めた感じですが、周囲から独立した双耳峰が印象的です。
屏風岳や不忘山の南蔵王前面に位置する青麻山。以前からその山容が気になっていました。幾つかのピークを寄せ集めた感じですが、周囲から独立した双耳峰が印象的です。
青麻山 この山の登山口へのアプローチが分かりにくいのです。車で乗り付けられる登山口は「下別当」と「電波塔」。それぞれへの案内が不明瞭。ここの木の矢印は左を指していますが、下別当登山口にはここを右折します。
この山の登山口へのアプローチが分かりにくいのです。車で乗り付けられる登山口は「下別当」と「電波塔」。それぞれへの案内が不明瞭。ここの木の矢印は左を指していますが、下別当登山口にはここを右折します。
青麻山 しばらく走ると、広々とした場所に出くわしますが、ここが下別当登山口。車は4台ほど止められます。
しばらく走ると、広々とした場所に出くわしますが、ここが下別当登山口。車は4台ほど止められます。
青麻山 「青麻山遊歩道」と記載されていて、ちょっと、気合が緩みます。今日はここを起点に時計回りで周回しますので、ここからは登らず、もう一つの登山口に向かいます。位置関係は行程図の赤二重丸でご確認下さい。
「青麻山遊歩道」と記載されていて、ちょっと、気合が緩みます。今日はここを起点に時計回りで周回しますので、ここからは登らず、もう一つの登山口に向かいます。位置関係は行程図の赤二重丸でご確認下さい。
青麻山 下別当登山口のすぐ横に送電線や鉄塔の管理道がありますので利用します。道路から沢筋に下ります。
下別当登山口のすぐ横に送電線や鉄塔の管理道がありますので利用します。道路から沢筋に下ります。
青麻山 その後、いきなり杉植林帯の急登となります(行程グラフご参照)。でも、短いので心配無用。
その後、いきなり杉植林帯の急登となります(行程グラフご参照)。でも、短いので心配無用。
青麻山 ほどなく、鉄塔の下に至ります。
ほどなく、鉄塔の下に至ります。
青麻山 ここから次の鉄塔を目指して、よく手入れされた道を進みます。
ここから次の鉄塔を目指して、よく手入れされた道を進みます。
青麻山 するとまた、杉林に直面します。しかも、ピンクテープが左方向に多数もあり、水色のテープが祭りのように付けられています。ここは迷わず、この中を進みます。
するとまた、杉林に直面します。しかも、ピンクテープが左方向に多数もあり、水色のテープが祭りのように付けられています。ここは迷わず、この中を進みます。
青麻山 すると、次の鉄塔が見えて行きます。
すると、次の鉄塔が見えて行きます。
青麻山 鉄塔下にはよく見ますと小さな「車道」を示す木の案内が見つかるはずです。これを見逃すとえらく遠回りすることになります。
鉄塔下にはよく見ますと小さな「車道」を示す木の案内が見つかるはずです。これを見逃すとえらく遠回りすることになります。
青麻山 ほどなく、舗装された道に出ますので、これを登って行きます。つづら道なのでショートカットを探しましたが見つかりませんでした。強引に直登すれば良かったかも知れません。
ほどなく、舗装された道に出ますので、これを登って行きます。つづら道なのでショートカットを探しましたが見つかりませんでした。強引に直登すれば良かったかも知れません。
青麻山 電波塔が見えてきました。
電波塔が見えてきました。
青麻山 その後ろにちょっとした駐車スペースがありますが、本日はいま現在一台もなし。
その後ろにちょっとした駐車スペースがありますが、本日はいま現在一台もなし。
青麻山 歩きやすい山道を進みますと、このような看板が山頂まで誘導してくれます。
歩きやすい山道を進みますと、このような看板が山頂まで誘導してくれます。
青麻山 所々に土管が埋められていますが、何のためでしょう。椅子の代わり? まさかトイレではないですよね。
所々に土管が埋められていますが、何のためでしょう。椅子の代わり? まさかトイレではないですよね。
青麻山 しばら登りますと、見晴らしの良い尾根道になります。この後、結構な急登になりますので一休みに良いかも。
しばら登りますと、見晴らしの良い尾根道になります。この後、結構な急登になりますので一休みに良いかも。
