乾徳山 急坂の道満尾根を行く

2016.10.02(日) 日帰り

活動データ

タイム

06:53

距離

9.8km

のぼり

1232m

くだり

1230m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 53
休憩時間
1 時間 16
距離
9.8 km
のぼり / くだり
1232 / 1230 m
47
1 21
49
2 4
20

活動詳細

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八ヶ岳で通した9月を過ぎ、いよいよ紅葉シーズン本番。ところが今週も天気がいま一つ。近場の中からということで乾徳山。乾徳山は、臨済宗の禅僧・夢想国師が座禅を組んだとされ、塩山の恵林寺の乾の方位の徳和にあることからこの名がついたという。 その夢想国師の弟子、道満の名の付いた尾根がある。乾徳山にはこれまで何度も登っているがいずれも錦晶水のコースからで、道満尾根がずっと気になっていた。そこで今回は、道満尾根を登り、錦晶水を降りてくることにする。 朝5時に自宅を出発、途中、牧丘辺りで雨がぱらつく。いやーな気持ちになるが、スマホの天気アプリを見るとその付近だけに雨雲があり、その後も乾徳山の周辺に雨雲が現れない。まぁ大丈夫だろうと徳和集落へと車を走らせる。集落入口にバス停、無料駐車場がある。バスが1台と自家用車が数台。乾徳山の方向に青空がのぞいている。 駐車場から右方向へ出てすぐに錦晶水のコースと別れまっすぐに進む。集落に入ったところにある吉祥寺で手を合わせる。集落内の道は山に向かって上り坂、集落を見下ろしながら徳和峠へと向かう。南東の空が青い。獣除けの柵を越えると間もなく左手に登山道入り口が現れる。 ここからいきなり急坂となり、道満山までの1時間弱、ずっと続く。気温はそれほど高くはないが、湿度が高いため暑苦しい。傾斜が緩んだところが道満山、小さな山名標があるだけ。ここから一旦10メートルほど下り、再び登りとなる。傾斜はだいぶ穏やかになる。大平からの林道を右手に見ながら高度を上げていく。ふと振り返ると雲の上に富士山が頭をのぞかせている。それもあっという間に雲に包まれてしまう。このあとは、岩をよじ登りたどり着いた山頂で、右肩が少しだけ見えただけ。高原ヒュッテへいたる林道を横切り、もう一登りで月見石のある扇平に到着する。高原はガスで全体的に白くかすんでいる。足もとを見ると、赤、白、黄と草花がちらほら咲いている。左手は一面のススキの原。本来ならその向こうに乾徳山の山頂が見えるはずだが、今日は望めない。 月見岩の前で一息つき、更に歩を進める。ここからいよいよ岩場が始まる。髭剃岩、雨乞岩、胎内、雷岩、鳳岩など、名の付いた岩が多い。そのいくつか、そしてその間の難所にはしっかりとしたクサリ、ハシゴがついている。ぬれていると相当気を使いそうだが、大分乾いていて助かる。 胎内を過ぎると傾斜は止み最後の鳳岩まで緩やかに進む。木の葉が赤く色づき、青空に映えている。そして、乾徳山のハイライト、長い鎖につかまって最後の大岩をよじ登る。正面に国師が岳などが現れる。甲武信ヶ岳は雲の中、富士山もあっという間に雲に包まれてしまう。 山頂でしばしのんびりとし、錦晶水を目指して下りに入る。これから登っていく人も多い。人気の山だなぁと改めて実感。ただ、道満尾根では誰にも会わなかった。

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