活動データ
タイム
02:00
距離
1.5km
のぼり
206m
くだり
204m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る2019-02-10 山飯会(みっちー企画) みっちーが、上高地スノーハイキングを 企画した。 竜さん、休みを変えてもらうと この日に決定。 だけど、仕事になってしまい、 竜さん不在の、山行となる。 参加者が3人しかいなく、 木曽駒にしようかとなった。 丁度、やっこちゃんが 山友さんと木曽駒を予定してた。 じゃあ、一緒に行きますかと、7人に。 メンバーの2人が、 ロープウェイの年パスを持ってたので、 同行者は・・・なんと30%オフ 。 バス・ロープウェイ往復3900円→2730円。 YAMAP割引、25%オフより、少しお得。 ロープウェイは、たった7分半で 標高2,612m( 千畳敷駅 )まで行け、 南アの絶景を、楽しむ事ができる。 8:30 バスの3台目に、やっと乗れる。 「バスの乗車時間は、30分 」 ※バスもロープウェイも ピッケルの上下、金属部分にカバーを して、 ザックにピッケルを取り付ける 所に、逆さで取り付ける。(写真あり) 「バス内の、アナウンス 一部」 まもなく左手に、お地蔵さん。 縁結びでもある。「地蔵平」 ジーゾウ ダイラ←(外国人アナウンス) ピンポーン このような山岳道路では野生動物と出会うことがあります。猿、うさぎ、おこじょ。 ご乗車の間に探して見てください。などと。 帰りのバスで、「K-17野猿前」では、 ほんとに野猿を見ることができる。 なっちゃんと・・・ 「野猿(やえん)って、昔、居たよね?(爆)」 と話す。 「ぷっ。いたいた(笑)」 でもそれ、違う!のザルじゃなくて 野猿(やえん)ですから! ピノキオ?って聞こえるけど、 「ひのきを橋」を渡る。 バスから谷底を見ると、ゾッとする。 頼りないガードレール。 バスはギリギリで、雪道を マイペースに、登っていく。 減速なしの、そのままのスピードで 小さい橋を渡る。 「ひぇ~」 思わずちえみさんと、肩を寄せ、 安心を求める(笑) ピッケルを刺したザックが 右に傾く・・・ゆれるザックを押さえる。 トンネルをくぐる。 狭い!スピードは、やっぱりそのまま。 減速はしない。雪道では、急加速や、 ブレーキは禁物だ。一気に行く。 ロープウェイは、15分ほど待ち(寒め) その間に、トイレを済ます。 トイレには暖房があり、 そっちの方が暖かく、トイレで冷えた体、 復活。 以前、来た時は秋(10月)。 まだ半袖だったな私・・・ この三連休は、寒波がやってきてて、 天気はいいが、気温は低い。 (木曽駒ヶ岳でマイナス19度予想) 去年の北横より、寒くなりそう? さて、Come on, climb! やや下ってからの、ゆるやかな 登りです。 天気も良く、誰もが期待する 木曽駒ブルーが見える。 真っ白と、真っ青のコントラスト。 白すぎて、眩しい(*˘ ˘*) 綺麗な、この景色を写真にと 思っていたが、外気は低く、グローブを 外す勇気がなく、目に焼きつける。 柔らかな、もふもふな雪を 進みます。 どんどん坂の斜度は上がり、 列のスピードも緩やかに。 八合目くらいまで、来ただろうか。 一気に、雪質が変わった。 千畳敷駅から出る時、 山岳救助隊の隊員が言ってた通りだ。 凍ってる。 昨日、宝剣岳で滑落事故があった。 その救助の為、朝から待機してる のだそう。 風が強く、ヘリもまだ飛べない。 中ア山岳遭難対策協会のFacebookでは 「ここ数日、登山リスクの高い状況が 続いております。 時には状況に合わせて、引き返す事も 登山かと思います。 