時間軸では計れない変態の遊び(富士山・富士宮ルート)BC・・・日本最高所で日本初?

2016.05.25(水) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 31
休憩時間
1 時間 25
距離
10.3 km
のぼり / くだり
1662 / 1658 m

活動詳細

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5/25(水) 前回の富士山から1ヵ月・・・ 今回は南側の富士宮口から一般ルートで山頂を目指す。。 富士山を登るには一番短いコース 前夜、ビジネスホテル「セブンイレブン」で宿泊(車中) コンビニ駐車場は便利だ。酒が足りなくなれば買いに行けば定価で何でも売っている トイレも洗面所も付いてるし・・・ 翌朝は松屋の朝定をしっかり食べる 午後から天気が回復してくる予報なのでスタートを少しゆっくり目に・・・ 富士山スカイラインで五合目まで 7:46準備をして通行止めの金網をすり抜けて登山道へ 初めて富士山に登ったのもここ富士宮口 1994年・・・今から22年前 その時は・・・ 静岡県の田子の浦の太平洋の海に足をポチャンと浸けてから富士山の山頂を目指して歩いた。 海抜0mから日本で一番高い場所3776mへ・・・ 日本一を体で実感したかったから その時以来だ!懐かしいが覚えていない 天気は・・・変な天気だ 回復傾向のはずだが、風が強く 時おり雨がパラついたりガスが出てきたり 今年の富士山は天気が読めないというか、なんか変 早いペースでどんどん高度を上げていく 眼下の雲に浮かぶ峰々は愛鷹山だろう・・・いつか登ってみたい ボードが風であおられて足を踏ん張ったり、屈んで風を逃がしたり・・・と、体力を奪う余計な動作を強いられる 頭の直ぐ上には雨雲が垂れ込んでいる・・・パラパラと風で飛ばされた雨粒が落ちてくる 早く雨雲の上に出たいところだ・・・ 8:03六合目2490m雲海荘 休憩なし・・・ 右手に宝永火口が見えてきた。。 相変わらず風が強い・・・本当に回復するのか?頂上はガスって来たぞ・・・ もしかしたら雪が降っているかも 風のせいか意外と寒い・・・ニット帽が欲しい涙バラクラバも必要だったか? ゆっくりだが宝永火口が低くなっていく・・・ 雪が出てきた。。 右側の沢筋が帰りの滑降ルートかな? 8:42七合目2795m御来光山荘 休憩なし・・・ 単独男性と6名ぐらいのパーティーを抜いていく 荒涼とした溶岩地帯の砂礫をボードを背負って前を登っているCLの姿を見て・・・ 確かに変態というかアホだなぁーと思う(自分も) でも・・・ 知らない人、やらない人には、この行為をいくら説明しても理解してもらえないだろう それでもイイんだ 3000m越えると酸素が筋肉に行かなくなり脚にくる 右側に山頂から続く雪渓が現れた。。 帰りの滑るころには、もう少し日が差し気温が上がり雪が緩んでくれたら最高なんだけどなぁー 八合目を過ぎて頭を下げて鳥居をくぐる いよいよ神(浅間神)の領域 少し明るくなってきた。。所々雲の切れ間から青空が見える 風もおさまり、気温も上がってきた。。 帰りの滑りに期待が持てる 10:11九合目3460m万年雪荘 やっと休憩・・・やっと板を降ろせるぅ~  食欲無く、水分補給とゼリーを半分流し込み10分の休憩 九合五勺から登山道は雪渓を登る 一番事故の多い場所、アイスバーンで滑って滑落、一番風が強いのもここ九合五勺で突風で飛ばされるのもここだ! 2人の登山者が登っているのが見える 今は少し雪が緩んでいるから大丈夫そうだ・・・ おいら達はアイゼンが無いので、ここからズルして雪の無いブル道へ入り山頂を目指す。。 (元)測候所と測候所へ続く馬の背の柵が見えてきた。。 あとチョット! 雲は多いが風も納まり空も明るくなった。。 寒くも無くなった。。 11:30お釜の縁 最高峰の剣ヶ峰までは雪が続いている お釜をのぞき込むと、何とか雪があるものの何か所もクラックが入っており雪面も荒れている コンディションは悪そうだ。 3776m剣ヶ峰を目指す。。 20年前に登った時にはドームがあったが今は無い 11:46富士山3776m剣ヶ峰山頂富士山 4時間で登ってきた。。疲れたぁ 雲ってはいるが、さすが富士山・・・高い山は結構見える のんびりもしていられない・・・ 滑走準備 三角点の上で滑走準備 知らなかったが、以外にも日本最高所の三角点は一等ではなく二等三角点だった。 靴下を履き替え登山靴からボードブーツに履き替える 風が無くて本当に良かったぁ ここからの雪の状態は決して良くない硬くてデコボコ でも・・・ やっぱり日本で一番高いところから滑りたい (この変なこだわりが災いを招くことに・・・) 12:00 CLがガリガリ音を立てて滑り出した。。 