活動データ
タイム
22:33
距離
53.6km
のぼり
3926m
くだり
3451m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る午前四時、基山総合公園駐車場。 まだ暗い寝静まった基山の町を歩き始めました。目的地は十坊山。 そうです。いま脊振縦走に出発しました。東西に伸びる脊振山系東の端基山から西の端十坊山までの約70数キロを縦走する脊振縦走。胸が高まります。 まずは旅の結果を… 30時間と54キロを過ぎた長野峠ですわりこみました。前日の三瀬峠からの登りで痛めた左膝がとうとう曲げれなくなりました。雷山から長野峠に下りながら目の前に迫る羽金山を思い、自問自答します。行けるか…無理か… 雷山から長野峠までのわずか3キロの下りでさえ、痛みをこらえながら時間をかけて下りたことを考えると、ここでリタイアの決断をしました。悔しい気持ちと、このコースにまた挑戦できると喜ぶ気持ちが複雑に混じり合う不思議な気持ちでモールス信号を打電。 ワレギョクサイセリ、キュウジョヲマツ… 救助隊のヘリを待ちます。 やっぱりくやしいな… 今回の敗退の原因を考えます。一番はルートに不安があったこと。事前の情報で三瀬峠の登山口が閉鎖されており、工事箇所を迂回するためにヤブをかき分けてルートを探すことになると思い、どうしても明るいうちに三瀬峠につきたかった。 そのため金山〜三瀬峠で無理をしてしまいました。この区間は未走破のうえ、思ったより距離も長く、薄暗い中で踏み跡が分かりづらいために、すこしでも暗くなる前に!との思いから足の温存を考えずにペースをあげてしまいました。 結果、三瀬峠には日もくれた20時に到着。もう真っ暗でした。お昼から食事も取らず歩き続けて井原山を目指し、新村分岐付近で膝の痛みが耐えきれないほどになり、三瀬峠から2時間近くかかった10時に井原山に到着。 ツエルトを張る気力もなく四隅にペグダウンしただけのツエルトにマットと寝袋を突っ込んでミックスナッツを頬張り就寝。食事もとらずに行動時間が長すぎて、ほとんどハンガーノック状態だったと思われます。疲れ方が尋常じゃありませんでした。 朝から隣のテントから出た人はびっくりしたと思います。潰れたツエルトの中に誰かいるのか?!近寄らんほうが良さそうだなーと思われたことでしょう(笑 暗闇の井原山ルートで出会った、僕と逆周りで脊振縦走をされていた方は、無事に基山にたどり着けたかな。登山道で西の果てと東の果てから歩いてきてもヘッデンの光の元で合わなかったら挨拶だけですれ違ってたと思います。あそこでしばし情報とエールを交換した短い時間が、とてもホッとした瞬間でした。 ホッとしたのもつかのま、その後本格的な膝痛とハンガーノックでフラフラになったのですが(笑 問題の三瀬峠の登山道入り口は、建設会社の所有地らしく、勝手に入ると五万円の罰金ですよーと看板がありました。左の舗装路から工事箇所を迂回出来るようですが、そこも建設会社の所有地と思われます。登山道右側の山から入りフェンス脇の登山道付近でルートに戻るようにするほうが、そうヤブもたいしたことないので無難だと思われます。 最後に、いつもピンチの時に駆けつけてくれる、あきひさ救助のスペシャリストの存在なくしては僕の冒険はもっと厳しい物になっていました。いつもモールス信号を受信してくれてありがとう!そんなあなたに、酢だこさん太郎賞を贈呈いたします(о´∀`о)
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