皇海山・鋸山【栃木百名山】

2016.08.28(日) 日帰り

注意情報

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チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 8
休憩時間
36
距離
7.9 km
のぼり / くだり
1014 / 1012 m
1 54
57
1 19

活動詳細

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[感想] 皇海山・鋸山に登りました。皇海山(すかいさん)に関しては日本百名山にも選ばれているので、知っている方もいるのではないでしょうか。ただ近くに栃木県を代表する日本百名山として日光白根山や男体山などが君臨しているので、少し影が薄い印象でしょうか。また山頂も含めてほぼ展望がないこと、登山口に至る林道が悪路であることなども影響し、より一層影を薄くしているのかもしれません。今回初めて登りましたが名前は逆にかっこよく、変に主張する山でもないので少し応援したくなりました。 皇海山登山口までは栗原川林道を使い「根利側」と「追貝側」の2ヶ所からアプローチすることができますが、今回は「根利側」からアプローチしました。理由は「追貝側」と比べて距離は長いのですが、比較的走りやすいとの情報があったためです。それでも落石をどかしながら、20km/h以下の走行が続きます。パンクの危険を回避しながらの運転が片道1時間30分、やはり精神的にかなりきます。皇海山の山頂に立った喜びよりも、もしかしたら林道を通過し終えた時の喜びや安堵感の方が大きいかもしれません。。 またこの栗原川林道、よく通行止めになります。栗原川林道に関する詳しい規制情報は沼田市のホームページに掲載されているので、一度確認してから登ることをお勧めします。 登山道に関しては、案内板や赤テープも多数あり、地図で確認しながら登れば迷うことはないかと思います。ただ沢の中を歩いたり、鋸山に至るルートでは岩を登ったりと、滑ったり転んだり、また滑落する危険な場所もあるので注意が必要かと思います。 駐車スペースは「根利側」と「追貝側」にそれぞれ数台駐車できる場所があります。 トイレに関しては皇海山登山口の「追貝側」に整備されたトイレがあります。高台の隠れた場所にあるので少し分かりづらいかもしれません。また登山届けもトイレの中にあります。山岳遭難や事故が多いので当然ですが記帳することをお勧めします。 なぜ深田久弥が景色のよくない皇海山を日本百名山に選定したのか?今回のルートで皇海山だけを登った方には理解できないかもしれません。少しフォローすると、深田久弥は群馬県側の「皇海山登山口」からではなく栃木県側の「銀山平登山口」から登ったと言われています。こちら側は庚申山、鋸十一峰を経て鋸山、皇海山と続くルートで、眺望もよくとても変化に富んだ山登りが体験できるようです。ただ修行道なのでとても険しく(私も庚申山に登ったとき苦労しましたが)、日帰り往復で12時間以上かかる難コースとなっています。多分ですが、銀山平ルートでの眺望や感動、変化に富んだ登山道等、全てを含めて日本百名山に選定したのだと思います。。なので体力に自信のある方は「銀山平登山口」からアプローチをするのもいいかもしれません(もしかしたら皇海山の本当のよさがわかるかもしれませんね)。 いろいろと思いの丈を書きましたが、皇海山を登った一人としてもっともっとメジャーになることを願っています。「頑張れ皇海山!」名前負けしないよう心からエールを送ります。

