西彼杵半島の山　番外編　次兵衛岩　禁教時代の潜伏の神父

この場所を知ったのはもううん十年も前になります。 そのころ、ある人が教会の会報に次兵衛岩に行ったことを投稿しました。 まだ知る人ぞ知る時で、その場所を記した地図をもらいました。 ほとんど目印もなく、道もなく、川の中を歩くような場所で、地元の方の案内がなければとても行けないような所でした。 今は、世界遺産の活動とともに、次兵衛岩も観光名所のようになりました。 が、今でもカトリックの信徒にとっては信仰の遺産となっている場所です。 禁教時代に潜伏して教えを説いた金鍔次兵衛神父の隠れ家だったのです。 今回改めて歩いてみると、昔よりずっと目印や標識も着いていて、歩きやすくなっていました。 それでもなお、こんな山深いところに隠れながら活動をしていたと言うことに、驚きを隠せません。 マリア像と次兵衛岩の前で一人聖歌を捧げてきました。 なお、戸町に金鍔という地名がありますが、この次兵衛神父にちなんだと言われています。 以前は隠れキリシタンと言われていましたが、今は潜伏キリシタンと呼んでいます。