青麻山 登り詰めている途中、振り返りますと登山口の電波塔があんなに下に。
登り詰めている途中、振り返りますと登山口の電波塔があんなに下に。
青麻山 頂上への最後の坂道への折り返しには大岩があります。
頂上への最後の坂道への折り返しには大岩があります。
青麻山 ここでバックパックを下ろして中休止を取るのも良さそうです。
ここでバックパックを下ろして中休止を取るのも良さそうです。
青麻山 南斜面なので雪は少ないのですが、踏み固められて凍ったところは滑ります。広々とした落葉樹林を楽しみながら最後の登りを楽しみます。
南斜面なので雪は少ないのですが、踏み固められて凍ったところは滑ります。広々とした落葉樹林を楽しみながら最後の登りを楽しみます。
青麻山 着きました。山頂です。下別当登山口から登った方が山頂へは近いのですが、それまでのアプローチが色々あった方が楽しいですから。(^-^;
着きました。山頂です。下別当登山口から登った方が山頂へは近いのですが、それまでのアプローチが色々あった方が楽しいですから。(^-^;
青麻山 信仰の山なのですね。山道の手入れも行き届いておりました。
信仰の山なのですね。山道の手入れも行き届いておりました。
青麻山 さて、もう一つの課題。双耳峰の片割、あけら山を目指します。ピストンをしてわかりましたが、決してついでにと軽い気持ちで寄る山ではありませんでした。特に雪のある季節は。
さて、もう一つの課題。双耳峰の片割、あけら山を目指します。ピストンをしてわかりましたが、決してついでにと軽い気持ちで寄る山ではありませんでした。特に雪のある季節は。
青麻山 笹藪はさほど気になりませんが、結構、急下降します。さらっと尾根伝いに行けると思ったらがっかりします。
笹藪はさほど気になりませんが、結構、急下降します。さらっと尾根伝いに行けると思ったらがっかりします。
青麻山 この辺が最初の鞍部のようです。
この辺が最初の鞍部のようです。
青麻山 振り返りますと青麻山が同じ高さに見えてきます。ここは痩せ尾根で本格的に雪が積もったら危険かも。
振り返りますと青麻山が同じ高さに見えてきます。ここは痩せ尾根で本格的に雪が積もったら危険かも。
青麻山 ここからの最後の登り詰めがかなり急で、踏み固まった雪で何度も滑りました。早めにアイゼンを装着するべきでした。
ここからの最後の登り詰めがかなり急で、踏み固まった雪で何度も滑りました。早めにアイゼンを装着するべきでした。
青麻山 ふぅ~、登頂。でも、何の眺望もありません。ご褒美なしのきついピストンとなります。
ふぅ~、登頂。でも、何の眺望もありません。ご褒美なしのきついピストンとなります。
青麻山 あけら山、双耳峰の片割ながら、こちらの方が高い。なのに長男になれなかった理由は麓からのアプローチか、それとも山容か?
あけら山、双耳峰の片割ながら、こちらの方が高い。なのに長男になれなかった理由は麓からのアプローチか、それとも山容か?
青麻山 ここで、これからの急下降に備えて軽アイゼンを装着します。これ正解でした。急下降時の安心感が倍増します。ここで、仙人登場。ちゃんちゃんこと擦り減ったピッケルだけの出で立ち。こちらの装備と比べるとまるで別なスポーツのようにしか見えません。
ここで、これからの急下降に備えて軽アイゼンを装着します。これ正解でした。急下降時の安心感が倍増します。ここで、仙人登場。ちゃんちゃんこと擦り減ったピッケルだけの出で立ち。こちらの装備と比べるとまるで別なスポーツのようにしか見えません。
青麻山 青麻山の山頂に戻り、昼飯を作ります。今日は「なか卯」さんの鶏塩うどんのインスパイアです。スープは冷えて半流動体になっていました。(^-^;
青麻山の山頂に戻り、昼飯を作ります。今日は「なか卯」さんの鶏塩うどんのインスパイアです。スープは冷えて半流動体になっていました。(^-^;
青麻山 スープは事前に鶏手羽とくず野菜、昆布、ニンニクで仕込みました。鶏手羽はスープと具が同時に作れるのでお薦めです。
スープは事前に鶏手羽とくず野菜、昆布、ニンニクで仕込みました。鶏手羽はスープと具が同時に作れるのでお薦めです。
青麻山 スープは濾して、手羽からは肉をむしり取り、薄口醤油と胡麻油で調味しておきました。