皇海山・袈裟丸山・庚申山 皇海山と鋸山に登りました。この写真は以前登った小丸山から見た皇海山です。昨日群馬の花咲に所用で泊まったので、雨模様でしたがチャンスだと思い、本日この二座を登りました。特に皇海山は日本百名山でもあります。期待に胸をふくらませ車で向かいます。
皇海山と鋸山に登りました。この写真は以前登った小丸山から見た皇海山です。昨日群馬の花咲に所用で泊まったので、雨模様でしたがチャンスだと思い、本日この二座を登りました。特に皇海山は日本百名山でもあります。期待に胸をふくらませ車で向かいます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ところがこの皇海山、登山道入口に至る栗原川林道が異常に長く、また悪路でもあるので、いきなりのじゃじゃ馬っぷりを発揮します。今回は栗原川林道の「根利側」からアプローチしました。少し分かりづらいのですが、県道62号から県道257号に入る場所に案内板があります。
ところがこの皇海山、登山道入口に至る栗原川林道が異常に長く、また悪路でもあるので、いきなりのじゃじゃ馬っぷりを発揮します。今回は栗原川林道の「根利側」からアプローチしました。少し分かりづらいのですが、県道62号から県道257号に入る場所に案内板があります。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 そして県道257号から分岐する根利川に架かるこの橋が栗原川林道「根利側」のスタート地点です。
そして県道257号から分岐する根利川に架かるこの橋が栗原川林道「根利側」のスタート地点です。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 10分程車で進むと鹿の害から田畑を守る鹿避けフェンスがあります。開けて進みます。
10分程車で進むと鹿の害から田畑を守る鹿避けフェンスがあります。開けて進みます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 皇海山登山口までは、案内板もあるので迷うことはないかと思います。
皇海山登山口までは、案内板もあるので迷うことはないかと思います。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ただ栗原川林道に関しては、落石があったり凹凸があったりするのでとても気を使います。ここでパンクしたら電波も通じないので一巻の終わりです。細心の注意を払って進みます。
ただ栗原川林道に関しては、落石があったり凹凸があったりするのでとても気を使います。ここでパンクしたら電波も通じないので一巻の終わりです。細心の注意を払って進みます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 林道を走ること1時間30分、落石を回避しながらなんとか皇海山登山口に着きました。しかしここからがやっと本番、YAMAPをセットし出発です。
林道を走ること1時間30分、落石を回避しながらなんとか皇海山登山口に着きました。しかしここからがやっと本番、YAMAPをセットし出発です。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 それにしても登山道入口には注意を促す案内板がたくさんあります。事故がとても多いのでしょう。自分的にも相性のあまりよくない勝道上人の修行の場でもあるので、気を付けて進みます。
それにしても登山道入口には注意を促す案内板がたくさんあります。事故がとても多いのでしょう。自分的にも相性のあまりよくない勝道上人の修行の場でもあるので、気を付けて進みます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 まずはゲートを通り、林道を歩いていきます。
まずはゲートを通り、林道を歩いていきます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 5分程進むと、林道から分岐する登山道入口があります。ここから本格的な登山の始まりです。
5分程進むと、林道から分岐する登山道入口があります。ここから本格的な登山の始まりです。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 登山道に関しては、さすが日本百名山、迷いそうな所には案内板があります。まずは皇海山と鋸山の分岐、不動沢のコルを目指します。
登山道に関しては、さすが日本百名山、迷いそうな所には案内板があります。まずは皇海山と鋸山の分岐、不動沢のコルを目指します。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 渡渉もします。昨日から雨も断続的に降っていて水位も少し高くなっていますが、渡ることに関しては特に問題はありません。
渡渉もします。昨日から雨も断続的に降っていて水位も少し高くなっていますが、渡ることに関しては特に問題はありません。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 不動沢のコルに至る前半のルートはとてもよく整備されており、
不動沢のコルに至る前半のルートはとてもよく整備されており、
皇海山・袈裟丸山・庚申山 沢を横に見ながらカラマツやブナの森の中を登り徐々に高度を上げていきます。ナメ滝も何ヵ所か見ることができるので少し癒されます。
沢を横に見ながらカラマツやブナの森の中を登り徐々に高度を上げていきます。ナメ滝も何ヵ所か見ることができるので少し癒されます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 と、ここで注意です。この案内板を右から直進して写真の右方向の尾根筋を登っていかないよう注意です。分かりづらいのですが、右手前方向にある沢を渡渉して進む感じです。赤テープが右手前の先にあるので、そちらの方向に進みます。間違った踏み後が綺麗にあるので自分もこのまま尾根筋を登ってしまいました。戻る勇気、必要です。
と、ここで注意です。この案内板を右から直進して写真の右方向の尾根筋を登っていかないよう注意です。分かりづらいのですが、右手前方向にある沢を渡渉して進む感じです。赤テープが右手前の先にあるので、そちらの方向に進みます。間違った踏み後が綺麗にあるので自分もこのまま尾根筋を登ってしまいました。戻る勇気、必要です。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 不動沢のコルに至るルートの後半は沢歩きです。この沢の石、とても滑るので注意しながら進みます(印象としては帰りの下りの方がむしろ危険かもしれません)。
不動沢のコルに至るルートの後半は沢歩きです。この沢の石、とても滑るので注意しながら進みます(印象としては帰りの下りの方がむしろ危険かもしれません)。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 不動沢のコル手前で案内板の指示に従い、沢を外れて急登をこなしていきます。
不動沢のコル手前で案内板の指示に従い、沢を外れて急登をこなしていきます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 そして休み休み頑張って登ると不動沢のコル、皇海山と鋸山の分岐に到着です。皇海山登山口から1時間30分程で着きました。ここでどちらに進か悩みましたが、距離が短く高低差の少ない鋸山から登ることにしました。
