ソーヤ氏の或る優雅な休日 横倉山

2016.06.19(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 30
休憩時間
57
距離
3.8 km
のぼり / くだり
417 / 420 m
11
25
5
7
49
13

活動詳細

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※登場人物・団体名、山行内容に心当たりがあっても、なくても一切関係ありません。 ※長文の上に、レポでも何でもねーじゃねーか!とか、単なる楽屋オチだろ!とかのストレートな意見はスルーです。予めご了承下さい。 「てめー!土砂降りぢゃねーか!騙しやがって、ぶん殴っちゃる!」 「へっへーん!騙されるほーが悪いんでございますよー!ゲヘヘヘー!」 明け方、先週、四国YAMAP縦走会山行での心温まる、やりとりの夢を見て目がさめてしまった。 ヨッシー=ヤン・マゾヒスト公…奴ともいずれケリをつけなければ…。 窓の方に目をやる。 今日も雨か…。 まだ起きるのには早い時間だが、休みの日は早く起きる習慣がついてしまったようだ。 もう眠れそうにないので、天蓋付きのベッドからすっと抜け出す。 シルクのパジャマの衣擦れを聞きながら寝室の豪奢な扉を開けると、老執事のシバスチャンが次の間に高級な紅茶を準備しているところだった。 やはりシバスチャンが煎れた高級な紅茶が一番美味しいと思いながら、小指をピンと立ててゆっくり味わう。 ゴシック風の出窓につく水滴をぼんやりと眺めながら、今日一日をどう過ごすか考えていた。 この雨では山行は諦めるか…。 すると、そんな私の心の動きが分かったのかシバスチャンが静かに呟いた。 「雨の日こそ、お似合いになるお山があるのでは。」 ふむなるほど。 そういえば先日、同じ社交界のタヌ=ヤン・マーキングシュタイン伯爵が徳島公国の山犬嶽で苔を愛でてきたという。 徳島公国は遠方だが、我が領地内、横倉山の苔も今なら見事だろう。正に雨の似合う山だ。 すぐに支度を調えさせ、休日と高をくくっていた運転手veryヤンノルフに行き先を告げた。 横倉山とは、10世紀前半に土佐国唯一の修験場の霊場として栄えたという山。また、安徳天皇が隠れ住んだといわれる平家伝説から同天皇の陵墓の参考地となっている他、山頂近くからは全国名水百選にも選ばれた「安徳水」が湧き出るなど、神秘の山なのである。 また、横倉山は日本でも有数の古い地層からできており、4億年以上前の「コノドント」と呼ばれる日本最古の化石をはじめ、クサリサンゴや三葉虫など多くの化石が見つかっており、考古学的にも貴重な山として注目されている。 そして、多くの貴重な植物が自生し植物の宝庫と言われている横倉山は、世界的な植物学者である牧野富太郎博士の研究の舞台でもあった。 歴史、伝説、学術と見所が多い横倉山は我が領地の誇りの山なのだ。 我が居城から横倉山までは、veryヤンノルフの運転する高級エクストレイル「ブリュンヒュルデ」で1時間ほどの距離。 今日は第1ブリリアント駐車場ではなく、比較的登りやすいと言われている第2エクセレント駐車場から登ることにした。 思えば数ヶ月前、ライヤン・ド・エスジョーノ公女やモリヤン・ヤヴノフスキー男爵らと、この山に登るはずだったが公務に追われて諦めざるをえなかったな。 藪漕ぎにしか興味がないモリヤン・ヤヴノフスキー男爵はもとよりライヤン・ド・エスジョーノ公女も今では超絶長距離を疾走するこに目覚めてしまったようで、このような登山道バッチリの短い距離ではご一緒することは難しいだろう。 さて、見所が多い横倉山なれど、本日のメインディーシュッは空池の苔群生地。 しかし、流石我が領地の名山、神秘的な山道はしばしば高級モンベルの登山靴を履いた我が足を止める。 走ってるのか?と思わされるような、ふざけたペースで無理矢理登らされる山行よりもこうした優雅なそぞろ歩きが私には似合う。 気がつくと緑が目に見えて濃くなり始め、登山道は濃緑のビロードを敷き詰めたような景色がに変わってきた。 空池は近い。 ゆるやかに曲がった先をぬけると、目の前は緑の楽園。 緑の爆発に圧倒される。 もう、こうなると高級α6000のシャッター音が止まらない。 シバスチャンの言うとおり、間違いなく雨の似合う山だ。 いつまでも、その場に居続ける訳にもいかず、下山開始。 心地よい疲れを感じながら下りていくと、低山には珍しく立派な避難小屋がある。 ちょうど腹もすいてきたので、ここでブルジョワジーなランチをとることにする。 メニューは 高級ドラッグストアで購入した高級六甲のおいしい水。 その甘露な水をを湧かし入れた高級カップ麺。 高級サークルKの高級コンビニおむすび。 少し物足りないが、今日の行程を考えると丁度いい分量だろう。 そういえば宮廷料理人のクリキン・タネウマーノ・インディは山行の内容よりも食べる量が多くて最近太ってしまったとこぼしていたな。 山で食べるメシは旨くてつい食べ過ぎてしまう。 人ごとではない。注意しよう。 下山ルートの最後は少し楽をして階段はパス。 風の噂で帝国のアキラ=マン・センコツダボク提督が山行中に滑って病院なう、という事件があったばかりだと聞く。 来週はノセッチ・フォン・ホッキーも同行する近畿帝国での社交界デビューが控えている。 無理は禁物と第3マーベラス駐車場に下りる遊歩道で無事下山。 2週連続の雨なれど、雨だからこそ楽しめる休日を満喫した。 さて、帰りは高級スーパー銭湯で汗を流して帰るか。 今日の教訓 身の丈にあった暮らしが一番 次回予告 「部屋とワイダンと私」 なんじゃこれ。