スープは濾して、手羽からは肉をむしり取り、薄口醤油と胡麻油で調味しておきました。
青麻山 スープが温まったら、冷凍うどんを入れます。今日は稲庭うどん風のやつ。さすがに冬山、冷凍うどんはほとんど解けていませんでした。うどんが温まったら、トッピングの青葱と調味手羽肉を乗せて、粗挽きの黒胡椒パラパラで完成。
スープが温まったら、冷凍うどんを入れます。今日は稲庭うどん風のやつ。さすがに冬山、冷凍うどんはほとんど解けていませんでした。うどんが温まったら、トッピングの青葱と調味手羽肉を乗せて、粗挽きの黒胡椒パラパラで完成。
青麻山 さて、初挑戦の山頂鶏塩うどんはどうでしょう。。。
さて、初挑戦の山頂鶏塩うどんはどうでしょう。。。
青麻山 これはいけますね。讃岐うどんではなく、関西系のうどんに近いもちもちしたものを使うのがコツでしょう。一人分のスープは400㎖が必要です。今回は贅沢に手羽を4本使いましたが、2本で大丈夫です。これ、雪山に最高なので山友にも食べさせたいなぁ。。(^^;)
これはいけますね。讃岐うどんではなく、関西系のうどんに近いもちもちしたものを使うのがコツでしょう。一人分のスープは400㎖が必要です。今回は贅沢に手羽を4本使いましたが、2本で大丈夫です。これ、雪山に最高なので山友にも食べさせたいなぁ。。(^^;)
青麻山 青麻山の山頂からは東側の眺望が楽しめます。阿武隈川河口の荒浜の海が見えています
。
青麻山の山頂からは東側の眺望が楽しめます。阿武隈川河口の荒浜の海が見えています 。
青麻山 さて、お腹も落ち着いたので一気に下ります。それがかなりの急降下。凍った薄い雪にはアイゼンがよく働いてくれます。
さて、お腹も落ち着いたので一気に下ります。それがかなりの急降下。凍った薄い雪にはアイゼンがよく働いてくれます。
青麻山 やがて、落葉樹林になりますが、落ち葉下の泥濘にもアイゼンは有効ですので付けたまま降りていきます。ただ、落ち葉が何十枚も串刺しになりますので、時折、クリーニングを。
やがて、落葉樹林になりますが、落ち葉下の泥濘にもアイゼンは有効ですので付けたまま降りていきます。ただ、落ち葉が何十枚も串刺しになりますので、時折、クリーニングを。
青麻山 やがて杉林になり、地形図からもこの先に急勾配はないのでアイゼンを外しました。
やがて杉林になり、地形図からもこの先に急勾配はないのでアイゼンを外しました。
青麻山 幅広い山道が続きます。軽の四駆なら走れそう。
幅広い山道が続きます。軽の四駆なら走れそう。
青麻山 広々とした所に出ます。車もかなり止めることが出来そうですが、登山口も近いのでしょうか。
広々とした所に出ます。車もかなり止めることが出来そうですが、登山口も近いのでしょうか。
青麻山 そのとおりでした。そこからすぐに下別当登山口に行き着き、今日の山行が無事終了しました。
そのとおりでした。そこからすぐに下別当登山口に行き着き、今日の山行が無事終了しました。
青麻山 それにしても、遊歩道っていう看板は不適切ですね。季節によってはかなりハードな山道です。帰路はここから直に東に下れる車道を調査します。
それにしても、遊歩道っていう看板は不適切ですね。季節によってはかなりハードな山道です。帰路はここから直に東に下れる車道を調査します。
青麻山 なんと、『老人ホーム楽園ヶ丘』手前の交差点に出れました。下別当登山口にはここから入るのが最短コースなんだ。
なんと、『老人ホーム楽園ヶ丘』手前の交差点に出れました。下別当登山口にはここから入るのが最短コースなんだ。
青麻山 そこから入ってきた場合、途中にこのような目立たない案内板と目立つ消火ホース格納箱がありますので、そこを右折、その後、狭いながら舗装路が続きます。やがて右手の鹿牧場を過ぎると未舗装になりますが、ほどなく、下別当登山口の三叉路に着きます。
そこから入ってきた場合、途中にこのような目立たない案内板と目立つ消火ホース格納箱がありますので、そこを右折、その後、狭いながら舗装路が続きます。やがて右手の鹿牧場を過ぎると未舗装になりますが、ほどなく、下別当登山口の三叉路に着きます。

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