そして休み休み頑張って登ると不動沢のコル、皇海山と鋸山の分岐に到着です。皇海山登山口から1時間30分程で着きました。ここでどちらに進か悩みましたが、距離が短く高低差の少ない鋸山から登ることにしました。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 鋸山に至るルートはこの警告がまず目を引きます。事故が多いのでしょう。気を引き締めて進みます。
鋸山に至るルートはこの警告がまず目を引きます。事故が多いのでしょう。気を引き締めて進みます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 鋸山までは整備された尾根を進む感じです。アップダウンがあまりないので問題なく進めます。
鋸山までは整備された尾根を進む感じです。アップダウンがあまりないので問題なく進めます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 出てきましたロープ場です。皇海山登山口にあった案内板のように、このロープを使わないで登ることは不可能に近いと思います。それでも切れかかっているとのことなので、ロープに体重をかけないよう、滑落のリスクを減らすように登ります。
出てきましたロープ場です。皇海山登山口にあった案内板のように、このロープを使わないで登ることは不可能に近いと思います。それでも切れかかっているとのことなので、ロープに体重をかけないよう、滑落のリスクを減らすように登ります。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 鋸山が見えてきました。残念ですが、雨も降ってきたのでガスの中です。
鋸山が見えてきました。残念ですが、雨も降ってきたのでガスの中です。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ロープ場が続きます。個人的な感想ですが、難易度で言うならば古賀志山の東稜コースの鎖場の方が難しいかもしれません。ただ雨で足場が滑るので集中して登ります。
ロープ場が続きます。個人的な感想ですが、難易度で言うならば古賀志山の東稜コースの鎖場の方が難しいかもしれません。ただ雨で足場が滑るので集中して登ります。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 そして最後のロープ場を登りきると、
そして最後のロープ場を登りきると、
皇海山・袈裟丸山・庚申山 鋸山の山頂に到着です❗不動沢のコルにあった警告板が目に焼き付いていましたが「あれ、もう山頂に着いたの?」といった感じでした。多分ですが、ここから庚申山に至る険しい鋸十一峰に対する警戒も含まれているのかもしれません。
鋸山の山頂に到着です❗不動沢のコルにあった警告板が目に焼き付いていましたが「あれ、もう山頂に着いたの?」といった感じでした。多分ですが、ここから庚申山に至る険しい鋸十一峰に対する警戒も含まれているのかもしれません。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 山頂からの景色は、、真っ白です。360度の大展望のはずですが、感動をお伝えするとこができずとても残念です(本来ならば皇海山の雄姿などを望めるはずなのですが、、)。山頂で軽い食事を取り、泣く泣く皇海山を目指します。
山頂からの景色は、、真っ白です。360度の大展望のはずですが、感動をお伝えするとこができずとても残念です(本来ならば皇海山の雄姿などを望めるはずなのですが、、)。山頂で軽い食事を取り、泣く泣く皇海山を目指します。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 不動沢のコルに戻ってきました。往復1時間20分程で往復することができました。ここから今度は皇海山まで往復します。
不動沢のコルに戻ってきました。往復1時間20分程で往復することができました。ここから今度は皇海山まで往復します。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 皇海山に至る登山道はとても綺麗に整備されています。さすが日本百名山、迷いそうな所には赤テープやロープも張ってあります。
皇海山に至る登山道はとても綺麗に整備されています。さすが日本百名山、迷いそうな所には赤テープやロープも張ってあります。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 残り400mまできました。
残り400mまできました。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ここから急登が続きます。
ここから急登が続きます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 そしてコメツガやオオシラビソの原生林を抜け、急登を休み休みこなすと皇海山の山頂に到着です❗
そしてコメツガやオオシラビソの原生林を抜け、急登を休み休みこなすと皇海山の山頂に到着です❗
皇海山・袈裟丸山・庚申山 山頂には山名板と二等三角点があります。しかし展望はありません。日本百名山に選ばれている皇海山、少し物足りないのですがここで休憩した後、下山します。
山頂には山名板と二等三角点があります。しかし展望はありません。日本百名山に選ばれている皇海山、少し物足りないのですがここで休憩した後、下山します。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 不動沢のコルに戻ってきました。皇海山の往復も1時間20分程かかりました。ここから駐車場まで戻ります。
不動沢のコルに戻ってきました。皇海山の往復も1時間20分程かかりました。ここから駐車場まで戻ります。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 沢の石で足を滑らせないよう細心の注意を払いながら下り、スタート地点まで戻ってきました。今日のこのルート、印象としては「特に問題なく登ることができてよかったなぁ。鋸山、もう少し苦労するかと思ったけど」といった感じでしょうか。
沢の石で足を滑らせないよう細心の注意を払いながら下り、スタート地点まで戻ってきました。今日のこのルート、印象としては「特に問題なく登ることができてよかったなぁ。鋸山、もう少し苦労するかと思ったけど」といった感じでしょうか。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 帰りは行きに見つけた「花咲の湯」の温泉に立ち寄りました。途中から降り始めた雨も花咲に着いた頃にはすっかり上がっていました。心残りといえば鋸山からの360度の大展望が見られなかったことです。次回もし登る機会があるならば、鋸山からの眺望をぜひ満喫したいと思います。多分ですが景色の素晴らしい鋸山とセットで皇海山を登ると感動も倍増するかと思います。お疲れ様でした。
帰りは行きに見つけた「花咲の湯」の温泉に立ち寄りました。途中から降り始めた雨も花咲に着いた頃にはすっかり上がっていました。心残りといえば鋸山からの360度の大展望が見られなかったことです。次回もし登る機会があるならば、鋸山からの眺望をぜひ満喫したいと思います。多分ですが景色の素晴らしい鋸山とセットで皇海山を登ると感動も倍増するかと思います。お疲れ様でした。

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