冬の御在所岳 本谷ルート。ゾッとする出来事も...。

2019.01.27(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 28
休憩時間
34
距離
13.6 km
のぼり / くだり
1384 / 1130 m

活動詳細

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ドカ雪が降ったとニュースで見たので鈴鹿の御在所岳に登ってきました。 今回も「本谷ルート」です。一応「上級者向け」のルート、の、積雪期登山です。 で、タイトルの通りゾッとする出来事(盛りすぎ?)もありましたので、ご報告させていただきます。 御在所岳は標高1,212mの低山ということもあり、できるだけ低いところから登りたかったので 最寄り駅の「湯の山温泉駅」から約1時間かけて御在所ロープウェイまで歩きました。 前日に雪が降ったため路面には雪が積もっていました。 本谷ルートに入るためにロープウェイ乗り場左手から「裏道」に入り、いったんスカイラインに出てから 「中道登山口」横から本谷ルートに入りました。 で、中道登山口前で後の出来事につながる出会いがありました。 登山口前には若い(10代?)外国の方が1名おり、準備をしていました。 冬山装備というものは持ち合わせているようには見えず、「ジーパン+リュックサック+登山靴」姿で、 ピッケルやトレッキングポールは持っていませんでした。 軽く挨拶をして、私は中道と反対(左手)にある橋を渡り、本谷ルートのスタート地点となる御在所の家に向かいました。 御在所の家の前でアイゼンを装着していると、先ほどの外人さんが後ろからついてきて、 目の前を通って再びスカイラインの方へ下りて行かれました。 この時、正直なところ「???」という感じでしたが、さすがに装備なしなので様子見くらいで帰って行かれたのかと軽く考えていました。 準備を終えて本谷ルートに入ると、前日に雪がふったばかりなので積雪はそれなりにありました。 しかし、岩場の上は思いのほか雪が薄く、ピッケルどころかアイゼンも効きが悪いところが多く 難易度は結構高かったです。 で、難所に差し掛かりダブルアックスに切り替えようとピッケルを取り出していると、 歩いてきた後方の木の陰にじっとこちらをうかがっている人影が...。 「え!?」と驚くとともに「まさか...」と思い、じっと様子をうかがっていると、 ひょこっと顔を出したその人物は、先ほど帰ったと考えていた外人さんでした。 それもノーアイゼン...。 さすがにまずいと思い、つたない英語で、 ・本谷ルートであって、中道ではないこと ・危険なルートであること を伝え、戻るように伝えました。 何とか伝わったようで引き返してくれましたが、 積雪期の本谷ルートに、冬山装備(アイゼン、ピッケル)なしで、ましてや中道と間違えて(?) ただただ先行者(私)についてきていたことに、ゾッとしました。 もし止めることができず、ついてきて何かあったときには...ということを考えると、恐ろしく思いました。 その後は順調に登り無事大黒岩にたどり着きました。 この日は強風のためロープウェイがほぼ終日止まっていたため、 私が到着したころの山頂には登山者が数名(確認できたのは4名)しかいませんでした。 下山では多くの方をみかけましたが。 ■本谷ルート情報 ・谷間は雪が結構積もっていました。 ・岩の上は雪が薄く、アイゼン・ピッケルは効かない箇所も多いです。 ・小さな滝の横を登る個所では、急こう配で雪が薄く、  ピッケルもアイゼンも岩に弾かれてかからず、結構怖いです。 ・ロープがかかっている箇所がありますが、凍り付いてツルツルです。 ・時々踏み抜くと腰下くらいまではまる場所があります。

御在所岳(御在所山)・雨乞岳 湯の山温泉駅前。
結構雪が残っていました。
ここからずっと歩きます。
湯の山温泉駅前。 結構雪が残っていました。 ここからずっと歩きます。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 道路は雪が溶けてぐしゃぐしゃでした。
道路は雪が溶けてぐしゃぐしゃでした。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ロープウェイ乗り場に到着。
強風のためロープウェイは終日止まっていました。
ロープウェイ乗り場に到着。 強風のためロープウェイは終日止まっていました。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 とりあえず裏道から入山です。
とりあえず裏道から入山です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 雪はしっかり積もっていました。
雪はしっかり積もっていました。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 裏道からスカイラインに上がりました。
裏道からスカイラインに上がりました。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 中道登山口前。
ここで若い外人さんに会いました。
まさかこの後こっそり後をついてきているとも知らずに...。
中道登山口前。 ここで若い外人さんに会いました。 まさかこの後こっそり後をついてきているとも知らずに...。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 御在所山の家。
ここでアイゼンを装着。
と、作業をしていると、先ほどの外人さんが目の前をスカイライン方面に向かって通り抜けていきました。
まさか戻ってきて後ろからついてくるとは...。
御在所山の家。 ここでアイゼンを装着。 と、作業をしていると、先ほどの外人さんが目の前をスカイライン方面に向かって通り抜けていきました。 まさか戻ってきて後ろからついてくるとは...。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 本谷も雪が積もっていますが、岩の上は乗っかっている程度でアイゼンもピッケルも岩に弾かれます。
本谷も雪が積もっていますが、岩の上は乗っかっている程度でアイゼンもピッケルも岩に弾かれます。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 この先どんどん険しくなってきました。
そしてもう1本ピッケルを取り出そうと準備をしているところで、
先ほどの外人さんがこっそりついてきていることに気づきました。
準備をしている間、じっと木の陰に隠れてこちらの様子をうかがっていました。
この先どんどん険しくなってきました。 そしてもう1本ピッケルを取り出そうと準備をしているところで、 先ほどの外人さんがこっそりついてきていることに気づきました。 準備をしている間、じっと木の陰に隠れてこちらの様子をうかがっていました。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 さすがにまずいと思い、引き返すように伝えたところ、素直に引き返していかれました。
一応「簡単なルートはどこか?」と聞かれたので答えましたが、雪山装備なしでは無謀ですね。
さすがにまずいと思い、引き返すように伝えたところ、素直に引き返していかれました。 一応「簡単なルートはどこか?」と聞かれたので答えましたが、雪山装備なしでは無謀ですね。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ここの滝を登るのに結構苦労しました。
急こう配で写真では見えませんが、斜面は雪がうっすらでアイゼンもピッケルもなかなかかかりませんでした。
ここの滝を登るのに結構苦労しました。 急こう配で写真では見えませんが、斜面は雪がうっすらでアイゼンもピッケルもなかなかかかりませんでした。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 不動滝。迫力がすごいです。
不動滝。迫力がすごいです。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ここまで来ればあと少し。
ここまで来ればあと少し。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 大黒岩から。
絶景です。
大黒岩から。 絶景です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ロープウェイはゴンドラの姿が一切見えません。
ロープウェイはゴンドラの姿が一切見えません。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 山頂独り占め。
山頂独り占め。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 人気がほとんどありませんでした。
人気がほとんどありませんでした。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 今シーズンから氷瀑の場所が変わっています。
今シーズンから氷瀑の場所が変わっています。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 樹氷がきれいでした。
樹氷がきれいでした。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 下りは時間を稼ぐため裏道で一気におります。
下りは時間を稼ぐため裏道で一気におります。

活動の装備

  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    デジタルカメラX100SFFX-X100S
  • モンベル(mont-bell)
    GORE-TEX アルパインスパッツ
  • ペツル(PETZL)
    クォーク
  • ペツル(PETZL)
    クォークハンマー
  • ペツル(PETZL)
    サルケン

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