滋賀側から銚子岳と静ヶ岳

2006.11.18(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 22
休憩時間
53
距離
7.3 km
のぼり / くだり
746 / 747 m
1 13
47
1 42

活動詳細

すべて見る

 銚子岳1019mと静ヶ岳1089mは鈴鹿山脈の中北部、石榑峠の北に位置する竜ヶ岳1100mのさらに少し北側に連なるニ山です。通常三重側から登るこの二山を、滋賀側の茶屋川林道から登ってみました。まず銚子岳の西尾根に取り付き、銚子岳からは稜線を静ヶ岳へ。静ヶ岳からは西北西に延びる尾根(北西尾根)を下って、再び茶屋川林道に下るルートです。晩秋の尾根歩きは、まさに静か、そのものでした。  晩秋、少し肌寒い日でした。高曇りで、雨の心配はありませんでしたが、日光が恋しい日でした。茶屋川林道を奥へ奥へと走り、茨川への道のりの、五分の四ほど進んだあたりが、今日の出発点です。右に急傾斜で上がっていく林道が目印です①。最初は当然林道歩きです。この林道の奥で工事をやっている模様で、時折作業車が走って行きました。尾根を横切るポイント②で、林道から離れ、杉の植林帯の尾根上を歩き始めます。非常に素直な尾根です。迷う心配もほとんどなく、着実に高度を上げていきます。傾斜が緩くなるとヌタ場が現れます。依然として杉の植林帯です。さらに登って行き、杉の植林帯がとだえるともう間もなく、銚子岳の山頂⑥に飛び出します。この日は、曇っているのに眺望があり、木曽の御嶽山や中央アルプスがはっきりと見えたのは、大収穫でした。5分ほどで県境稜線に出合い⑦、ここから鞍部⑧めざして急降下。途中のガレ場からの竜ヶ岳、静ヶ岳はすごく印象的でした。鞍部⑧からの登りは穏やかで、そのままセキオノコバ⑨に着きます。ここは、以前竜ヶ岳から、来たことがありました。静ヶ岳・山頂⑩へは10分ほど。山頂に着くと、二人連れがラーメンを食べていました。そのわきを北西尾根へと下りました。南西に延びる尾根の方が、どう見ても尾根らしい尾根なので、ここはコンパスでしっかり確かめる必要があります。いったん乗ってしまうと、こちらも当分は素直な尾根。ほぼ一直線に下っていけます。ただ、⑫あたりで尾根が広がり、その先の尾根分岐では、南寄りの尾根に入らないように、注意が必要です。その先、⑬あたりからは、丸尾根状で方角を間違うと、尾根から外れてしまいそうです。ここも、要確認。ブッシュもかなり出てきます。なんとか、主尾根をたどることができれば、⑮の尾根の突端で、林道に出合います。駐車地①迄は20分ほど。

