活動データ
タイム
05:23
距離
5.8km
のぼり
577m
くだり
576m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るいつも平日で行われている150峰山行、珍しく日曜の募集が入った。 募集先は「小川峰」、よく場所もわかっていないがとにかく参加を申し込む。 集まった精鋭は自分を入れて15名、各車に分散して無意根山の薄別登山口に向かう。 登山口では他グループが小屋まで行くということでソリに荷物を載せて出発の準備をしていた。 各自準備を整え7:40登山口を出発する。 まずは蓬莱沼を目指し蓬莱沢林道を進む。 林道沿いのカーブミラーに付いた雪がエビの尻尾に成長している。 低山ばかり歩いていると忘れているが標高が上がると厳しい自然がある。 8:35蓬莱沼に到着。ここから山頂に向かう尾根に取り付くのだが、あまりの急な斜面に「うわぁ、これを上るのか」という不満と落胆の入り混じった声がメンバーから漏れる。 リーダー含めた先発隊がどこから取り付くか調査と検討に入る。 その間、残されたメンバーは行動食や水分を補給しながら休憩をとる。 先発隊が取り付きポイントを選定して戻ってきた。 8:50いよいよ急斜面に取り付く。 短くジグを切りながら少しづつ高度を上げて行く。 規則性をもったトドマツの樹林帯で比較的登り易いとわ言え急斜面の為、ラッセルはキツイ。 交代しながらジリジリ上って行く。 メンバー中、自分が最年少ということもあって長めの区間を頑張る。 今日の気温はマイナ16°、寒さでジンジンしていた指先の痛みも徐々に消える。 最初は上りやすいようにとつづら折りを意識してトレースを付けて行ったが、後半は余裕が無くなり自分が上り易い形のトレースとなる。 コンタ720mまでトップを張る。 緩やかになった場所で休憩をとる。汗をかいたのでアウターの下のフリースを脱いで水分補給する。 トップ交代してしばらくはやや勾配のある尾根を上っていたが尾根はまた急登に変わる。 体力回復したので2度目のトップになりコンタ840mまでラッセルする。 尾根筋の木々が薄くなり勾配も若干緩くなる。 徐々に視界が開けて山頂と思われるあたりが視界に入る。 今日、まだトップに立っていない人が残りの区間を交代で切り開いていく。 まっさらな尾根の雪原を一列で行軍していく。 11:15山頂到着するも曇って眺望は無い。 北のかもしかさんのブログでは山頂標識有りの記録だったが、探せども標識は見つからず。 山頂には山桜と思われる木に紅白のテープが結ばれているのと測量時に置き去りにされたと思われる三脚が雪に埋まっているだけだった。 この小川峰は長尾山に延びる尾根の筋のピークの一つという位置づけで二等三角点「小川峯」のあるピークで標高は947.5mだ。 風が無く穏やかなので山頂で早めの昼食をとる。 KKさんが「折角登って来たけど眺望が無くて残念だ」と嘆いていると太陽の光が差してきて徐々に空が明るくなる。 山の神が微笑んだ!!みるみるうちに雲が晴れ見えなかった山並みが姿を現しだす。 辛かった急登のアルバイトもこれで報われた。 北東には烏帽子岳と神威岳、その間に百松沢山、南東には狭薄山を中心に札幌岳と漁岳が脇を固める。 目を凝らすと狭薄山と漁岳の間に恵庭岳のでべそが見えるまで晴れてきた。 東の山塊に目を移すと遠景に藤野の三山と盤の沢山、その手前に夕日岳が見える。 夕日岳ってこんな立派な山だったかと思うほどの存在感だ。 眺望の良い山だというのは少ないネット情報で知っていたが、これほどのパノラマだとは思わなかったのでちょっと感動する。 みんなで山座同定をして楽しんだ後、11:40下山を開始する。 行きは一本道で行軍した尾根を帰りは各自気ままに荒らして下る。 樹林帯の急勾配は我がグループの得意とする尻滑りを楽しみながら嬉々として下る。 最後の超急傾斜はジャンプ台のオマケ付きで着地点には巨大な顔の雪玉オブジェのお出向かいだ。 取り付きから山頂まで上り2時間半を下りは50分で下ってきた。 蓬莱沼に着いたときには太陽はまた雲に隠れてしまった。 来た林道を下り13:00登山口に到着。 一同帰り支度を済ませ登山ででかいた汗を流しに湯の花に向かう。 露天で雪見風呂を堪能し汗と疲れを落とす。 札幌近郊の山並みは見飽きるほど見てきたが、今日の山行では今まで見たことの無かった角度からの景色をしかも好天の中で眺めることが出来て面白かった。 それと今年初のヒップソリ無しでの高速尻滑りも楽しめた。 こういうことがあるから登山はやめられない。 満たされた気持ちの中で帰路に就いた。
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