活動データ
タイム
06:47
距離
13.0km
のぼり
1461m
くだり
1465m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る2016年9月16日(金)羅臼岳に行ってきました。 岩尾別温泉登山口から山頂ピストンです。 【コースタイム】 ホテル地の涯周辺駐車場―木下小屋(登山口)(5分)―オホーツク展望台(32分)―650m岩峰(23分)―弥三吉水(17分)―極楽平(7分) 仙人坂(24分)―銀冷水(15分)―羽衣峠(5分)―大沢入口(8分)―羅臼平(29分)―羅臼温泉分岐(4分)―岩清水分岐(14分)―岩清水(2分)―山頂(34分) 山頂-ホテル地の涯周辺駐車場(2時間45分) 登り:3時間39分 下り:2時間45分 合計 6時間24分(休憩時間除く) 【危険箇所など】 ○気を付けようがないんですが、やはり羅臼といえばヒグマのメッカです。 そこかしこに熊注意の看板が出ています。 羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウスと登山口にある木下小屋で熊撃退用のスプレーを有料で貸し出ししているので、利用すると良いでしょう。(レンタル料1,000円/日) また、登山口には登山ルート図に熊の目撃地点と目撃日、頭数を記した看板があります。 熊も生き物、常に同じ位置にいる訳ではないのでしょうが、直近で目撃された地点では周囲により注意を払った方がいいかと思います。 ○山頂直下は手を使ってよじ登る急な岩場が長く続きます。 また、山頂付近は多少高度感のある岩場を通過します。 岩場の通過自体は難易度は高くありません。岩に付けられているペンキの目印を辿って慎重に通過すれば問題ありません。 ちなみに雪は見渡せる範囲には皆無でした。 【駐車場など】 駐車場はホテル地の涯(はて)の駐車場に隣接する砂利の部分に停めるか、そこから歩いて5分ほど先にある木下小屋の隣のスペースに停めるかのいずれかになります。 (どちらも24H 無料。ただし、熊が出没するため、車中泊禁止とのこと。どちらも10台弱程度のスペースです。)ホテル地の涯の駐車場は宿泊客専用なので、駐車しないようにしましょう。 3:20 ホテル地の涯周辺駐車場に到着 車中泊が禁止されているからか、この時間で先行者の車は1台だけでした。 夜明けが近くなると次々と登山者の方の車が訪れ、夜明け直後くらいにはほぼ満車になっていました。 元々駐車スペースが狭いせいもありますが。。 ちなみに、気温はこの時間で13度。車の外に出るとちょっと肌寒いくらいでした。 5:37 駐車場を出発 岩尾別温泉登山口は、ホテル地の涯から徒歩5分くらいのところにあります。 ホテルを正面に見て、建物の右側を抜けて歩けばすぐに木下小屋に着きます。 木下小屋にも10台弱くらいの駐車スペースがあるのですが、何故かこちらの駐車スペースには2,3台の空きがありました。 皆さんどうせ満車になっているのだろうと諦めて手前のホテル地の涯に停めているのかもしれません。 5:43 登山口に到着 登山口は木下小屋の正面。登山届の用紙、投函するポストもここにあります。 すでに何名かの方が入山の準備をされていました。意外に単独登山者が多く、逆にグループの方が少数でした。 羅臼といえばヒグマ、ヒグマといえば羅臼というくらいここはヒグマのメッカ。 熊に警告を促す看板がそこかしこにあります。本州の山でも大抵の所には同じような看板がありますが、羅臼岳で見るそれは重みが違います。 地元の登山者の方にお聞きした話では、やはり目撃する確率はかなり高いそうです。 ただ、よっぽどこちらから相手を刺激するようなことをしなければ襲われることはほぼないそうで、逃げたりせず、じっと相手が去るのを待っていれば大丈夫、とのことでした。 実のところ、ヒグマにはかなーりびびっていたのですが、これを聞いて大分気が楽になりました。 ちなみに、この日のために大型の熊避け鈴をぶら下げていたのですが、その方曰く、鈴、ラジオや笛などは効き目ゼロじゃないけど、それほど効果はないよ、とのことでした。 これを聞いてちょっと不安がぶり返したワタクシ(笑) その方は、熊なんて本州で犬みかけるくらいしょっちゅう見るから、出会っても別に珍しくもなんともないよ、とカラカラ笑いながら入山されていきました。 