竜ヶ岳 今回のルートマップです。右端の半円形状の線が、滋賀・三重県境の主稜線です。
今回のルートマップです。右端の半円形状の線が、滋賀・三重県境の主稜線です。
竜ヶ岳 茶屋川林道を奥へ奥へと進み、国道分岐から茨川までの4/5ほど進んだところ、右方向に別な林道が分岐していくこのポイント手前①で車をとめました。右の急坂の林道を登っていきます。
茶屋川林道を奥へ奥へと進み、国道分岐から茨川までの4/5ほど進んだところ、右方向に別な林道が分岐していくこのポイント手前①で車をとめました。右の急坂の林道を登っていきます。
竜ヶ岳 轍がしっかりしてるのは、工事車両が上がってるからです。
轍がしっかりしてるのは、工事車両が上がってるからです。
竜ヶ岳 紅葉がちょうど見頃。
紅葉がちょうど見頃。
竜ヶ岳 林道を登っていくと、後方に藤原岳の天狗岩1171mが現れます。左は、冷川谷の頭(頭蛇ヶ平)1143m。
林道を登っていくと、後方に藤原岳の天狗岩1171mが現れます。左は、冷川谷の頭(頭蛇ヶ平)1143m。
竜ヶ岳 茶屋川谷の向こうには、鉄塔の立つヒキノ844mです。紅葉も終わりかけていますが、まだ所々、みごとな色合いです。
茶屋川谷の向こうには、鉄塔の立つヒキノ844mです。紅葉も終わりかけていますが、まだ所々、みごとな色合いです。
竜ヶ岳 林道が尾根を超えて、反対側の谷に回り込んでいくカーブ②で、尾根に取り付きます。これが、銚子岳西尾根です。
林道が尾根を超えて、反対側の谷に回り込んでいくカーブ②で、尾根に取り付きます。これが、銚子岳西尾根です。
竜ヶ岳 尾根にとりついたと思ったら、後ろでザワザワ。振り返ると、林道に雌シカが一頭出てきてこちらを見ていました。
尾根にとりついたと思ったら、後ろでザワザワ。振り返ると、林道に雌シカが一頭出てきてこちらを見ていました。
竜ヶ岳 この尾根、踏み跡ははっきりしないところがほとんどですが、それでも非常にわかりやすく、歩きやすい尾根です。まず、迷う心配はなさそうです。杉の植林帯です。
この尾根、踏み跡ははっきりしないところがほとんどですが、それでも非常にわかりやすく、歩きやすい尾根です。まず、迷う心配はなさそうです。杉の植林帯です。
竜ヶ岳 やがて、左手の杉が刈り込まれた場所があり、展望が開けます。
やがて、左手の杉が刈り込まれた場所があり、展望が開けます。
竜ヶ岳 大きく、御池岳・テーブルランドです。手前には土倉岳1050m。
大きく、御池岳・テーブルランドです。手前には土倉岳1050m。
竜ヶ岳 杉林を登ります。③-④間です。
杉林を登ります。③-④間です。
竜ヶ岳 やがて、傾斜の非常に緩い所④に出ます。このあたり、ヌタ場が点々と現れます。
やがて、傾斜の非常に緩い所④に出ます。このあたり、ヌタ場が点々と現れます。
竜ヶ岳 ④-⑤間で再び、急登になってきました。まだ植林帯は続きます。
④-⑤間で再び、急登になってきました。まだ植林帯は続きます。
竜ヶ岳 右手の杉の間から、時折、静ヶ岳の山頂部が望めました。
右手の杉の間から、時折、静ヶ岳の山頂部が望めました。
竜ヶ岳 山頂が近くなってくると、イワカガミがたくさん出てきます。もちろん、この時期は葉だけですが。気がつけば、杉の植林帯は終わり、自然林となっていました。
山頂が近くなってくると、イワカガミがたくさん出てきます。もちろん、この時期は葉だけですが。気がつけば、杉の植林帯は終わり、自然林となっていました。
竜ヶ岳 ヒキノからの稜線を超えて、天狗堂が見えてきました。
ヒキノからの稜線を超えて、天狗堂が見えてきました。
竜ヶ岳 ・・・と思っているうちに、前方が開け、銚子岳の山頂⑥に飛び出します。
・・・と思っているうちに、前方が開け、銚子岳の山頂⑥に飛び出します。
竜ヶ岳 山頂からはあまり眺望はありませんが、少しブッシュを分けて北方向(この写真では右手)へ下ると、北方向が広く見えます。
山頂からはあまり眺望はありませんが、少しブッシュを分けて北方向(この写真では右手)へ下ると、北方向が広く見えます。
竜ヶ岳 中央が藤原岳・天狗岩1171m。右に藤原岳・展望丘1140m。左は、冷川谷の頭1143mと荷ヶ岳1054m。
中央が藤原岳・天狗岩1171m。右に藤原岳・展望丘1140m。左は、冷川谷の頭1143mと荷ヶ岳1054m。
竜ヶ岳 ほぼ中央が御池岳・丸山1247mです。さっきよりテーブルランドの幅が狭くなりました。手前には土倉岳1050m。右端遠景は伊吹山の山頂部。
ほぼ中央が御池岳・丸山1247mです。さっきよりテーブルランドの幅が狭くなりました。手前には土倉岳1050m。右端遠景は伊吹山の山頂部。
竜ヶ岳 テーブルランドを望遠で拡大して見ると、ボタンブチの岩場がよく見えます。100mm望遠使用。
テーブルランドを望遠で拡大して見ると、ボタンブチの岩場がよく見えます。100mm望遠使用。
竜ヶ岳 藤原岳の石灰岩採石場の段々の上に、木曽の御嶽山3063mが輝いていました。100mm望遠使用。
藤原岳の石灰岩採石場の段々の上に、木曽の御嶽山3063mが輝いていました。100mm望遠使用。
