活動データ
タイム
05:01
距離
4.9km
のぼり
698m
くだり
700m
活動詳細
すべて見るまたまた、YAMAPエリア外の名山紹介。 市内からも目立つ女性的な山容に反して、昔は女人禁制で修験者の山だった「御在所山」に登った。 高知市からは、国道194号線をアンパンマンミュージアムのすぐ先「大荒の滝もみじ峡」の看板のある橋を渡り、後は案内看板にしたがい約8kmで大屋敷の登山口前茶屋に着く。 ■濃緑の水場 AM8:31〜AM9:06 登り始めは、緩やかな杉の植林の道。 しばらく自然林の登山が続いたので新鮮な感じがする。 徐々に斜度がきつくなって、一汗かいたころで水場にたどり着く。 すると、その一画だけ濃緑の鮮やかな苔が群生して、彩りの美しい場所になっていた。 一口含んでみる。うまい! ■石仏たち AM9:07〜AM10:35 植林を抜けるとベンチのある開けた境内広場に出る。 一休みして鳥居をくぐると急峻な石階段の参道が続き、鷹の石灯籠や石仏、狛犬などが目立つようになってくる。 やがて眺望場に出るが、この日は曇り気味。それでも高知市や土佐湾がうっすらと見えた。 さて、ここからが登りの本番。 登っている前の人の尻しか見えないところから名付けられた「尻見坂」の石段がそびえている。 ロープが張られているくらい急な石段だが、距離は短いので問題はない。 ただ登り切っても急峻な参道はまだまだ続く。 息を切らして、しばらく進むと四国八十八霊場と掘られた手やり石がある。 横の階段を登るとスッと空気が変わる。 一瞬ぎょっとする。 薄暗い参道の脇に70体ほどの石仏が一ヵ所に祀られている異様な光景に出くわした。 怖いほど神聖な感じだ。 しかし、よく見るとどの仏様も愛嬌のある優しい顔をしていることに気づいた。 彫り方が同じで人柄が滲み出ている。きっと優しい人の手によるものに違いない。 なんだか癒されるな。 ■おーい!と迎えてくれた AM10:36〜AM11:10 足場が狭く急な参道を登り切ると、こんな山の上によくもまあと思えるほど、立派な社が建立されていた。 韮生山祇(にろうやまずみ)神社には安徳天皇と平教盛が合祀され、見事な龍の彫り物が本殿を飾る。 「奥物部連峰展望所50m」の看板が示した方向に向かうと、三等三角点と杭がある。 なんの杭かいなと確認してみると か、かわいい。 木の杭と思っていたのは、木に棒に彫られたお地蔵様だった。 合掌しているというよりは、「おーい!おいでー!」と満面の笑みで呼びかけている姿だ。 めちゃくちゃ癒される! かわいいお地蔵様から少し下った展望所からは剣山系の名だたる連峰が一望できたが、すぐにガスに隠れてしまった。 天気が思ったよりも早く崩れそうなので下山することに。 ここの石段は雨に濡れるとかなり剣呑そうだ。 ■グランドフィナーレ AM11:46〜PM1:24 境内広場まで降りてくると、1、2時間は天気が持ちそうなので昼食をとることにした。 しかし、のんびりしていると風が冷たくなってきたのですぐさま下山。 駐車場までの舗装路を歩いていると妙に鮮やかな広場が気になったので行ってみることに。 そこへ続く道はないが、注意して降りていけば大丈夫そうだ。 なんとかたどり着くと地面は、一面レッドカーペットならぬ、銀杏のイエローカーペット。 木々の葉はほとんど散り終わり、さながら秋のグランドフィナーレという感じだ。 ■優しい気持ちで PM2:02 本日の温泉は、リゾート風で女性が喜びそうなカフェに併設された「湖畔遊」。 高知では珍しいかけ流しの温泉で泉質はしょっぱいナトリウム泉。 体ぽかぽか、お肌すべすべになるので女性におすすめしたいが、入浴料もリゾート価格の850円と割高。 ここはBGMは無い。いつの間にか降り出した雨の音をBGM代わりにのんびりしていると、5歳くらいの男の子が入ってきた。 広い湯船と水風呂が珍しいらしく楽しそうだ。 その笑顔と頂上であった木のお地蔵様とがオーバーラップして、優しい気持ちにつつまれてしまった。 いい気分で1日が終わったなあ。 さて、今度はどこのお山に登ろかな。
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