最初の1滴を探しに・・・(玄倉川水系・小川谷廊下)

2016.05.12(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 5
休憩時間
5 時間 16
距離
5.4 km
のぼり / くだり
836 / 838 m
8 6

活動詳細

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5/12(木) 使いきれないほどの溜まりに溜まった代休を取り 丹沢髄一の美渓「小川谷廊下」へ行ってきた。。 前日朝、コインロッカーにザックを入れて会社へ・・・ 今日も夜は現場仕事泣き顔 しかもかなり大掛かりな現場 何時に終わるかわからない、なので翌朝起きる自信が無いので、最終電車でピックしてもらい、そのまま現地へ行き車中泊の予定 終電が無くなりそうなところで、バイトに後を任せて先に失礼する ピックしてもらい一路丹沢へ・・・ 実は、ずっと体調が悪く昨日は熱が出て38.3℃ 今日も胃腸の調子と頭が重い 助手席で寝かせてもらい、気が付けば丹沢に向かう最終コンビニ 食料を買い運転交代して丹沢は玄倉林道へ・・・ 既に2時過ぎ丑三つ時 湖から林道へ入る  今年に入って、ここに来るのは3回目になる しばらく進むと林道が封鎖されている 車を降りて目を凝らすと道の先に山がある・・・ん? かなりの規模で崖が崩れて道が塞がれている これじゃ行けないじゃんと・・・ ここに居ても危険なので湖まで戻ろうと車を走らすと、いつもは閉じられている河原へ降りる道のゲートが開いている・・・ これは、もしかして復旧までの仮の道があるのでは?と降りてみる 川の横に新たに砂利の敷かれた道が出来ている とりあえず進めるところまで進んでみる・・・  夜中2時過ぎ怖すぎる 玄倉林道の脇には砂利の砕石工場があるが、この新たな道は、その敷地を通り上の林道までの仮の道にしているようで無事、崖崩れの先に出れた。 明日来る仲間に、この状況をメールして先に進む 昨日、山は嵐だったようで、道には枝や落石、倒木まで 2回ほど車から出て道を塞ぐ倒木を2人掛で移動させながら林道終点に無事着 車を停めるにもいささか不安がある 最近、立て続けにニュースで落石が車に当たる事故を聞いた。。 ましてや地盤の緩んでる今夜、誰もいない山の中に車を駐車するにも気が気でない 翌日は素晴らしい青空、清々しい 車が上がってきた。。 昨夜のがけ崩れは迂回して無事通過できたようだ 今日は、男4女2の6名 初めての男性が2人いるが、おいらより確実に若い 8:23スタート 林道を少し戻り小さなケルンの積んである斜面を川に降りるのだが、この斜面、というか崖 降りるのに一苦労 巨大堰堤の梯子を登り越えて沢歩きスタート ここは歩いてすぐに滝が現れる F1・3mとなっているが、なかなかテクニカルな滝、それに前日の嵐、水量が多い 轟音と共に水煙が舞っている 上から何やら言っているが、轟音で聞き取れない・・・ 何やらトランシーバーが、どうとか?こうとか? どうやらCLが滝の上からトランシーバーを落としたようで下に無いかと言っている 前回、次のF2でシャワークライミングの時にコンタクトレンズがズレて大変な思いをしたので今回は水泳のゴーグルを持ってきた。。 ゴーグルをつけて滝壺を覗くが見つからず・・・反対側に回り込み覗くが見つからず 滝壺で白く泡立ってよく見えない 残念だが発見できなかった・・・スマン 滝の上に直ぐF2・5mCS チョックストーン ストーンと言うよりは巨岩、今にも転がりそうな丸い大きな岩が谷を塞いでいる その両脇を水が流れている 2回目だが感動する こんな景観が日本にあるとは・・・驚きだ 水流の多い右岸の突破は無理、左岸から登るのだが、去年は死亡事故直後なのか脚立があったが、今回は流されたのか?撤去されたのか無かった。。 