活動データ
タイム
09:33
距離
10.5km
のぼり
1308m
くだり
821m
活動詳細
すべて見る毎年恒例!仲間たちとの御岳山新年会・山行。 初日は、奥多摩→大岳山→御岳山。 そのまま、御嶽神社付近の宿坊の一泊し、新年会。 翌日は、日の出山を経て、つるつる温泉に下山し ひと風呂浴びて帰る…というお決まりのコース♪ それはそれで、大いに盛り上がり 実に楽しいひととき…なのでしたが… 今回はかなり衝撃的なハプニングに見舞われました。 大岳山の山頂で優美な富士山を眺めながら、 皆で食材を持ち寄り、豪華な?おでんパーティ♪ そのまま気持ちよく御岳山へ…と思いきや… 14時すぎ 旧大岳山荘(現在は廃屋)を過ぎ、岩場・鎖場を過ぎ まもなく鍋割山分岐か…というあたり (物置小屋みたいなものがある地点)で 何やら人の呻き声のような音を聞き 樹林帯の崖下を覗いたところ、滑落者を発見しました。 かなりの急斜面でしたが、尾根道に仲間たちに留まってもらい、 自分がトラバース気味に滑落者のそばまで下降。 仲間たちと声で連携して、警察や消防に連絡してもらい 自分は、滑落者を看護しながら救助を待つことになりました。 滑落した方は、40代後半の男性・単独登山。 顔面血だらけ、額上部の裂傷、左目は黒味がかって目が開かず 口元にも鋭い裂傷(歯が貫通?)、歯が何本か折れているようで、 あごが変形しているように見え、口の中も血だらけでした。 ショックもあったのか、身動きはできない。 幸いにも、手・足・身体に傷はなかった(内部骨折もない様子)。 ただ、かなり寒気を訴え、嘔吐を繰り返しました。 頸椎周りに異常があるかも…と、彼の安静を保ち レジャーシートで身を覆ってあげて、身体をさすってあげました。 彼は額や目をタオルで押さえていたので 口元の傷を三角巾で圧迫止血しました。 救助隊が到着したのは、それから1時間半後ぐらい。 待つ間の時間は、とても長く…そして寒かった。 自分は何もできず、ただただ滑落者に声掛けし、勇気づけてあげるしかなかった。 ザイルやスリング、カラビナなど…持ってきてればよかった。 少なくとも、尾根筋から滑落現場までのルート構築はできただろうし 何度も斜面をずり落ちそうになる要救助者を、ビレイさせてあげることはできただろう。 滅菌ガーゼを大量に持っておけばよかった… もっと、怪我人救護の勉強をしておけばよかった… 自身の怠慢に対する後悔が、何度も頭をよぎりました。 武蔵五日市警察、東京消防庁、青梅市の自警団…次々と現場に到着し 16時半ごろ、稜線に引上げ。 (1/3引上げシステムを構築し、担架で引上げる作業でした) 結局、ヘリを要請して搬送する事態となりました。 レスキュー隊が三々五々、解散していくなか 自分たちも下山開始したのは17時近く。 まもなく陽が沈み、ヘッドランプをつけての下山となりました。 御岳の宿坊に到着したのは、18時ごろ。 灯篭が灯った御嶽神社の山門から、東京の夜景が見えたとき ようやく緊張の糸がほぐれていく安堵感が湧き出てきました。 自分独りだったら、本当に心細かったと思う。 仲間たちに心底感謝です♪ そして、大事な教訓!! 1.明日はわが身! より安全な登山を心がけること。 2.日頃から、ザイル・スリング・カラビナなどのセットを携行すること。 3.イマージェンシーキット(救急用品)の中身をもっと充実させること。 4.危急時対応の講習・ちゃんと勉強すること!! 肝に銘じたいと思います。 ★その後、警察や消防から連絡があり、救助された人は頭蓋骨を骨折してはいたものの 命は別条はなく、ご無事とのこと。それを聞いて涙がでました。 ★そんな状況ではありましたが、新年会はとても楽しかったです(笑)♪
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