晩秋の中房から初冬の燕岳へ

晴天を狙って冬山直前の北アルプスを訪れた。 カラマツの黄葉が降り注ぐ中、合戦小屋にたどり着く。小屋番は撤退に向けてゴミ等を下界にケーブルで降ろす作業に忙しそうであった。例年の小屋前のナナカマドは葉はすべて落ち、実は萎みながらも晴天を背景にルビー色に輝いていた。合戦の頭から先は積雪は１５ｃｍ程度、下山は軽アイゼンがあれば気持ちよく歩けるだろう。夏道は問題なく利用できた。稜線に立てば槍、穂高、鹿島槍が私たちを歓迎してくれた。ここまでは夏時間と変わらない時間で登ることができた。小屋に泊まることでサンセット・ミルキーウエイ・サンライズ北アルプスのモルゲンロートを楽しむことができた。同行した娘は現在２７歳。初登頂は１．５歳である。この頃は誘われ山行が多くなった。登らせていただいていると山に家族に感謝した山行であった。