御座山 静けさと鳥のさえずり、そして爽快な大パノラマ

2016.07.10(日) 日帰り

活動データ

タイム

05:33

距離

9.1km

のぼり

1067m

くだり

1071m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 33
休憩時間
30
距離
9.1 km
のぼり / くだり
1067 / 1071 m
1 52
22
28
15
17
1 6

活動詳細

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前日の天気予報で八ヶ岳は曇りのち晴れ、この時期にしては好条件だったため、清里から赤岳へ周回しようかと考えていたが、ツルの一声で却下となる。地元の山もかなり行きつくした感があり、新機軸を考えた結果、家から比較的アクセスがよく八ヶ岳などの眺望もいい、しかも日本200名山にも選ばれている御座山へ行くこととする。 前日は台風の影響などで雨が降り、朝はその雲がまだ残っている。天気予報どおりなら時間とともに雲がなくなるはずと期待しながら、5時前に家を出る。中央自動車道に入るとバックミラーには富士山が映っているが、前方の八ヶ岳方面はまだ雲に覆われたまま。それが、韮崎インターを過ぎたあたりから速いスピードで雲が東へ流れていくのがわかる。高速道を降りるころには、先ほどまでの雲が嘘のように晴れて、八ヶ岳がくっきりと現れる。 ところが清里に近づくにつれてガスが漂いはじめ、野辺山辺りはすっかり雲の中。御座山の方向も分厚い雲に覆われている。小海線を渡って南相木に入り、さらに北相木へと進む。北相木は、以前、毛バリ釣りに何度も通ったことがありとても懐かしい。釣り券を購入した民家のある集落を行き過ごしさらに奥へと進み、6時半ごろに登山口のある「長者の森」に到着する。今日は、ここから林道を少し進んだところに車を止める。 いつものように、簡単に腹ごしらえと身支度を済ませて7時に山行きをスタート。最初10分ほど林道が続いた後、山道に変わる。アジサイのような葉やシダなどがうっそうと茂り、とにかく緑が濃い。登山道自体はよく踏まれていて悪いところはほとんどないが、特に標高の福井所は草が覆いかぶさりとても狭い。それも標高が上がるにつれてなくなり、やがて勾配のある九十九折がしばらく。気温はそれほど高くはないのだろうが、湿度が高いためどうしても汗が頬を伝う。 1時間ほどで白岩からの登山道と合流する。ここで単独の登山者と出会ったが、今日は山頂で南相木からとみられる数人とあったほかは、道中ではこの人と、下山で夫婦と思われる1組に会っただけ。幾種類もの鳥のさえずりを楽しみながら、静かな山歩きを続ける。 合流点から穏やかな登り下りがあり、その後、階段を大きく登り、そして大きく下ると、オレンジ色をした巨大な鉄塔の根元に出る。上を見上げるが、ガスに覆われて先まで見えない。こんなに巨大なものをよくもこんなところに建てたものだと感心する。ここからもう一登りで、見晴台に出る。先ほどの単独者が休憩している。右手には前衛峰が見える。僕らは少し先で休憩を取る。 再び樹林の中に入り勾配も強くなる。張り出した木の根を足場に上がっていくが、湿っているためよく滑る。そしてシャクナゲ林のトンネルを抜けると前衛峰に到着する。この辺りにはまだシャクナゲの花が残っている。 前衛峰からは一旦、岩場を大きく下らなければならない。岩場自体はさほど難しはない。50メートルほど高度を下げ鞍部に至ると、いよいよ最後の急登に入る。初めに20メートルほど一気に高度を上げ、さらにトラバース気味に登っていく。そして緩やかにくだると小屋が見えてくる。ここを右方向へ進んでいくと、山頂に連なる岩場に出る。南相木からと思われるパーティーが先行している。山頂のひとつ前の高点まで登ると雲が切れていて北アルプスが目に飛び込んでくる。 そして山頂へ。南アルプスらしき山の天辺が点のように見える。それから東側、富士山、金峰山・甲武信ヶ岳など奥秩父は雲に覆われている。西側には赤岳には少し雲がかかっているが、横岳から硫黄岳、天狗岳、蓼科山まで八ヶ岳を見ることができる。浅間山は薄い稜線が見える。両神山など、楽しみにしていた西上州の山々は完全に雲にうずもれている。それでも、雲海に浮かぶ北アルプス、八ヶ岳などを存分に楽しんで、普段より長い時間を山頂で過ごす。やがてスクリーンに幕が降りるようにガスが湧いてきたのを潮時に、腰を上げる。 あっという間に日差しの強い登山口に到着し、暑さに辟易しながら家路につく。

