荒川源流点を辿る旅(入川渓谷-柳小屋-真の沢-甲武信ヶ岳-源流点-西沢渓谷) 甲武信小屋泊

2016.05.14(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
18 時間 54
休憩時間
7 時間 38
距離
16.6 km
のぼり / くだり
2571 / 912 m
3 53
46
7 27
8
24
DAY 2
合計時間
6 時間 3
休憩時間
1 時間 31
距離
8.7 km
のぼり / くだり
346 / 1618 m

活動詳細

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埼玉県民にとっての母なる川、荒川の源流を辿る旅。 最初はウキウキでしたが、想像を軽々と超える、とんでもなく過酷な山行でした笑 元々登山道としては廃止されているところが殆どなため、計画段階から参考となる記録も少なくルート/計画設計は苦労があった。今回はピストンをせずに、入川渓谷から入って西沢渓谷へ抜けるルートを選択。 準備としては道中秩父駅でレンタカーを借りて、1台を西沢渓谷の道の駅に配し、もう一台の自家用車で入川渓谷の夕暮れキャンプ場奥の登山道入り口へ向かった。 AM4時に出発し、予定より1時間早く9時には柳避難小屋へ到着。荒川起点までは平坦な道が続くが、起点を越えると急登もちらほら。足慣らしにはちょうど良いレベル。 基本的にはこのルートの場合は、柳避難小屋で一泊するケースが殆どだが、今回は1日での踏破のため、早朝に出発し柳避難小屋で1時間ほど仮眠をとって、体力を回復させてから、いよいよ真の沢方面へ。 途中から十文字峠ではなく真の沢方面への折れると、途端に踏み跡が見辛くなるが、基本的にテープがあるため迷うことはない。しばらく行くと、テープは旧登山道を外れて沢沿いへ下るルートを示す。これは近年の土砂崩れで旧道が崩壊しているため、沢沿いに回らせるルートに変更されたようだ。 今回は、旧登山道通りに尾根を巻き堰を越えるルートで真の沢へ。但し、荒廃は激しくテープも無い為、基本的にはこのルートは推奨しない。 真の沢へ出て渡ると再び旧登山道へ合流。今回は沢登りはしないため、尾根側を川に沿ってひたすら登っていく。 千丈の滝を越えると、いよいよ旧登山道の荒廃は激しさを増し、テープを探すことも一苦労な場面も。また、土砂崩れによる道の寸断、荒廃し壊れる寸前の橋なども多く、歩行スピードが著しく下がる。 複数人で行くことで、テープ確認やルートの安全確認を効率的に出来たことが非常に大きかった。 それらの荒廃したルートを越えると、甲武信岳への急登が延々と続くが、さきほどに比べて足場もよく危険性も無いため気持ちの上では楽であった。 登山道へ合流すると、甲武信岳を経て無事1日目の最終目的地である甲武信小屋へ30分押しの17:30に到着。 翌日は、甲武信小屋から源流点へ。小屋から非常に近く、往路15分、復路20分ほどの距離で登山道もしっかり整備されているため安全。残雪が残る源流を眺めながら、その水で作ったお茶を楽しんだ。 その後は、小屋においた荷物をピックアップし、まき道→戸渡尾根→徳ちゃん新道を通り西沢渓谷へ一気に下る。西沢渓谷からレンタカーを回送してある道の駅までは徒歩で30分ほどの距離で、最後は道の駅で昼食を摂り終了。 とにかく、当初から厳しい山行であることは覚悟をしていたが、振り返ると想像以上な部分も多かった。それでも、予定通り無事に踏破できた要因としては、年齢的に体力があったこと(パーティは26〜31才で構成)、4人での山行だったためテープやルート、危険ポイントの確認なども効率的に出来たこと、最後までテープが残っていたことが挙げられる。 甲武信小屋のオーナーの徳ちゃんとも会話をしたが、基本的にはこのルートの場合は、柳避難小屋泊または千丈滝近辺でのテン泊が推奨される。 興味があって行かれる方がいらっしゃれば、是非それらを踏まえて綿密に計画・シミュレーションをして頂くと良いと思います!

