黒風山(雲南省安寧市)

2016.05.09(月) 日帰り

活動詳細

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(16/4/30〜5/1) 雲南省昆明市郊外にある安寧市の最高峰・黒風山(海抜2617.7m)に挑む。現地に行って初めて知ったが、12月~5月末は防火期で山は閉鎖中とのこと(パスポートを登記したら、何故か入山させてもらえたが、色々な意味で危険なので、この時期の登山は止めた方が良い)。  安寧市から30キロほどの所にある「二街」という村の旧・少管所(少年院)横の小道から入山。赤土の果樹園を進むと、林業局のチェックポイント。「何しに来た?」から始まり、「絶対に火は使うな」と注意を受ける。基本、山の稜線にある防火帯を歩くので歩きやすい。ただ、木陰など避難場所がない中、太陽が真上から照りつけてくる。地図の入手は困難なので、「戸外助手」という中国版YAMAPを頼りに歩くも、目的地からどんどん遠ざかる。完全に迷子。結局、元来た道を戻ったり、試行錯誤の末、翌朝一番で黒風山頂上を狙える位置まで挽回し幕営。風が強く、テントが飛ばされそう。しかし、西に夕日を見て、夜は真上の星空を堪能した後、朝は東にご来光を拝める最高の立地。深夜1時過ぎ、テントで寝てたら、林野局の巡回に叩き起こされ、朝一番に下山するように指導される。木陰を見たら、溢れんばかりの光で、山火事かと思いきや、東の空に昇ってきた月だった。あんなに大きな月は見たことがない。  風のせいで寝つきの悪い夜を過ごした翌朝、簡単な朝食を済ませ、一気に黒風山頂上を目指す。頂上はすぐ先に見えるが、なかなかたどり着けない。急斜面をよじ登り、ようやく頂上に到着。頂上は雰囲気がピリッとしている。記念撮影をして、体力補給する。  下山は最短ルートを狙う。頂上監視所の管理人によると2時間程の道のり。しかし、約2600mの頂上から一気に約2000mの谷まで下りて、その後2400mほどまで山を登り直し、更に下山という過酷な道のり。しかも、真上から直射日光。体力も尽き、水も底を付き添うなその時、谷に農家を二軒発見。谷水を引いてて、水が勢いよく流れてる。藁にもすがる思いで、水を分けてもらう。復活。水筒にたっぷり入れた水にポカリ粉末を入れる。  最後は山を登り直して、下山するだけ。山の上の防火帯で林業局の巡回のおじさんに再開。「元気だったか。よく歩いてこれたな。でも、早く帰れ。」と言われる。「今から下山する」といったら、突如機嫌が好転。何かあったら責任問題という気持ちが強かったのだろう。彼らはすぐさま下山を命令できる立場のはずなのに、そうせず歩かせてくれたのは温情か。灼熱の太陽のもと、ポカリ片手にゆっくりと下山。旧・少管所まで戻る。結局、2時間程と言われた道のりに5時間ほど掛かった。下山後、「安寧市に行くバスは何時出発か?」との問いに対して、聞く人ごとに違なる答えが返ってくるので、頼りにならないローカルバスは諦めて、軽トラの白タクと交渉し、無事帰途に就く。旧・少管所横の売店で買ったカップラーメンとスポーツドリンクが最高にうまかった。

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