デコボコでターンできる面じゃない 降りるのがやっとの面 続いていくが、同じ状況涙板を横にしたままズリ落ちるのが精いっぱい 滑ってる感、全くなし デコボコでコントロールが出来ない そっちには行きたくないんだけど・・・板は雪のない方へ滑っていく 車でもバイクでも自転車でも、なんでも見た方に進んで行ってしまう ボードも同じ・・・ 左に行きたいが右方へ・・・どんどんズリ落ちていく 雪の上から雪の無い溶岩台地に落ちて尻餅をついた。 尾てい骨を思いっきり強打 まあ・・・ ボードをしていると尾てい骨を打つことなんかしょっちゅうなので気にも留めていなかった。。 気を取り直してお釜の縁へたどり着く CLが先に釜の中へドロップイン 見ていると、かなり滑りにくそう・・・これは修行系の斜面だなぁ おいらも滑り出す。。 案の定デコボコの固め・・・ターンできる斜面じゃない、クラックも何本も入っているので越えるのに一苦労 斜度が変わる1段目、100mぐらい滑ったところにCLが居た。。 底まで滑る?と言われたけど、この斜面じゃ楽しくないし登り返しを考えると・・・ 釜の底は標高3535m 行ってみたいけど、底まで行くと200m以上登って来なければならなくなる それに尾てい骨の痛さが取れない いつもなら、その場の痛みだけで済むはずなのだが、まだ痛い ここから登り返すことに・・・ 一歩一歩足を上げるのだが力が入らず脚を出すごとに激痛が走る 汗というより脂汗を搔きながら何とか縁にたどり着いた。。 板を持ち頂上奥宮へ・・・ 少し休憩して、ここから雪渓富士宮ルートの滑走 すぐ下から雪があるのだが、すぐ先で途切れている 雪渓末端まで板をもって少し下る ボードを着けて、ピッケルを握りしめ雲海の中へ・・・いざ うわわわ・・・ 斜面は固くボコボコ 振動が打ち付けた尾てい骨に響き激痛が走る クラックが何本もありその度に挟まり尻餅をつき激痛が走る デコボコ斜面のせいで全くターンが出来ない・・・ それに脚に力が入らない・・・尾てい骨が痛い CLはドンドン降っていき広大な雪面に独り取り残される に、しても尾てい骨打つとこんなにも痛さが続いたっけ? 全く楽しくない ターンもしないでズリ落ちるのが精いっぱい、足の踏ん張りも効かず何回も尻餅をつき、その度に激痛が走る 雪渓の末端でCLが待っているのが見えたが、そこまでたどり着く力が無い、というか・・・出ない 這いずるように近づいて板を外し8合目ブル道へ・・・ 歩くのにも激痛で力が入らない 8合目小屋の下からまた雪渓が続く・・・ おいらは、尾てい骨が尋常じゃない痛さで、これはもう滑ることはできないと判断してCLに登山道でゆっくり下山する旨を伝えてここで別れた。。 CLは滑走準備をして雪渓を滑り降りていく・・・ ここまで地獄だったが、これから、それ以上の地獄が続いた。 一歩一歩歩く度に激痛が走る またポツポツと雨が降り出す。。 風も出てきた。。 当然気温も下がってくる。。 早く下りたが激痛で身体は老人状態 本当はいけないのだがロープ柵を握りしめ、頼りながら体重を掛けて一歩一歩下る 途方もない時間が流れる・・・ やっと宝永火口が見えてきた。。 雪渓を滑れば火口の上部まで行けるはずだった・・・ 遠く滑り終えた豆粒のようなCLが、六合目の小屋の上あたりに居るのが見えた。。 遠い・・・(涙) 引きづるように一歩一歩激痛に耐えながら下る 小屋が見えるのだが、なかなか近づかない(涙) 小屋に着いたら休憩しよう・・・着いたら休憩しよう・・・休憩しようと ブツブツ言いながら必死に下る やっとの思いで小屋に着いたが、あとひと踏ん張り、あとひと踏ん張り・・・と言いきかせて、休憩せずに五合目を目指した。。 なるべく負担の少ない砂礫を選んで歩き何とか駐車場に着いた。。 激痛で立ち入り禁止の金網を越えるのが一苦労 15:18なんとかCLの待つ車に着いた。 着替えるのも一苦労・・・ 何とか頂上から滑ってきたのだが、自分が納得する満足いくモノではなかった。。 まあ・・・ こればっかりはシーズンの雪の量、アタックする数日前の天候気温、アタック当日の天候気温、色々な条件が上手く噛み合わないとどうにもならない事だし・・・ 今度は本当に剣ヶ峰から直に釜にドロップして底まで行き、登り返して山頂から末端まで繋げて滑りたいと思った。。 夢が叶ったようで、何だかしっくりこない結末だった。。 また挑戦だ・・・ 追・・・ 電車に乗り家に帰るのも地獄でした。。 絶対に折れてると思い翌日病院に行ったら やっぱり折れていました。 これって・・・ もしかして日本最高所での骨折? しかも・・・ 日本初? まあ・・・ 何でも初は、めでてぇめでてぇ

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