甲武信ヶ岳 今回の出発点 入川渓谷の夕暮れキャンプ場先にある林道からスタート
今回の出発点 入川渓谷の夕暮れキャンプ場先にある林道からスタート
甲武信ヶ岳 AM4時出発のため、ヘッドライトを利用。さすがに辺りはまだ暗い。
AM4時出発のため、ヘッドライトを利用。さすがに辺りはまだ暗い。
甲武信ヶ岳 入川渓谷へ登山口。
入川渓谷へ登山口。
甲武信ヶ岳 しばらく登山口を進むと、廃止された材木搬出用のトロッコ軌道。旧軌道をひたすら進んでいく。
しばらく登山口を進むと、廃止された材木搬出用のトロッコ軌道。旧軌道をひたすら進んでいく。
甲武信ヶ岳 発電所が見えてくると荒川起点まではもうすぐ。
発電所が見えてくると荒川起点まではもうすぐ。
甲武信ヶ岳 荒川起点標。あくまで行政上の荒川起点で源流点はもっともっと上です笑
荒川起点標。あくまで行政上の荒川起点で源流点はもっともっと上です笑
甲武信ヶ岳 荒川起点を越えると、少しずつ登りがきつくなります。所々見晴らしも良好。
荒川起点を越えると、少しずつ登りがきつくなります。所々見晴らしも良好。
甲武信ヶ岳 荒川起点を越えてしばらくすると、徐々に土砂崩れによるルート崩壊がちらほら。ただし、すべてテープもあり見失うことは無いです。この後の柳小屋より先の荒廃レベルに比べれば全く序の口。。
荒川起点を越えてしばらくすると、徐々に土砂崩れによるルート崩壊がちらほら。ただし、すべてテープもあり見失うことは無いです。この後の柳小屋より先の荒廃レベルに比べれば全く序の口。。
甲武信ヶ岳 荒川起点を越えてしばらくすると、徐々に土砂崩れによるルート崩壊がちらほら。ただし、すべてテープもあり見失うことは無いです。この後の柳小屋より先の荒廃レベルに比べれば全く序の口。。
荒川起点を越えてしばらくすると、徐々に土砂崩れによるルート崩壊がちらほら。ただし、すべてテープもあり見失うことは無いです。この後の柳小屋より先の荒廃レベルに比べれば全く序の口。。
甲武信ヶ岳 所々で湧水がありリフレッシュ!
所々で湧水がありリフレッシュ!
甲武信ヶ岳 道の状態も良かったためハイペースで進み、予定より60分早く柳避難小屋へ到着!   先はまだ長いので、体力回復のためここで40分仮眠。小屋内はとてもきれいで、シートや寝袋などもありました。
道の状態も良かったためハイペースで進み、予定より60分早く柳避難小屋へ到着! 先はまだ長いので、体力回復のためここで40分仮眠。小屋内はとてもきれいで、シートや寝袋などもありました。
甲武信ヶ岳 小屋近辺は開けており、焚き火の跡も。これからの季節は釣り人なども多く利用をしているようです。左に見える吊り橋を行くといよいよ源流点に向かう真の沢林道へ。
小屋近辺は開けており、焚き火の跡も。これからの季節は釣り人なども多く利用をしているようです。左に見える吊り橋を行くといよいよ源流点に向かう真の沢林道へ。
甲武信ヶ岳 吊り橋からしばらく行くと、十文字峠方面と真の沢方面の分岐に。
ここで直進せず左方向の旧登山道を進みます。ここからは踏み跡がどんどん見えなくなっていくので注意!
吊り橋からしばらく行くと、十文字峠方面と真の沢方面の分岐に。 ここで直進せず左方向の旧登山道を進みます。ここからは踏み跡がどんどん見えなくなっていくので注意!
甲武信ヶ岳 最初はまだ道っぽいものが視認可能です。ただし、通行者が少ないせいか踏み固まっておらず柔らかいです。
テープとGPSを常に確認しながら進みます。
最初はまだ道っぽいものが視認可能です。ただし、通行者が少ないせいか踏み固まっておらず柔らかいです。 テープとGPSを常に確認しながら進みます。
甲武信ヶ岳 テープは途中から土砂崩れで崩壊している旧登山道ではなく、それより低い沢方面へ誘導しています。基本的には大まわりですが、そちらが推奨です。今回は、尾根伝いに砂防ダムを越えて、千丈の滝へ抜ける旧登山道ルートで進行進行しているので、標高は下げず進んでいきます。
テープは途中から土砂崩れで崩壊している旧登山道ではなく、それより低い沢方面へ誘導しています。基本的には大まわりですが、そちらが推奨です。今回は、尾根伝いに砂防ダムを越えて、千丈の滝へ抜ける旧登山道ルートで進行進行しているので、標高は下げず進んでいきます。
甲武信ヶ岳 旧登山道で尾根伝いに真の沢へ進むコース。急な尾根を進んでいきますが、トレースもなく土砂崩れでテープも無いため注意。ここを越えると真の沢の右岸に降りれます。
旧登山道で尾根伝いに真の沢へ進むコース。急な尾根を進んでいきますが、トレースもなく土砂崩れでテープも無いため注意。ここを越えると真の沢の右岸に降りれます。
甲武信ヶ岳 沢を越えてコース復帰し、真の沢左岸方面の尾根沿いの旧登山道を進みます。
