活動データ
タイム
06:26
距離
13.4km
のぼり
1156m
くだり
905m
活動詳細
すべて見る神戸市の灘区や東灘区から六甲山を見上げると、主稜線の前に摩耶山と長峰山が同じくらいの存在感で聳え立っています。ロープウェイが架かり、六甲全山縦走路が通って人が絶えない摩耶山に比べ、縦走路から外れた長峰山は一転訪れる人も少なく、静かな山です。前から気になっていて訪れる機会のなかった長峰山に行ってみようと思いました。さらに、地図を眺めていたら、摩耶山と主稜線との間に小さなピークがいくつかあり、「新穂高」「シェール槍」といった名前がついているではありませんか。さらには「穂高湖」まで。これはまとめて槍・穂高も縦走だ!とテンションが高まってきたのでありました。 スタートは阪急六甲駅。北側に出て六甲登山口交差点を左折、バス道を西へ進みます。護国神社を過ぎ、ローソンとほっかほっか亭のある交差点を右に、舗装路を真っ直ぐ登っていきます。 突き当りまで進むと、そこが杣谷(そまだに)の入り口です。阪急六甲からここまで約30分。山道に入り、山寺尾根への分岐をやり過ごすと、谷に沿って登る道になります。何度か流れを渡りますが、歩きにくいところは少なく、しっかりした道です。後半は特に石段の急坂が続き、なかなかしんどいコースです。 登山口から1時間15分で杣谷峠に着きます。ここは六甲全山縦走路をはじめさまざまな登山道が交差するポイントで、トイレと東屋があり、休憩に適しています。 後で戻ってくることにして、道路を渡って穂高湖周遊路に入り、右回りに10分ほど進むと、「シェール槍↑」という看板があり、ここから急坂を登ります。さすが槍、チムニー状の岩場などもあり、5分ほどで槍ヶ岳並みの狭い岩の頂上に着きます。松の木が生えているのはご愛嬌。杣谷峠からここまで15分。シェール槍からは360度の展望が楽しめます。 元の周遊路に戻り、新穂高方面に進みます。このあたりは登山道が錯綜してわかりにくいですが、とにかく徳川道を進みます。すると、シェール槍から20分ほどで左右から尾根が迫る峠様の場所に出、右を良く見ると、木の幹に「新穂高登山口」と書いた看板が見つかります。とっても小さいものなので、注意していないと見逃します。 看板に従って、右の笹原の踏み跡に入っていきます。元日に降った雪が残っていますが、足跡がまったくなく、今年初めて新穂高に登る人間だということでなんだかちょっと嬉しいものです。 雪の残る道を何度かアップダウンを繰り返し、シェール槍から40分で新穂高山頂です。ミニ槍・穂高縦走達成!です。 ここで私のiphoneにトラブル発生。写真を撮っているといきなり画面が真っ暗に。電源が入らなくなりました。寒さのせい? そのため、電源が復活した長峰山まで軌跡が飛んでいます。実際は、ここから609mピークを経て徳川道に下り、杣谷峠に戻っています。609mピークは岩のピークで、登山道は巻いていますが、登れるところを探して是非上に立ちましょう。きれいな景色が見られます。609mピークからは稜線を下りますが、鉄塔があるところで稜線から離れ、鉄塔を潜って徳川道に下ります。そこから杣谷峠まで、徳川道をまた登り返します。新穂高から杣谷峠まで、約1時間です。 杣谷峠で昼食にしました。寒いので湯を沸かしてカップラーメンを作りましたが、食べてもなかなか暖まらず、そそくさと歩き出します。 長峰山(天狗塚)へは、何度かアップダウンを繰り返しながら登り、30分で到着です。360度のすばらしい眺望を楽しんだら、長峰尾根の急坂を下って行きます。どんどん下り、新しい砂防堰堤を過ぎたら分岐があります。阪急六甲へはここを右にとりますが、今日は直進して鉄塔を潜り、篠原台へ下ります。 ほどなく篠原台に降り立ち、左に道をとって橋を渡って大月台を横切り、また橋を渡って六甲ケーブル下駅に着きます。天狗塚から約1時間です。 ここから、老人福祉施設への坂道を上り、施設群を突っ切ったところから高羽道に入ります。結構キツイ登りを頑張ると、油コブシへの分岐あたりから気持のいい水平道になり、しばらく進んだ後、渦森台への下りに入り、六甲ケーブル下駅から約50分で渦森台に到着です。ここからは、JR住吉・阪神御影行きとJR摂津本山・甲南山手行きの2系統の市バスが出ています。 ミニ槍・穂高は、”本家”からすればあまりにもスケールが小さくて噴飯ものかもしれませんが、名付けた人はアルプスへの憧れがそれほど強かったのでしょう。何となくほほえましい感じがしますよね。
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