どうか、安全で笑顔のあふれる登山 を、お楽しみ下さい」と、書いてあった。 ホントに、そうだな。 それまでは、ピッケルが邪魔な くらい、ただ手に握っているだけだった。 しかし、カチカチに凍った登りからは、 これ(ピッケル)が、すごく重要となった。 正直、そこまでは、ストックが あったら、もっと楽だなと思ってたが、 なくても行ける。 途中、止まって、 ストックから、ピッケルに持ち替える 場所も、余裕もない。 初めから、ピッケルを手に持って スタートして良かった。 ピッケルをしっかり地面に刺す。 刺したら、1歩前に足を出し、 アイゼンの爪をしっかり地面に刺す。 1歩、1歩、慎重に進む。 と、少し前のカップルが、列の右に逸れて、 かなり急斜面ではあるが、 アイゼンの爪を使う練習をし始めた。 それを、なんとなく、見ていた。 1分もしない内に、もっと上の方が なにやら、騒がしい。え? そして少し上から 男性の叫ぶ声が、ハッキリ聞こえた。 「ラーク!」 後で聞くと、メンバーの声だった。 列を作って登っていたので、 上の方がしっかり見えない。 左に移動して、声の方を見ると・・・ なんと、青い服装の2人が この急斜面を滑り落ちてきてる! 滑落2名がこっちに向かって くる・・・ ①青(男性おじさん)が、 まずピッケルが、氷に上手く刺せず滑落。 少し後ろの②青(小柄な女性)を巻き込んだ。 避けきれず、不意をつかれた感じ だろうか。 横たわった状態で、ゴロンゴロンと 真正面から私たちに向かって、 転がって落ちてくる・・・ 「マジか・・・」頭の中は、かなり冷静。 焦っても仕方ない。 現実を受け入れ、対処するしかない。 前と後ろからは「避けろ!」という 大きな声が、聞こえていた。 少し周りは、ザワつくが、 メンバー皆、冷静だった。 こんな、初めての緊迫した状態でしたが、 私も、驚くほど冷静だった。 子供の頃、いつも怖い夢を見ていた。 大波がやってくる夢や、 モンスターに殺されそうになる夢。 何度も見たが、災難から逃げていた。 最悪、もうダメだ・・・と言う時は、 途中で「これは夢」だと、気づき、 「起きて、起きて」と、怖い夢の途中で 起きることも、出来るようになった。 この時も、あぁ、いつも見てた あの悪夢の中みたい・・・ と、思ってしまった。 あの悪夢を見ていた事が、 こんな所で、役に立つ(冷静でいられる) とは・・・ ①と②は、同じくらいの所から 滑り始めたが、もがいている内に ①は私から見て、左の方に 徐々に広がって滑ってきてるし、 ②は、真っ直ぐに こっちに向かいゴロンゴロンと 回転しながら、転がってくる。 どちらとも、ピッケルを刺せてない。 スピードは、どんどん増している。 左に避けるか、右に避けるか・・・ 待てるギリギリまで、しっかり見ていた。 2人の流れてくる場所が だいたい予想がつき、右に避けることに 決めたら、斜面ではありますが、 すぐ右、真横に走る。 山側にやや体を傾け、もしも 倒れても、山側に倒れるように。 と・・・なんと今度は、 また別の③赤い服の人が 避けた右側に、落ちてきた・・・ おそらく、②に巻き込まれ 落ちてきたと思われる。 また、右か左か、考える(2秒くらい) 左に行くと、さっきの②が落ちた 方だから、さらに右に行くしかない。 今度は、さっきより時間がなく、 とっさに、右に飛ぶ。 飛んだと同時に、私のすぐ左を ③が落ちてきた。 私と、そのすぐ後ろのなっちゃん、 その後ろのみっちーを、かすった。 みっちーは、当たった振動で 帽子が脱げたくらい、かすったらしい。 ②の転がってきた女性は、 私たちの5mほど後ろで、止まっていた。 怖かっただろう。 しばらく、ピクリとも動かない。 