沢を越えてコース復帰し、真の沢左岸方面の尾根沿いの旧登山道を進みます。
甲武信ヶ岳 進行左手にある千丈の滝を越えてくると、急激に旧登山道の荒廃が進行。そこかしこで土砂崩れでが起きており、至る所で倒木が道を塞いでいます。テープは残っていますので、とにかく見失わないように慎重に進みます。
進行左手にある千丈の滝を越えてくると、急激に旧登山道の荒廃が進行。そこかしこで土砂崩れでが起きており、至る所で倒木が道を塞いでいます。テープは残っていますので、とにかく見失わないように慎重に進みます。
甲武信ヶ岳 基本的には進行左手に真の沢が見えている状況が続きます。
基本的には進行左手に真の沢が見えている状況が続きます。
甲武信ヶ岳 だんだんとテープも見つかり辛くなってきます。 もし、真の沢遡上で源流点を目指す場合は、ここら辺から沢へ降りる必要があります。(沢方面へ降りるテープは発見できませんでした)    今回は、沢を遡上せず、三宝山方面から甲武信岳-甲武信小屋-源流点と行くルートのため、テープ通り三宝山方面へ。
だんだんとテープも見つかり辛くなってきます。 もし、真の沢遡上で源流点を目指す場合は、ここら辺から沢へ降りる必要があります。(沢方面へ降りるテープは発見できませんでした) 今回は、沢を遡上せず、三宝山方面から甲武信岳-甲武信小屋-源流点と行くルートのため、テープ通り三宝山方面へ。
甲武信ヶ岳 真の沢の源流点の最後の分岐を越えるといよいよルートは過酷を極めます。登山道の荒廃が酷く、テープを見つけることも一苦労です。4人パーティで行くことで、テープ捜索が効率的にできたことは大きかったです。
真の沢の源流点の最後の分岐を越えるといよいよルートは過酷を極めます。登山道の荒廃が酷く、テープを見つけることも一苦労です。4人パーティで行くことで、テープ捜索が効率的にできたことは大きかったです。
甲武信ヶ岳 三宝山方面ルートでも湧水ポイントがあります。こちらも荒川源流の一つ。
三宝山方面ルートでも湧水ポイントがあります。こちらも荒川源流の一つ。
甲武信ヶ岳 最後に厳しい急登を越えると、正式な登山道である甲武信まき道へ合流。
最後に厳しい急登を越えると、正式な登山道である甲武信まき道へ合流。
甲武信ヶ岳 まき道を右方面に少し行くと、甲武信岳と十文字峠の分岐です。
まき道を右方面に少し行くと、甲武信岳と十文字峠の分岐です。
甲武信ヶ岳 出発から13時間かけてようやく山頂へ!
出発から13時間かけてようやく山頂へ!
甲武信ヶ岳 17:30に甲武信小屋へ到着。とてもきれいでした!
17:30に甲武信小屋へ到着。とてもきれいでした!
甲武信ヶ岳 夕食は小屋でカレー!疲れた身体に染み渡る美味しさ。大盛りもおかわりも無料!
夕食は小屋でカレー!疲れた身体に染み渡る美味しさ。大盛りもおかわりも無料!
甲武信ヶ岳 標高2400mからの夜空は絶景!
標高2400mからの夜空は絶景!
甲武信ヶ岳 小屋泊し、翌日正式な源流点へ!甲武信小屋からは往路15分、復路20分ほど。
小屋泊し、翌日正式な源流点へ!甲武信小屋からは往路15分、復路20分ほど。
甲武信ヶ岳 源流点から下流はとにかく倒木が多いが、徳ちゃん曰く沢登りの道具さえあれば昨日通ったルートよりかは安全とのこと。
源流点から下流はとにかく倒木が多いが、徳ちゃん曰く沢登りの道具さえあれば昨日通ったルートよりかは安全とのこと。
甲武信ヶ岳 甲武信小屋まで戻って荷物をピックアップし、一路西沢渓谷へ。
甲武信小屋まで戻って荷物をピックアップし、一路西沢渓谷へ。
甲武信ヶ岳 まき道から徳ちゃん新道方面への分岐。
まき道から徳ちゃん新道方面への分岐。
甲武信ヶ岳 戸渡尾根方面へ。
戸渡尾根方面へ。
甲武信ヶ岳 しばらく行くとガレ場の上が開けていて絶景ポイント!晴れていれば金峰山や国師ヶ岳、富士山がきれいに見えます。
しばらく行くとガレ場の上が開けていて絶景ポイント!晴れていれば金峰山や国師ヶ岳、富士山がきれいに見えます。
甲武信ヶ岳 徳ちゃん新道と近丸新道の分岐。今回は徳ちゃん新道で下ります。
徳ちゃん新道と近丸新道の分岐。今回は徳ちゃん新道で下ります。
甲武信ヶ岳 徳ちゃん新道に入ってからは急な下りが続きます。
徳ちゃん新道に入ってからは急な下りが続きます。
甲武信ヶ岳 徳ちゃん新道に入ってからは急な下りが続きます。
徳ちゃん新道に入ってからは急な下りが続きます。
甲武信ヶ岳 徳ちゃん新道側からの下りと、近丸新道側の下りの最終合流点。ここから先はアスファルト舗装路です。
徳ちゃん新道側からの下りと、近丸新道側の下りの最終合流点。ここから先はアスファルト舗装路です。

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