活動データ
タイム
06:54
距離
9.1km
のぼり
888m
くだり
891m
活動詳細
すべて見るご注意 この活動記録には多少ウザイ表現が盛り込まれていますが、作品性を損なわぬように当時の雰囲気のまま掲載いたします。 ご了承ください。 ■期待と不安 大星山は大丈夫、アプローチも問題ないはずだ。今日はきっと雪があるはず。 自分に言い聞かせて国道195号線を轟の滝方面へと快調に車を走らせる。 国道から町道に入っても雪は無く、車窓から見える山々にも雪を見つけることができない。 まさかの2回連続選択ミスか?不安がつのる頃にやっと路肩に白いものがチラホラ見え始めた。 やがて舗装が切れ林道へと進むと道は完全に白い。 よかった!これならなんとかなりそうだ。 そして、無事林道ゲート到着。 さあて山頂は期待通りか?魂の出番はあるのか? ■あるのか?出番 ゲートから林道歩きを約2kmで登山口。 やや急峻な登山道を恐る恐る見上げる。 ある!あるよ雪がああ! アイゼンを付けるほどではないが、これなら上の方は期待がもてるかな。 徐々に高度を上げていくと廻りの木々に雪はついてないものの少しずつ雪深くなってきた。 でもピッケルはおろかアイゼンの出番もまだない。 その後、鉄塔21番22番と進んでいくが、未だ動かず。 このまま出番が無いかもしんない。 仕方ない、雪山散歩をのんびり楽しもう。 気持ちを切り替えるも、ややテンション落とし気味。 しかし、23番鉄塔を過ぎると前方に白くそそり立つ斜面が現れた。 !いいぞ!アイゼンの出番か? いや、ここはアイゼン無しでピッケル(男の魂)を投入しよう! ザクッ!イイ感触だー。 ミーハーだなあ。ここはどう考えてもアイゼンでしょと思いながらも、止められない。 心地よいホールド感を楽しみながら山頂へと向かう。 いいよね無理矢理だけど。 使ってみたかったんだもの。 ■まさかの本気魂 24番鉄塔から先はだいぶ雪深く、本来ならアイゼンの出番だが歩行練習を兼ねて、山頂を目指すことに。 本来の登山道は雪の下。 細いトラバースがつづき少し怖い。 踏み抜いたらかなり下まで滑り落ちそうだ。 魂で確保しながら慎重に進んでいく。 25番鉄塔に着く頃にはプチラッセル状態で進む事が多くなってきた。 期待以上に雪が多い! やがて頂上直下26番鉄塔のあるブナ林が見えて来る。 ここは大星山最大の見所。 今回は霧氷は見られなかったが、いつ見ても見事な枝の踊りっぷり。 木々の間からは、土佐矢筈、綱附森、天狗塚そして三嶺が見渡せる。 いいなあ。樹木好きには、たまらん光景なのだ。 さて、いよいよ頂上直下の激急登だ! 距離は短いが伊予富士の急登に匹敵する斜度に予想を上回る積雪。 幸い雪がクッションになるので万が一滑落しても大事に至る可能性は低そうだ。 アイゼンなしピッケルの確保だけで登ってみることにする。 キックステップで慎重に登るが滑る。 少しずつ、まさかの本気魂で確保しながら身体を上へ上へと持ち上げていく。 キツイ!でも楽しい! そして雪の平原が目の高さに現れると魂を深く突き刺し一気によじ登った。 心地よい疲れと達成感。 今や完全に悪ガキの顔をしたオッちゃん二人組はついに青空の山頂へとたどり着いた。 ■そりゃそうだ 山頂の眺望はあまり良くないが三嶺や剣山系の山々が木々の間から見渡せ、西大星山のピークも見える。 しかし予想以上の体力を使った我々の腹は悲鳴をあげていて、眺望を楽しむ余裕はなかった。 大急ぎでランチの準備。 大星山の山頂はいつも風が強く、とてもじゃないが寒くて食事などできないのだが本日は無風。 暖かな陽射しを感じながらの山ラーはいつも以上に旨く感じられた。 山の神様ありがとう! そして時間的に余裕があれば西大星にも行ってみようと思っていたので相棒に尋ねてみる。 「どうする?行ってみる?」 ここから見える西大星の山頂に雪はなく茶色一色。 「行かない。」 そりゃそうだ。 下山開始! ■ありえへん 下山はさすがにアイゼンと魂を駆使して慎重に降りていく。 2週間ぶりのアイゼンの感触も心地いい。 あれこれと歩き方を工夫しながらピッケル談義に華を咲かせて無事下山。 龍河温泉で汗を流し、相棒の事務所で本日の写真鑑賞してYAMAP用の写真をざっと選定する。 最近、この作業をしないと下山した感じがしない。 やっぱ共有した時間をもう一度その日に振り返るのは楽しいのだ。 映画を観に行った帰りに寄る喫茶店での盛り上がりに近い。 そして祭りの後の寂しさを感じつつ自宅駐車場に到着。 荷物を下ろしていると車内にあるはずのない、あってはいけないものを見てしまった。 電話をかける。 「もしもし、しばてんさん…ピッケル(男の魂)置き忘れてる。」 「あ。」 さて!次はどの山登ろっかな!
活動の装備
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)ベノム アッズ
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