冬の飛龍山ソロ日帰り!晴天のロングトレイル‼︎

2019.02.10(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 57
休憩時間
1 時間 9
距離
25.5 km
のぼり / くだり
2084 / 2058 m
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1 44
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活動詳細

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3連休天気は中日の日曜日だけは良さそうだ。もう一か月も山を歩いていないのでさすがに日帰りでもどっかに行きたい。だか、強い寒波も来てるので車では高速道の路面凍結が怖い。アルプスとか八ヶ岳はやめとこう。電車で行ける奥多摩かな。雲取山小袖ルートはなんか飽きてきてしまった。じゃあどこにしよう?雲取山から南へ続く西方の視界を防ぐ壁のようにそびえる稜線。その南側にある山、飛龍山に行こう!時間があったら雲取のほうを周回して鴨沢に降りてこよう(後述するがこの考えは甘かった)。 この山はいい!登っていてなんで雲取山が百名山でこっちは三百名山にも入ってないんだろう?と不思議に思った。それは眺望の有る無しということだろう、というのが僕の結論である。やはり富士山と南アルプス見放題の七ツ石山から雲取山頂に続くあの尾根道は確かに素晴らしい。本ルートは眺望という点において対照的であったが、「山登り」という点で僕はこっちのほうが好きかもしれない。山梨百名山というのは納得。 <ポイント> ・「飛龍山」。その名前がカッコよすぎる。 ・人も少なく、緩急があって山登り好きには面白いルートかと。雲取より登りがいを感じる。 ・丹波天平~天平尾根にいたる非常に穏やかで木々の美しい登山道。 ・サオラ峠から始まる急登。登っては下ってを何度か繰り返し結構キツイ。でもそれがいい。 ・サオラ峠から200mの急登を登った先にある前飛龍の好眺望!本ルート唯一の好眺望ポイント。なかなか絶景ポイントが無いだけに有難みがある。 ・樹林の中にひっそりとたたずむ飛龍山の山頂標。眺望はないがいい雰囲気だと思った。今回は霧氷が美しかった(冬季限定)。 積雪状況がよく分らなかったのでチェーンスパイク、アイゼン、ワカン、ピッケルを準備していった。5:38三鷹発、立川と青梅で乗り換えて奥多摩駅へ。そこから西東京バスで8時過ぎに留浦に到着。3㎞ほど歩いて飛竜山(丹波天平)の登山口に9時頃到着。杉林の中のつづら折り登山道を登り尾根へでる。途中あまりにも暑くなったので、冬用アウターの上下を脱ぐ。しばらく行くと地形の緩やかな林に出る。青い空と樹木の中を気分よく歩く。ドングリやクリ、シラカバの林はその先で赤松へと変わり、カラマツへと変化する。カラマツに黄緑の紋章のようなコケに彩られる林もあって、フォトジェニックな感じ。少し登って10時半過ぎに丹波天平へ。休憩後しばらく変わらずに雰囲気のよい、山の厳しさを忘れる穏やかな林を行きサオラ峠へ下る。これから始まる登りに備えて上着の調整をする。熊倉山へ上ったところで正午。腹が減ったので休憩。山頂で熱いお茶を飲み、おにぎりを食べながら、「やっぱり山はいいな~」と思う。 雪はここまではホントにうっすらとあったりするがほとんどない感じ。その先熊倉山を下り尾根を行くといよいよ200mの急登。岩っぽくなる。手を使って登らなければならないところも出てくる。うっすら雪も積もっていてえ少し登りにくい。チェーンスパイクに変えておいたほうが良かったかもしれない。消耗の中登り切って急に展望が開ける。ここは前飛龍山の手前だがここが本ルート一番の好眺望ポイント!今日は空気が霞んではいたが、それでも久々に山から見た富士山と南アルプスの姿に感動。 その後前飛龍山頂から一気に下って、飛龍山向かって登り返す。けっこう登り下りが多く消耗する。雪は積もっても10cm以下。今回の装備のうちアイゼン・ワカン、ピッケルは必要なしだった。消耗のなか急登を登り切ると待っていたのは霧氷の好景色。霧氷の中を歩いて14:40頃飛竜山頂!森の中にひっそりと立っている山頂標であったが、周りは霧氷の森に囲まれ良い雰囲気だった。夏に来ても涼しいかも。登山口からここまで6時間弱。バス停からここまで14km歩いている。計画段階で本ルートを甘く見ていた。もう少し早くつけると思ったのだが、予想よりも消耗してしまった。帰りは暗くなるだろう。 行動色をほうばり、チェーンスパイクを装着して日の傾きかけた山頂を後にする。明るいうちになるべく下まで降りよう。足早に下る。丹波天平のあたりでは薄暗くなってきてすこし気が焦ってきていた。地形が緩くなり木々の落ち葉が登山道を見えにくくし、2~3度道を見失う。地形の緩いところほど道迷いが多くなるという現象がよく分る。尾根の形がはっきりしているほど進むルートがわかりやすいのだが。このときヤマップで往路のトレースが可視化できるのと、現在位置の確認ができるのが非常に助かった。これを確認しながらルートに戻ることができた。薄暗い中これがなかったらパニックに陥り、ビバークもあり得る状況。計画段階で本ルートを甘く見ていたミスだ。午後5時過ぎにまだ標高1000mより上にいる。計画時に行動時間の余裕を持たせることの大切さを再認識。5時半頃ヘッドランプを装着。暗い杉林の中を歩き午後6時に登山口へ到着。すぐそばにある親川バス停で18:31奥多摩駅行きの西東京バスに乗った。無事でよかった。19:26発の青梅線にのって山行を共にした缶ビールを楽しむ。午後9時頃三鷹着。 一ヶ月ぶりだったが一日で歩いた距離25km、累積登り2000m以上。なかなかハードな山行だった。 でも「飛龍山」。なかなかどうしてのいい山だ。また行ってみたい。

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