前回より、ここを流れる水流が少ない気がする・・・流れが変わったのだろうか? ここは腕力で一気に登る 次から次へとどんどん出てくる滝がどれも美しい F3をCLが流心に近いムズイ場所を登り始めた。。ハーケンを打ち越えて行く おいらも行きたかったが、時間が無いので左岸の簡単な方から・・・ 日の光が新緑を通り谷の底を照らす。。 その光を受けてコケやシダが一層鮮やかなグリーンに輝く ここ小川谷は不思議な世界だ 美しいゴルジュが続く・・・ 日の当たる場所は暖かいのだが、日蔭は・・・ 初っ端から濡れてしまった身体に冷たい空気が体を冷やす。。 滝の裏側をくぐる・・・ 色々と楽しませてくれる沢だ 川に蓋をするような大岩が現れた。。 前回は岩の下の流れを登れなかったので、ここも今回挑戦したい場所だったが、前回よりも多い水量に敢え無く断念 大岩をFIXロープを掴みながら登る・・・  登り切ったら休憩 ここからはゴルジュ帯が続く・・・ 通称「石棚のゴルジュ」 両側の美しい岩壁を流れてくる美しい水 「息を呑む」 とは、このことだ もう・・・ 結構、お腹いっぱいってぐらいに次から次へと なんと表現すればいいのだろう・・・当てはまる言葉がない 何とかみたいだ、とか、何とかのようだ、というのが思い浮かばない ここ・・・ 小川谷は小川谷であって、小川谷でしかないんだ こんなに美しい場所は本当にない ただ思ったのは・・・ 自分の命が尽きる時が来るなら・・・こういう場所で、と思う所 ゴルジュ終焉を迎える10m+10mの2段の滝 おいらの、今の技術、知識、経験では、まだまだ登れない いつか挑戦してみたい 滝の上からは小滝・ナメ滝・トイ状の渓相が続く・・・ 遠くに人口の積んだ岩壁が見えた。。堰堤だ 小川谷も終わりである その前に最後のチャレンジ 去年は先行パーティーが取付いていたので巻いて越えてしまった最後の8m滝 巻いてくれたSLがロープを出してくれてCLが登る 苦戦しているようだ 途中までは行けるのだが、その上がツルツル 流心の中には足掛かり手がかりがあるのかもしれないとCL滝の中に足を入れるが弾かれる 奥まった滝の側面にはクラックが走っっていて、それを掴んで上に行きたいのだろうが、そうするとどうしても左足を流れの中に置かないとスタンスが取れないのだろう でも・・・ 今日の水量じゃ無理だよなぁ おっ!何とか足をねじ込んだぞ? 滝の流れが体に当たり向きを変えてこっちに飛んでくる・・・ CLは無下にも水流に負けて剥がされた。。 ルートを変えたが、中間に残置ハーケンがあるが、最後はハングのツルツル 引っ張り上げてもらった。。 まあ・・・ おいらも無理だとは解っていても挑戦したい ダメでも そこまで行って確認して納得したいのだ。。 やはり中間から上はハングでツルツル指を引っ掛けるクラックも無い ここで流れの方へトラバースして足の置き場ホールドを探すも見つからず おいらも引き上げてもらった。 ゴールの古代遺跡のような崩れた巨大堰堤が現れた。。 自然はこんなにも巨大なものを破壊するパワーがあるのだ! 人間が造った物など自然の力の前ではどうにもならないのだ。。 堰堤をくぐると開けた河原に出る ここで小川谷廊下は終了 装備を解除して中ノ沢経路で車まで戻る あまりにも有名で人気の小川谷廊下 本当に美しい場所 こんな場所が近くにある 小川谷廊下の事は言葉では、うまく説明(表現)できない みんなにも見て欲しいし感じて欲しいなぁ 追・・・ 車に戻り着替えるとスパッツや靴の折り目にヒルが3匹 掃うと指に付いて離れないげっそりライターで炙り剥がした。。 吸われる前だから問題は無かったが、不思議な生き物だ・・・ どう見ても脳ミソ無さそうなのだが・・・ その行動は意外と早いと言う事を目の当たりに見た。。 他のメンバーにも取付いていたが、被害は誰も無かった。。

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