さすがは地元民、逞しすぎる。(笑) 5:47 入山 出だしは樹林帯の緩い登りから始まります。 意外だったのが、道がよく整備されていたこと。 知床の山というと、勝手に秘境のような道なき道を歩き続けるんじゃなかろうか、と勝手にイメージしていたのですが、土嚢や石で整えられたとっても歩きやすい道でした。 ただ、辺りは深い茂みで、しかもこの日は濃い靄も出ていて視界も利かず、その辺の草むらからいきなりヤツがぬっと現れるんじゃなかろうかとビクビクしながら登っていました。 そっちに意識を集中していたせいか、肉体的な疲労はほとんど感じませんでした。精神的には終始気を張っていたので大分疲れましたが。。。 幸いにして、前後に他の登山者の方の熊避け鈴の音色が聞こえていたので安心感がありました。 6:09 オホーツク展望台に到着 展望台といっても、道すがら樹林帯の木が一部途切れているだけの場所で、特別展望のための施設がある訳ではありません。 それでも、結構遠くまで見通せそうな場所ではありそうなんですが、残念ながらこの日の天候は小雨でガスも濃く、眺望はほぼありませんでした。 晴れていればいい景色が拝めるのかもしれません。 オホーツク展望台以降も引き続き樹林帯の登りが続きます。 ところどころ急な段差があったりしますが、全体的にはそれほど傾斜はきつくありません。 6:32 650m岩峰に到着 ・・と看板が出ているものの、何が650mで何が岩峰なのか、それらしきものが見当たりません。 ただの樹林帯の道すがらなので、休憩できるようなスペースもなく、そのままスルー。 ちなみに、ここから山頂まで残り5kmと表記されていました。 6:49 弥三吉水に到着 その名のとおり、おいしそうな湧き水がパイプを通じてちょろちょろと流れ出ています。 水量はそれほど多くはありませんが、ペットボトル1個分くらいであれば、1分もかからずいっぱいになります。 ですが、北海道では、エキノコックスに感染する恐れがあるので生水は控えた方がよいとの話を聞いていたので、結局飲みませんでした。 ちなみに後で調べてみたら、弥三吉水は水が湧き出ている箇所が水場から近いこと、飲んだ方は沢山いるが、感染例はないとのことから、恐らく大丈夫だろう、とのことでした。 ここにはあまり広くはありませんがテン場もあります。ですが、こんなヒグマがうようよしているところでテント張って寝られる強心臓の方が果たしているんだろうか・・ いたら心の底から尊敬します。私にはちょっと無理です。。。 6:56 極楽平に到着 弥三吉水からも樹林帯の登りが続きます。 この辺りの道は本当に整備が行き届いていて、石や土嚢が綺麗に積まれて歩きやすい。 いったいどれだけの人がどれだけの労力をかけられているのか計り知れません。ただただ頭が下がります。 極楽平はその名の冠するとおり、これまでの登りが一段落し、平坦な道になります。 ただ、極楽平の看板が確認できた限りでは3つあり、どの範囲を指すものなのか分かりません。恐らく、最初と最後の看板の間がそうなんじゃないかと思いますが・・ 3つ目の極楽平の看板を過ぎると、再び道は登り坂になります。 7:20 仙人坂に到着 仙人坂付近でちょいと雨脚が強くなってきました。 ここで最近出番の多い雨具を装備。飯豊山で雨具を着るのにやたら手間取った反省を生かし、ささっと5分くらいで装着完了です。 というか、何で飯豊山では20分もかかったんだろうか・・ ~坂、とわざわざ名前に付くからにはそれなりに急登なんだろうなぁと思っていたら、これが綺麗に石が積まれた歩きやすい坂道だったりします。 後半、ちょっと傾斜がキツくなりますが、それでも足元がしっかりしていてそれほど労せず登ることができます。 7:53 銀冷水に到着 ここはその名のとおり水場があったのでしょうが、涸れてしまったのか、周囲に水っ気はなし。 その代わりといっては何ですが、携帯トイレブースと、その裏側に男性用トイレ、そしてテン場があります。 水はありませんが、ちょっとした広場になっているのでゆっくり休憩はできます。 銀冷水以降も引き続き登りが続きますが、徐々に木の高さが低くなり、視界が開けてきます。 8:06 大沢入口に到着 ここでようやく樹林帯を抜け、しばらくは山合いの沢に沿って登っていきます。沢は涸れていて水は流れていませんでした。ちょっと残念。。。 