沖縄「今でしょ!」1日目・最南端の銭湯

2016.07.01(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 6
休憩時間
40
距離
913 m
のぼり / くだり
6 / 4 m
1 6

活動詳細

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7/1(金) 東京意匠學舎の緊急企画・銭湯パラダイス特別番外編 沖縄「今でしょ!」に参加してきた。 連絡で回ってきた内容は以下の物だった。。 「いま沖縄では、那覇を中心に急ピッチで街の再開発、再整備が進められています。伝統的な琉球赤瓦の集落は次々と立ち退きを迫られ、そのあとには近代的な集合住宅が建設されています。また国際通りから一歩入った琉球王朝時代の墓(亀甲墓以前の壁面式横穴墓)群も無縁墓として強制的に撤去され、緑地公園へと姿を変えています。県の都市計画では「前近代的」なものとして消し去られようとしているこうした集落や墳墓こそ、 実は沖縄の原風景であり貴重な財産のはずなのです。しかし、再開発に歯止めをかけ、抗う術はありません。せめて私たちにできることは、あと一、二年でこの地上から消え去ってしまう「沖縄の原風景」を脳裏に焼き付けておくことだけかも知れません。緊急企画、沖縄「今でしょ!」。もう次の機会はありません。」 おいらは沖縄には行ったことがあるが、八重山諸島で沖縄本島には行ったことが無かった。。 沖縄の原風景や沖縄らしさは小さな島に行かないと感じられないと思っていたからだ・・・ こういう風に言われたら是非沖縄の街を見ておきたいと思った。。 各自で飛行機・宿を手配して 沖縄県庁前のバス停に13:30に13名が集合 今日のコースは「ディープコザを体感しまくり!」 バスに乗り1時間コザの街へ・・・ ガイドブックにある米軍基地前のパークアベニューやゲート通りは本当は「胡屋」と言い本当の古い「コザ」は少し離れたコザ十字路の周り コザ十字路で下車しかつての市場「銀天街」に入る・・・が、寂れてシャッター通り 銀天街を抜けると住宅街 青い空に琉球赤瓦の屋根を見ると沖縄に居る事を実感する 次は沖縄に現存する2館のフィルム映画館の内の1軒「コザ琉映館」へ・・・ かつてコザには十字路を中心に6館の映画館があったそうだ。これから向かう琉映館はポルノ映画館に転向して細々と営業していたのだが今年7月末で60年の歴史を閉じて閉館する 何の看板も掲げていない体育館のような建物 昭和30年ごろの建物だという 入り口わきにはチケット買うガラス窓のカウンターがあるが半分朽ちて現在は使われていない 中に入ると申し訳ないくらいのスナック菓子が並べてあるショーケース 1970年代のポルノ映画ポスターが貼られている タイトルを見てその一部を調べてみると・・・ 「赤線本牧チャブ屋の女」・・・調べたら1975年 「薔薇と鞭」・・・1975年 「トルコ拷問 悶絶」・・・1981年 どれも日活ロマンポルノ その中に最近(でもないか?)「セーラー服と機関銃」とか「ビーバップハイスクール」なども貼られている 現在は使われていない2階ロビーや映写室裏を見学(上映中) 東京でもそうだが、フィルム映画が無くなりシネコン主流のデジタル化 そもそも、ここも映写技師が居なくなって閉館するという 次はお待ちかねの日本最南端の銭湯へ・・・ 最盛期に沖縄には300軒の銭湯があったそうだ。 3年前まで3軒残っていたが、今はここ「中乃湯」さんが最後の1軒に・・・ 琉映館から5分 青空をバックに白いモルタルの建物壁に「中乃湯」の文字が・・・ 白く塗られたモルタルの看板建築に透かしブロックの壁、扉や窓枠は水色に塗られて 南国風の涼し気な色使いの建物だ。。 東京から入りに来たぁーと言うと 店主の「シゲ」さん・・・沖縄の肝っ玉母さん(アンマー)が迎えてくれた。 総勢13人 入浴料¥370(東京¥460)のところ全員¥300で入れてくれた。 屋号入りの暖簾をくぐると正面がチケット売り場のような番台 だが、料金徴収は銭湯前に造られた自宅兼店舗?の前の外で客と世間話しながら行うのがいつもの事のようだ・・・ 男湯左 入ると中は一つの空間、小さな土間を上がると板張りの脱衣所 その先に仕切りは無く小判型の湯船が真ん中にある オープンな造りがいかにも南国風 椅子に座ると目の前にカラン カランは両サイドにあり普通の蛇口が二つ・・・タイルに赤で「湯」青で「水」と書かれており 蛇口からホースが2本、それが聴診器のように途中で1本になる・・・ 旨く温度調節して好みの温度にする 鏡は立ち上がらないと映らない やはりシステムがナイチャーとは違う・・・ 洗い場の奥の扉を開けるとトイレだった。 裸で行かないと濡れてしまう・・・(何故かトイレの窓にTENGAが置いてあった) 湯船に入るとお湯がヌルヌル肌に纏わりつく 実は地下からくみ上げた冷鉱泉を沸かした温泉だそうだ! 短い時間だったけど最南端の銭湯を満喫した。 湯上り後は店主シゲさんが全員に栄養ドリンクやらお菓子やらを振舞ってくれた。。 ウチナーンチュの人懐っこさを感じた。 バスに乗り那覇へ・・・ 途中下車して県庁前まで歩く 歩いていると誰かが・・・「銭湯!」 みればモルタルの壁に薄く消えかかった温泉マークに「松の湯」の文字 廃業した銭湯のようだ! 今は会社の資材置き場の様で入口で作業をしている人に聞いてみたら 30年前に廃業した沖縄でも大きな銭湯だったという こんなところで銭湯遺産に出会えるとは・・・ だから街歩きは面白い この後はお決まりの懇親会 琉球赤瓦の古民家をリノベーションした居酒屋で乾杯 カラカラの喉をオリオンビールが通過していく・・・ 東京で呑むと薄く感じるオリオンビールだが、やはり沖縄で呑むとのど越しが最高 ビルの後は泡盛 沖縄料理に泡盛 東京だとどうも敬遠しがちな沖縄料理だが なんでも地の物は現地で食すのがいいに決まっている ほろ酔いで宿に帰り同じ宿に泊まっている仲間と飲みなおし あと二日・・・ 沖縄を楽しみ、消えゆく沖縄を少しでも記憶しよう

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