御座山 長者の森キャンプ場から5分ほど林道を上がったところに、3台ほどの駐車スペースがある。ジムニーのような車なら、ここからもう少しの林道終点まで行ける。そこにも、2台くらいは置けそう。
長者の森キャンプ場から5分ほど林道を上がったところに、3台ほどの駐車スペースがある。ジムニーのような車なら、ここからもう少しの林道終点まで行ける。そこにも、2台くらいは置けそう。
御座山 林道が終わり、登山道へ入る。
林道が終わり、登山道へ入る。
御座山 登山道の周辺はアジサイのような葉、シダなどがうっそうと茂っている。息苦しくなるほどに緑が濃い。
登山道の周辺はアジサイのような葉、シダなどがうっそうと茂っている。息苦しくなるほどに緑が濃い。
御座山 ガスが薄くなり、朝日が差し込んで濡れた葉を輝かせる。
ガスが薄くなり、朝日が差し込んで濡れた葉を輝かせる。
御座山 こんな巨大な鉄塔は全く予期していなかったため、びっくりする。真下に立って見上げるが、ガスの白に溶けてどうなっているのかわからない。
こんな巨大な鉄塔は全く予期していなかったため、びっくりする。真下に立って見上げるが、ガスの白に溶けてどうなっているのかわからない。
御座山 白岩コースとの合流点で単独の登山者と言葉を交わす。白岩コースからは30分程度だが、道が不明瞭でわかりにくいと言っていた。
白岩コースとの合流点で単独の登山者と言葉を交わす。白岩コースからは30分程度だが、道が不明瞭でわかりにくいと言っていた。
御座山 見晴台から、ガスの中にぼんやりと前衛峰が見える。下の看板には前衛峰まで40分。
見晴台から、ガスの中にぼんやりと前衛峰が見える。下の看板には前衛峰まで40分。
御座山 前衛峰の手前辺りからシャクナゲが咲いている。ほかのところでは疾うに終わっているのだが、この辺りのシャクナゲは開花が遅いのだろうか。
前衛峰の手前辺りからシャクナゲが咲いている。ほかのところでは疾うに終わっているのだが、この辺りのシャクナゲは開花が遅いのだろうか。
御座山 前衛峰はこの三角点の先にある。
前衛峰はこの三角点の先にある。
御座山 前衛峰は西側の樹が切れていて明るい。
前衛峰は西側の樹が切れていて明るい。
御座山 前衛峰から本峰が見える。一旦、大きく下ってから登りかえしていく。
前衛峰から本峰が見える。一旦、大きく下ってから登りかえしていく。
御座山 前衛峰から下りきった鞍部に道標がある、右側は「下新井」となっているが、その方向をいくらみてもシダなどで覆われていて道らしきものは見当たらない。
前衛峰から下りきった鞍部に道標がある、右側は「下新井」となっているが、その方向をいくらみてもシダなどで覆われていて道らしきものは見当たらない。
御座山 最後の急登、根株を足掛かりにして登っていくが、濡れているためよく滑る。
最後の急登、根株を足掛かりにして登っていくが、濡れているためよく滑る。
御座山 急登を登り切り少し下ると避難小屋がある。
急登を登り切り少し下ると避難小屋がある。
御座山 山頂に至る最後の岩場の取り付きあたりから、青空と雲海が広がり、その間に山並みが見える。正面は蓼科山だろうか。
山頂に至る最後の岩場の取り付きあたりから、青空と雲海が広がり、その間に山並みが見える。正面は蓼科山だろうか。
御座山 岩場を少し上がり左後方を振り返る。手前の黒い山は南相木からのもの。奥のもくもくした雲の上は南アルプスかな。
岩場を少し上がり左後方を振り返る。手前の黒い山は南相木からのもの。奥のもくもくした雲の上は南アルプスかな。
御座山 御座山の山頂、遠くは北アルプス。2000メートルとは思えない、雄大な景色に思わず息をのむ。
御座山の山頂、遠くは北アルプス。2000メートルとは思えない、雄大な景色に思わず息をのむ。
御座山 岩場に咲く花①
岩場に咲く花①
御座山 岩場に咲く花②
岩場に咲く花②
御座山 岩場に咲く花③
岩場に咲く花③
御座山 見晴台まで戻ると、前衛峰とその奥に本峰が見える。
見晴台まで戻ると、前衛峰とその奥に本峰が見える。
御座山 天気が大分回復してきた。明るい日差しがスポットライトのように山道を照らす。
天気が大分回復してきた。明るい日差しがスポットライトのように山道を照らす。
御座山 間もなく駐車場、暑いのだろうなあーと思いながらも先を急ぐ。
間もなく駐車場、暑いのだろうなあーと思いながらも先を急ぐ。

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