厳冬期の武尊山ソロ日帰り!疲労困憊のラッセル山行!!

2019.01.13(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 45
休憩時間
52
距離
14.6 km
のぼり / くだり
1353 / 1349 m
1 9
3 13
50
56
54
1 17

活動詳細

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昨年3月に谷川岳に登った時に雪を冠して聳え立っていた秀峰武尊山が印象に残っている。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と同じ名前というのにも何か惹かれる。 朝4時に家を出発し、関越を通って150台収容の駐車場へ7時についた。近くにある川場スキー場へ向かう車が数多く見たが、ここから登山目的で来たのは自分だけ..?武尊山ってそれなりに人気のある山じゃないのか? 登山口からいきなりの深い雪がみえたのでアイゼン装着。古いトレースはあったが先週の雪に埋もれていた。踏みしめると15cmは沈む。今日はワカンが必要だったかな~、今日に限って忘れてきたよ。朝日に照らされた雪の風景を楽しみながら少しづつ進んでいき、高手山へ。そこから先は雪庇が特徴的な雪上を歩く。そして西峰へと向かう上り坂。雪が深くなり常時20~30cmの雪。時折吹溜りは雪の壁のよう立ちはだかり、そこを喘ぎながら登る。 すぐ脇に川場スキー場のゲレンデが見えだした。皆楽しそうに滑っている。登るにつれてどんどん雪が深くなっていき、踏み抜きもつらくなる。颯爽とスキースノボ―達が滑走していくなかそのわずか数メートル横では一人の山屋がラッセル・踏み抜き・ルートファインディングに喘ぎまくっているという何ともシュールな構図...。1時間に300mの高度も稼ぐことができない。疲労がたまり時間ばかりが過ぎる。今日武尊山の山頂はとても無理だろうな...。時間的に西峰がいいところかな。もし余力があったら剣ヶ峰山まで行ってみよう。 剣ヶ峰山のすぐ下に位置する川場スキー場のリフト最終点くらいまで登る。群馬の山々や赤城山のふもと、また剣ヶ峰山・前武尊・不動岳などが美しく見えていた。しかし正午近く雲に覆われ、雪がちらつきだす。なんとか登り切った西峰から見た剣ヶ峰山は雲に覆われていたが、よく見ると山屋が剣ヶ峰山に登ったり下ったりしている...。ン?この山屋さんたちはどこから登ってきたの?実はこの人たちはリフトで剣ヶ峰近くの終点まできて、そこから剣ヶ峰山・武尊山へ登るらしい。これが常識的な冬季の武尊山登山、なのだ。谷川岳や木曽駒のように。あー...そーなんだー。としばし茫然とする。ここまでのラッセル地獄の苦労はいったい何だったのだ。ま、でも山は基本下から登りたいよね。、 疲労もたまっていたがとりあえず剣ヶ峰山方向へラッセルを続ける。そして皆が通る登山道へ合流。トレースバッチリじゃん!これならラッセルなしで楽にこの先行けるだろう。少し元気が出てきて剣ヶ峰山の急登を登り、2020mの山頂へ。展望はなかったが、なんとかここまで来れた。さて、どうする?常識的に考えると、来た道をそのまま戻るのであれば下山を開始していなければいけない。遅いくらいだ。だが、あのラッセルの苦労を無駄にしたくない。やはり武尊山登頂だろう。スキーゲレンデを下っていけばかなりのショートカットになるはずだ。とりあえず明るいうちにゲレンデにつけばヘッドランプで下山することも可能。じゃ、行こうか...武尊山! 強い風の中剣ヶ峰山を下り武尊山方向へ向かう。途中で道を譲ってくださった方が「今からですか?」と心配してくださった。「ヘッドランプもあるし明るいうちにゲレンデにつけば何とかなると思います。」と返答。心配していただいてありがとうございます。西峰から武尊にかけては剣ヶ峰をはじめ、結構アップダウンがきつい。軽く吹雪いて視界の悪い中、1970m峰へ上ってそこから武尊山への急登、気合で登り切る。14:30、武尊山山頂!もちろん展望なし!ヤマトタケルノミコトの銅像もどこかにあると聞いたが、風も強く時間もないので一気に下山。いくつかの登り返しを気合で登りラスボス剣ヶ峰登り返しもエイヤー!とやっつけてスキーゲレンデへ。15時40分。まだ明るいし、スキースノボ―の人たちもフツーにいる。周囲の好奇の眼を時折感じながらもゲレンデの端っこをお借りして一気に下山。夕日が良かった。駐車場へは17時着。 関越では休み休み帰って20時半自宅着。疲労困憊~。全身がだるく膝も痛む。でも心地よい。 武尊山、なかなかいい山だった!また行こう。

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