道は明瞭ですが、石がごろごろしていてちょっと歩きづらく、上部に進むにつれて傾斜が増していき、ほんの一部ですが、岩をよじ登る箇所もあります。 この坂を登りきると、徐々に道は平坦になっていきます。 8:35 羅臼平に到着 羅臼平は見渡す限りの這松に囲まれた平地です。本当に真っ平。視界も良好・・だと思うのですが、ものすごーいガスで視界はほぼゼロ。 羅臼岳山頂までは1.2km。多分、羅臼平からその雄姿が拝めたのでしょうけど、数十メートル先すら見えない始末(笑) ちなみに、ここはもう一つの登山口、羅臼温泉からのルートとの合流点になっています。 羅臼平を過ぎると、見渡す限りびっしりと這松に囲まれた登り坂になります。道は少々ガレていますが、それほど歩きづらくはありません。 8:55 岩清水に到着 ここの水場は、苔むした岩からポタ・・ポタ・・と水滴が落ちている程度の水量です。 小さなコップも備え付けてありますが、このコップすら満たすのに結構な時間がかかりそうです。 というか、この水滴も湧き水なのか雨水が滴り落ちているだけなのか分からなかったので飲みませんでした。 後で調べてみたら、時期によってはそれなりの水量があるみたいです。しかも美味だとか。。。タイミングが悪かったんでしょうかね。。 岩清水を過ぎるとしばらくガレ場の登りが続き、やがて岩場の登りになります。 岩場の難易度自体は高くはないものの、上部では切れ落ちている箇所もあります。 ペンキで付けられている目印を辿り、ルートから外れないようにしましょう。 9:29 山頂に到着 山頂は岩だらけで縦長。それほど広くはありません。切れ落ちているところもあるので、注意が必要です。 周囲に遮るものはなにもないので、天候がよければおそらく全方位に視界が利くのではないかと思います。 残念ながらこの日は雨と濃いガスで何も見えませんでした。 それに、風もそこそこ吹いていて寒く、あまり長居できませんでした。 9:38 下山開始 帰路は、ルート的には山頂直下の岩場以外特に注意すべき点はありません。 しかし、熊と出くわすんじゃないかという緊張感は最後まで続き、茂みの中で物音がするたびにビクビクしていました。 12:23 下山 無事登山口に着いた時は安堵のあまり脱力しました。 ちなみに、登山届は下山時刻も記載する様式になっているので、忘れずに記載していくようにしましょう。 羅臼岳に実際に登ってみて思ったことは、まず、かなり登山道の整備が行き届いていたこと。 これまで登った山と比べてもかなり整備されている部類に入ると思います。 そして、私含めですが、意外に単独登山者が多かったこと。 正直、熊がうようよしている山に一人で入るのは私だけなんじゃないかとかなり不安に思っていましたが、道中会った10人ちょいくらいの登山者のうち、半数は単独登山者でした。 だから単独で登っても大丈夫、という訳ではありませんが。。。やはり複数で登るに越したことはないでしょう。 やはり熊に会うんじゃないか、という恐怖感は終始ありました。 熊を遠目にでも見かけるか、熊のいる痕跡を見つけたら即退散しようと思っていましたが、運よくそのような事態には出くわさずに済みました。 相手は野生動物なのでなかなか確実な対処は難しいかと思いますが、危険を感じたら即撤退することも大事かもしれません。
活動の装備
- ミズノ(MIZUNO)ミズノ ベルグテックEX・ストームセイバーVレインスーツ
- ミズノ(MIZUNO)ミズノ ブレスサーモ ウィンドストッパージャケット
- モンベル(mont-bell)サウスリム パンツ Men's
- モンベル(mont-bell)スーパーメリノウール M.W. ハイネックシャツ Men's
- ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)バッドランドキャップ
- キャラバン(caravan)キャラバンC1-02
- モンベル(mont-bell)GORE-TEX ライトスパッツ ロング
- その他(Other)EXPONENT アルミ製 トレッキングポール
- ライペン(RIPEN)ライズパック20
- その他(Other)VAXPOT(バックスポット) トレッキンググローブ
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