越知町 今日は第2から登ります。
今日は第2から登ります。
越知町 しっとりとして趣きがあります。
しっとりとして趣きがあります。
越知町 夫婦杉 雰囲気いいね
夫婦杉 雰囲気いいね
越知町 薄暗いです。
薄暗いです。
越知町 先週は感じられなかった幻想的な光景
先週は感じられなかった幻想的な光景
越知町 此処に来ることつい撮ってしまう。
此処に来ることつい撮ってしまう。
越知町 いいな。
いいな。
越知町 今日は、お気に入りの平家の穴には寄りません。
今日は、お気に入りの平家の穴には寄りません。
越知町 フカフカ。
フカフカ。
越知町 墓所にも寄りません。空池に直行です。
墓所にも寄りません。空池に直行です。
越知町 仁淀川町旧道への分岐 この先には行ったことがない。いずれ機会があれば。
仁淀川町旧道への分岐 この先には行ったことがない。いずれ機会があれば。
越知町 緑が更に濃くなってきます。
緑が更に濃くなってきます。
越知町 来た!!
来た!!
越知町 ガスと苔の競演。
ガスと苔の競演。
越知町 今年もイイ色づき
今年もイイ色づき
越知町 ビバ!空池
ビバ!空池
越知町 似たような絵でごめんなさい。でも止まりません。
似たような絵でごめんなさい。でも止まりません。
越知町 寄る。
寄る。
越知町 引く。
引く。
越知町 中間。
中間。
越知町 空池には特にガスが掛かりやすいようだ
空池には特にガスが掛かりやすいようだ
越知町 いろんな若葉の幼稚園
いろんな若葉の幼稚園
越知町 緑のハイウェイ
緑のハイウェイ
越知町 お、かわいい
お、かわいい
越知町 神秘の森
神秘の森
越知町 帰りに展望所に寄ってみます
帰りに展望所に寄ってみます
越知町 思った通りガス。心の目を開いても何も見えず。
思った通りガス。心の目を開いても何も見えず。
越知町 こういうポイントが好き
こういうポイントが好き
越知町 大きいアカガシ
大きいアカガシ
越知町 小降りの隙をついて横倉宮前にて地鶏
小降りの隙をついて横倉宮前にて地鶏
越知町 雨でツルツルの石灰岩の突先に行くほど馬鹿じゃないので試しません
雨でツルツルの石灰岩の突先に行くほど馬鹿じゃないので試しません
越知町 雨の日は何でもない木々も神秘的に見える
雨の日は何でもない木々も神秘的に見える
越知町 今日のランチは小屋でいただきます
今日のランチは小屋でいただきます
越知町 ちゃんと脱いでくださいね
ちゃんと脱いでくださいね
越知町 キッチン
キッチン
越知町 2段ベッド
2段ベッド
越知町 とてもキレイです
とてもキレイです
越知町 今日の高級ランチ
今日の高級ランチ
越知町 食後にぼんやり眺めてます
食後にぼんやり眺めてます
越知町 そろそろ行くか
そろそろ行くか
越知町 テラテラ
テラテラ
越知町 ちっちゃい黄色
ちっちゃい黄色
越知町 手水
手水
越知町 お!逆さ苔の新芽
お!逆さ苔の新芽
越知町 でっかいご神木
でっかいご神木
越知町 第三駐車場登山口の鳥居
第三駐車場登山口の鳥居
越知町 浪漫
浪漫
越知町 駐車場もガス。さて帰ります。
駐車場もガス。さて帰ります。

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