茅ヶ岳～金ヶ岳：カレーメシと捻挫事件

そうだ、ニセ八から八ヶ岳を見ながらカレーメシを食べよう！ ニセ八：茅ヶ岳の別称。八ヶ岳に似ていることからそう呼ばれる。日本百名山の作者、深田久弥終焉の地 八ヶ岳：8つの頂があるというわけではない カレーメシ：日清から発売されているインスタントカレーライス。バーナーがなくともサーモスの湯さえあればカレーが食べられるという山屋が待ち焦がれていた逸品 甲府盆地北側の我が家からは富士山と南アルプスは見えますが、八ヶ岳は見えません。 しばらく八ヶ岳、見てないなー、と思い、八ヶ岳を見ながらカレーメシを食べるために茅ヶ岳に登ることにしました。 カレーメシ。最近ハマっています。家でも美味しいのに、山で食べたらどうなってしまうのか…。 レトルトの重さ、バーナーの面倒くささ、アルファ米の待ち時間、クッカーにこびりつくカレー臭、その全てから開放された素晴らしい山食。嗚呼、カレーメシ！ 茅ヶ岳はイメージどおり穏やかな山。ところどころ急登もありますが、特に危険な箇所もなくあっという間に山頂に着いてしまいました。おお？ブランク空けなのに意外とイケたな自分。 調子に乗ったところで待望のカレーメシタイム。若干スープカレー気味になりましたが山頂でのカレーはやっぱりウマい。でも次はお湯をもう少し少なめにしよう。 カレーメシを食べたら元気が出たので、まだ時間も早いし、と、急遽隣の金ヶ岳に行ってみることに。コースタイムは往復2時間ほどです。これなら茅ヶ岳から下山することを考えても充分余裕。 多少登山者がいた茅ヶ岳と違って、金ヶ岳に登る人はほとんどいないらしく誰も歩いていません。 そういう孤独な道行きが好きだったりするのと、岩場もチラホラするアップダウンが茅ヶ岳より断然楽しい。 山頂を踏んで、こっちにも来てよかったなあ、と上機嫌で下山中にそれは起きました。 特に何もない下りの道で、落ち葉を踏んでスリップ。そのとき聞いたんです私…！『ポキッ』と自分の足首から音がするのを！ギャアァァァァーー！（心霊番組ふうに読んでください） 今だからふざけて書いていますが、尻もちをついたまま足は激痛で動けず、頭の中はやっちまった感でいっぱいでした。 これ歩けなかったら救助要請？待てよ、ザックの中に救急キットがあるな。冷えピタがあったからあれで冷やして、テーピングすればなんとか自力下山できるか？とりあえず折れてないか確認しないと。 こんなかんじで、自分でもおかしいほど冷静だったのが今でも不思議です。羽根田治さんの遭難レポを片っ端から読み漁っていたおかげでしょうか。 なんとか立ち上がれたので少し開けたところへ移動して、どうやら折れていないらしいことを確認。そうこうするうち徐々に痛みが引いてきたので、靴紐をきつく締め直してみたら、おお、一応歩けるじゃん！ハイカットばんざい！ 茅ヶ岳がなだらかだったのが幸いで、そのあとは足をかばいヒーヒー言いつつも、無事下山することができました。 これが岩稜帯のあるような険しい山だったら厳しかったかもしれません。 もうひとつ、やらかしたのは下山後です。 まあ歩けるし、降りてきたら大して痛くもないし、ただの捻挫だろう。と、子どもの頃以来捻挫をしたことがなかったため甘く見て、病院にも行かず湿布を貼っただけで放置しました。 しかし一週間しても痛みが引かず、いつもの整骨院で診てもらったところ、全治2週間とのこと。に、2週間もかかるの？更にすぐ治療に来なかったことで怒られました。 その後せっせと治療に通い、湿布にサポーターと手当も続けましたが、3ヶ月近く経った2月になるまで、痛みは残りました。 あのとき、のんびり温泉に浸かったりしないでさっさと病院に行っていたら…。（温めるのは良くないっていうし） 捻挫とは靭帯が伸びることで、一度伸びた靭帯は二度ともとに戻らないそうです。だから癖になる、と言われているんですね。 子どもの頃は湿布を貼ればさくっと治ったような気がしましたが、もはや治癒力ガタ落ちな大の大人。ましてや山に登るなら、捻挫を侮ってはイカン。今回は痛い教訓となりました。 皆様も、もし山でコケて足を痛めたら、たかが捻挫と思わず、即病院に行くなりキッチリ対処することをおすすめします！（ぞんなの常識なのかもしれませんが。。）