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映画に紡ぐ父への想い「緑は甦る」

ソラリスさん YAMAP Meister Master

  • YAMAPマイスター:マスター
  • 自己紹介:気が付けば29年間、会社に勤めた事になります。出身は富山なのですが、首都圏勤務が長く、元々、車やバイクで全国を巡るのが好きで、何時の間にか山を訪れて旅行を兼ねて愉しむ山旅スタイルになっていました。何となく各位の山行日記の投稿が高山植物に似ているのかなと感じてます。メンバーさん一人一人の投稿が花です。花の愉しみ方は人其々で、自分はひっそり咲いている花を探すのが好きなようですが、百名山登山に憧れ、残りは8ですので華やかな花にも強い憧れが在りそうです。投稿は減りそうですが時々、花を探しにYAMAPを訪れたいと思っています。
  • 活動エリア:富山
  • 性別:男性
  • 生まれ年:1964
  • 出身地:富山
  • 経験年数:10年以上
  • レベル:初心者
  • その他 その他

東京都23区 中央エリア

2016/05/20(金) 22:24

 更新

映画に紡ぐ父への想い「緑は甦る」

公開

活動情報

活動時期

2016/04/30(土) 11:11

2016/04/30(土) 13:41

アクセス:211人

軌跡・時間・距離

軌跡データをダウンロード
累積標高上り 639m / 累積標高下り 579m
活動時間2:30
活動距離2.83km
高低差270m
カロリー157kcal

写真

動画

道具リスト

文章

GW前半が東京出張になってしまい、仕事の合間を縫って出張先オフィス近くの東京タワーに登ったり、岩波ホールやイタリア映画祭2016で映画を観て、宿泊先近くの三田や泉岳寺を訪ねて静かな東京の休日を散策してきました。

映画は、前回の山行でタイトルにした、オルミ監督の「緑はよみがえる」が4/23に公開されたので、4/24の出張で観に行ったのですが冒頭の15分を観れなかった事と4/29に主役のイタリアの俳優のクラウディオ・サンタマリアさんの壇上挨拶が在ったので、再鑑賞してきました。

映画は、月明かりに照らされるヨーロッパアルプスの雪山と雪に覆われた、もみの木の冷たくて暗い映像に、哀愁帯びたアコーディオンの曲、「我々は雪に埋もれている、谷底から響く追撃砲が日に日に激しさを増している」という囁くようなナレーションで始まります。

第一次世界大戦を題材にした映画で塹壕が在ったアジアーゴ高原は5M近く雪が積もる場所だそうなのですが、兵士達が雪で埋もれた塹壕の前を黙々とスコップで雪を掻き分けるシーンや隊列を組んで雪を掻き分けて進軍する姿、沈黙を守って人を寄せ付けない冬のヨーロッパアルプスの自然を冒頭に描いた後、対比するように、冷たい塹壕の中の最前線の兵士達に起こった一日の出来事を綴っています。

ちっぽけな人間が引き起こした愚かな戦争ですが、無力な最前線の兵士達の人間模様は決して、ちっぽけな存在とは言い難く、塹壕の中に居る兵士達が場合に依っては家族になり、人が人を許せる存在で在る事を信じたいと願う監督のメッセージ性を感じます。

この映画はオルミ監督の父から聴いた実話だそうで、映画上映後に挨拶をしていた主演のクラウディオさんの話ではオルミ監督と話をした時に父の匂いの話で盛り上がったそうですが、オルミ監督の父は鉄道員で油の匂いがしたそうです。父から子へ受け継がれた平和に対する願いは、ありのままの飾らない塹壕戦の現実を見せる事によって、映画の中に紡がれているのだと思います。

クラウディオさん自身も質問に対する受け答えに気配りが感じられ、素晴らしい俳優さんで、有楽町で行われていたイタリア映画祭のゲストとしても来日していて主演映画が上映されていたので、そちらの映画も観てきました。その映画ではイタリアのアカデミー賞に相当する主演男優賞を貰ったそうなのですが、驚いたのが、永井豪さんの鋼鉄ジークを題材にした映画でタイトルが「皆はこう呼んだ鋼鉄ジーグ」でした。(笑)

映画の内容は、んー。。。と思わせる映画でしたが、イタリア国内ではないタイプの映画だったそうで面白い事は面白いと思います。(笑)

登山らしい事は何一つ書いていない自分勝手な投稿になりましたが(笑)、去年の春に続いて東京タワーの外階段を登ってきました。冬型の日だった事もあり、少し冷たい風が吹いていましたが登るに従って、街や人が小さく見えてきて都会の喧騒から離れていくような感じがします。

東京タワーでは、地元の富山でさえ、見る事が少なくなった鯉のぼりが333Mの高さに合わせて、333匹、泳いでいます。足が竦む大展望台のルックダウンウィンドウから泳いでる鯉を下界に見ていると、4/28の23:00近くに仕事が終わって、雨降る愛宕神社の階段を登って夜の池の鯉を見たのを想い出したのですが、水面下で寝ている鯉との対比が面白く感じました。東京タワーの鯉のぼりも愛宕神社の池に住む鯉も同じ時間を生きているのかもしれません。(笑)

故郷の黒部には人とは無関係なように思えてくる雄大な山河が広がっているのですが、東京は人の願いや人生が野に咲く草花のように咲き乱れているのが、対称的で、ただ、少なくとも、二つは同じ時間の中に流れている事が、オルミ監督の「緑はよみがえる」と同じように思えてきて、仕事の合間の穏やかな東京の休日になりました。


5/5 追伸
用事ついでに魚津漁港を訪ねてきました。GW中盤は天気が今一つでしたが、午後から天気も回復し、観光客も多く賑やかな日でした。100年前、ヨーロッパアルプスでは第一次世界大戦で塹壕戦が在りましたが、魚津から見える北アルプスが今年も無事、何事もなく緑が甦ってきた事を嬉しく感じた一日でした。

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