ルンゼルンゼ! 菊水山~鍋蓋山~大師道

2014.12.07(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 23
休憩時間
1 時間 3
距離
10.7 km
のぼり / くだり
592 / 860 m
1 11
43
13
58
2

活動詳細

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先日、「ルンゼって何やったっけ? お掃除ロボットやったっけ?」とか言いながらネットで調べてたら、「菊水ルンゼ」というのが引っかかってきました。 ルンゼというのは、水の浸食作用で岩壁にできた急な険しい溝のことだそうです。 で、菊水山の西側に、山頂に突き上げる「菊水ルンゼ」があるらしいと。いろいろ調べると、特に岩の装備がなくても何とか登れそうだと。これは、「岩はやらんけど岩場好き」の私にぴったりではないか、行くべきではないか、ということで挑戦してみることにしました。菊水山は南側から登るとキツイ登りでいやになるけど、岩場なら緊張感もあってそのキツさを感じることなく楽しいに違いないと。 神戸電鉄の鈴蘭台駅から、線路沿いの道を南に進みます。電車の車庫を過ぎ、さらに線路沿いを進むと、ダム湖を渡る橋に出ます。その手前の電柱のところが取付き地点です。ここまで30分弱。 山に入ると、テープとリボンを見失わないように踏み跡をたどります。トラバース気味に進むこと6~7分で、涸れた沢に出ます。見上げると、10mほど上の岩にうっすらと赤い矢印(↑)が。ここから菊水ルンゼが始まります。とにかく急勾配の沢と言うか溝と言うかを、直登して行くわけです。 水は、ほんの少しちょろちょろと流れているだけです。水量が多ければ全体が滝になるほどの勾配ですね。岩は濡れていなくても滑りやすく、スタンスに気を使います。特に前半のほうが滑りやすいようですので、3点確保を確実に、慎重に登る必要があります。急勾配なので、落ちたら洒落になりません。 一生懸命に登ること約30分。道は左岸(右)側に離れだします。はて? 事前の調べでは右岸(左)側の尾根に展望岩があって、そこへの案内看板があるはずだが・・・と思いながらもしばらく登ると、左岸側の展望岩に着きました。看板は見落としていましたね(汗)。でも、こちらの展望岩も景色は最高です。こっちの岩のほうが高そうやし、と自分を納得させます。 展望を楽しんだ後、ひと登りで尾根筋に出、そこからはしっかりとした道を上ると、展望岩から10分ちょっとで菊水山の頂上です。石碑のまん前に飛び出します。前回来たときは南側からの急登でへろへろになりましたが、今回は全然大丈夫、息も切れていません。やったね。 菊水山頂からの大展望を楽しんだら、六甲全山縦走路を進みます。まず天王谷の吊り橋まで一気に下ります。 吊り橋は車道を跨いでいますが、道路からの高さは20m以上あるでしょう。ラッキー。 ここから、鍋蓋山へは約200mの標高差。急ぐ旅でもないので、息切れしないようにゆっくり登ります。 菊水山から約50分で鍋蓋山到着です。ここも南側の眺望は絶景で、三宮方面から須磨方面までよく見渡せます。 ここでお昼にします。じっとしてると寒いので、お湯を沸かしてカップラーメンであったまります。 鍋蓋山からも全山縦走路を通り、大竜寺まで下ります。大竜寺で縦走路と別れ、大師道で諏訪山・元町方面に下ることにします。 大師道は渓流沿いの道で、落ち葉が積もった気持ちのよい道でした。淵では、落ち葉が底に積もって、さらに浮いているものもあり、見事でした。 諏訪神社に寄って、相楽園、県庁の横を通り、元町駅に下りてきました。 菊水ルンゼは、岩場好きの私には楽しいルートでしたが、一般ルートではなくバリエーションルートですので、行かれるのなら自己責任で。入っている人は少ないようで、今日は誰にも会いませんでした。私の記録が参考になればうれしいですが、他の方の記録も参考にして、十分な下調べの上で行かれることをお勧めします。 岩は滑りやすく、緊張感のあるルートです。濡れているときにはやめておいたほうがいいと思います。 ちなみに、昭文社・山と高原地図「六甲・摩耶」の菊水ルンゼの表示は、谷ひとつ南にずれています。

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