目が回ったのか、混乱状態なのか、 起き上がることもできない。 無事、止まった事でほっともしてる だろうし、どうする事も出来ず、 転がって転がって、すごい恐怖だったと 思う。 ほんの少しの時間、3人が止まっても、 周りの皆も、声が出なかった。 転がって止まった②の女性の すぐ後ろにいた登山歴が長そうな 男性が沈黙を破った。 「立て、ピッケルを刺せ!」 「膝をつくな!爪をきかせろ!」と。 怖いおじさんに怒鳴られた!と 思うかもしれないが、 みんな同じ気持ちだったと思う。 ボーッとしていた②の女性は その言葉で、起き上がり、 正気に戻ったように見えた。 「甘えるな!自分が選んで来たんだろ」 「しっかりしろ!」と、 言ってるようにも、聞こえた。 決して、意地悪で言ってるのではない。 兎に角、自分の足で下山するしかない。 後でこの男性が、下までこの 女性に付き添って、下山して下さったと 聞きました。 とても親切な人でした。 宝剣岳から、落ちたわけではない。 カール内を滑り落ちただけ。 と思う人も、いるかもしれない。 滑ったとしても、もふもふゾーン まで行けば、恐らく勝手に止まっただろう。 でも、後ろにいる他人を巻き込む事。 凍った急登である事。 ピッケルや、アイゼンなど、 尖った凶器をみんなが持っている事。 そこに衝突する怖さは、半端ない。 この時は運良く、1人が アイゼンで少し怪我をしただけで、 自分の足で下山したと、聞きましたが、 同日、午後、カールの下り途中で また滑落があったようで、 男性が50m滑落し、右足骨折したと、 記事で読みました。 登りより、下りの方が、怖かったのでは ないかと思います。 私達は、この滑落に遭遇した所で、 この先を行けるか見極め、 皆で話し合って、そのまま下山を決める。 私は、風が怖かった。 もっと風が強くなるかもしれない。 カールの谷間を、時たま 猛烈な風が吹き、体を押す。 10月に登った千畳敷より、ルートが 真っ直ぐの為、斜度がキツく、 カチカチに凍った急登は、怖さも感じる。 登る時期と天候、雪のコンディション をしっかりと把握し、決断しなければと 思いました。 パーティーは、1人がもう登れないと なれば、皆で下山が当たり前。 もふもふな雪まで下りたら、 千畳敷カールからの景色と、雪を 楽しみます。 途中、滑落停止の練習も。 イザと言う時、とっさにできるか。 自分だけが滑落しないように 心がけていても、だめだねと。 上から人が、落ちてくるなんて、 滅多にない事だと、思っていた。 もしもは、いつでも起こる可能性がある。 安全な山なんて、どこにもない。 列は詰めず、上もしっかりと 見て、どんなことがあっても 冷静に身を守る。諦めてはいけない。 メンバーが皆、無事、下山できた 事に、感謝します。 この先で、命を落とされた方に、 深くご冥福をお祈りします・・・ 今日の服装 スポーツブラ、速乾インナー、 メリノウール(薄め)ロンT、 レイン、冬用グローブ、 ネックウォーマー、 ニット帽(暑くなると思い脱いで登る) 登りはこれくらいで丁度良かった。 乗越浄土までの急登付近、 ペースが落ちるし、 風が吹くと、これでは寒かった。 ニット帽は、風で飛ばされそうに なれば、フードを上から被るといい。 寒さで、耳がすごく痛いので、 ニット帽、脱いだらダメでした。 寒いので、写真もあまり撮れません。 グローブ外すと、指が死にそうに冷たい。 タッチペン持ってくるの忘れた。 タッチペンがあれば、グローブを 外さなくても、OK。 結果的に、こんな反省です。
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