竜ヶ岳 御嶽山の右手には、中央アルプスの峰々が。右寄りは空木岳。手前は養老山地です。100mm望遠使用。
御嶽山の右手には、中央アルプスの峰々が。右寄りは空木岳。手前は養老山地です。100mm望遠使用。
竜ヶ岳 銚子岳の山頂は、県境から少し離れて滋賀県側です。山頂をあとに、県境稜線へ向かいます。
銚子岳の山頂は、県境から少し離れて滋賀県側です。山頂をあとに、県境稜線へ向かいます。
竜ヶ岳 ここ⑦で、県境稜線に合います。左に向かえば治田峠、右は静ヶ岳、竜ヶ岳へ。今日は右に向かいます。
ここ⑦で、県境稜線に合います。左に向かえば治田峠、右は静ヶ岳、竜ヶ岳へ。今日は右に向かいます。
竜ヶ岳 左にある看板です。偶然、こっちも⑦番ですね。
左にある看板です。偶然、こっちも⑦番ですね。
竜ヶ岳 県境稜線を少し南へ進むと、ガレ場が現れ、素晴らしい眺望が得られます。正面に笹に覆われたなだらかな竜ヶ岳1100m。
県境稜線を少し南へ進むと、ガレ場が現れ、素晴らしい眺望が得られます。正面に笹に覆われたなだらかな竜ヶ岳1100m。
竜ヶ岳 そして、その右にはめざす静ヶ岳1089m。
そして、その右にはめざす静ヶ岳1089m。
竜ヶ岳 銚子岳と静ヶ岳の鞍部⑧から少し登り返し振り返った、銚子岳1019mです。山頂は、左奥です。
銚子岳と静ヶ岳の鞍部⑧から少し登り返し振り返った、銚子岳1019mです。山頂は、左奥です。
竜ヶ岳 徐々に傾斜が緩くなってきました。池のあるセキオノコバ周辺です。
徐々に傾斜が緩くなってきました。池のあるセキオノコバ周辺です。
竜ヶ岳 再び、県境稜線を離れて、静ヶ岳に向かいます。この分岐あたりが、セキオノコバです。
再び、県境稜線を離れて、静ヶ岳に向かいます。この分岐あたりが、セキオノコバです。
竜ヶ岳 分岐からは、そう遠くなく、静ヶ岳の山頂に立てます。イワカガミが迎えてくれます。
分岐からは、そう遠くなく、静ヶ岳の山頂に立てます。イワカガミが迎えてくれます。
竜ヶ岳 静ヶ岳の山頂⑩です。山頂では、先客がラーメンを作っていました。思わず、お腹が鳴ってしまいました…。三等三角点「賤ケ谷」、標高は1088.5m。
静ヶ岳の山頂⑩です。山頂では、先客がラーメンを作っていました。思わず、お腹が鳴ってしまいました…。三等三角点「賤ケ谷」、標高は1088.5m。
竜ヶ岳 静ヶ岳山頂からの眺望を紹介します。まずは竜ヶ岳です。山頂に、人がニ、三人いるようです。赤い羊の群れは、茶色くなってきましたね。
静ヶ岳山頂からの眺望を紹介します。まずは竜ヶ岳です。山頂に、人がニ、三人いるようです。赤い羊の群れは、茶色くなってきましたね。
竜ヶ岳 ほぼ真南に、釈迦ヶ岳1092m。その右には猫岳1058m。
ほぼ真南に、釈迦ヶ岳1092m。その右には猫岳1058m。
竜ヶ岳 その右側、御在所岳1212mです。
その右側、御在所岳1212mです。
竜ヶ岳 その右手には、鈴鹿第二の高峰・雨乞岳1238m。手前にイブネ1160m。
その右手には、鈴鹿第二の高峰・雨乞岳1238m。手前にイブネ1160m。
竜ヶ岳 静ヶ岳の西側には、西北西に延びる尾根と、一旦南西に、その後ほぼ真西に延びる、二本の尾根が延びています。今回は、西北西に延びる尾根(北西尾根)で下ります。山頂を北西へ下り、右が急崖のところが、尾根道です。
静ヶ岳の西側には、西北西に延びる尾根と、一旦南西に、その後ほぼ真西に延びる、二本の尾根が延びています。今回は、西北西に延びる尾根(北西尾根)で下ります。山頂を北西へ下り、右が急崖のところが、尾根道です。
竜ヶ岳 急崖の上からは、山頂からは見えなかった北方向が。銚子岳(手前)から左に下る尾根が、先ほど登ってきた尾根です。
急崖の上からは、山頂からは見えなかった北方向が。銚子岳(手前)から左に下る尾根が、先ほど登ってきた尾根です。
竜ヶ岳 再び、遠方の高峰が。左端には乗鞍岳3026mまで見え、その右が御嶽山3063m。右寄りは、中央アルプスの峰々です。
再び、遠方の高峰が。左端には乗鞍岳3026mまで見え、その右が御嶽山3063m。右寄りは、中央アルプスの峰々です。
竜ヶ岳 御池岳(左)と荷ヶ岳(中央)、冷川谷の頭(右)の間に、伊吹山1377mです。
御池岳(左)と荷ヶ岳(中央)、冷川谷の頭(右)の間に、伊吹山1377mです。
竜ヶ岳 ⑪あたりです。まだ自然林ですが、時折、杉の大木が。足元には、イワカガミが多く見られました。
⑪あたりです。まだ自然林ですが、時折、杉の大木が。足元には、イワカガミが多く見られました。
竜ヶ岳 ずいぶん下ってきました。もう、銚子岳は、ずいぶんと見上げる角度に。
ずいぶん下ってきました。もう、銚子岳は、ずいぶんと見上げる角度に。
竜ヶ岳 ⑫あたり。やがて尾根が広がります。コース取りは、コンパスを見ながら慎重に。
⑫あたり。やがて尾根が広がります。コース取りは、コンパスを見ながら慎重に。
竜ヶ岳 ⑬あたりの尾根です。このあたりは、尾根も明瞭でなく、どちらにも下っていけそうな状態です。西北西、北西あたりを目指して歩きやすい所を進んでいくと・・・・
⑬あたりの尾根です。このあたりは、尾根も明瞭でなく、どちらにも下っていけそうな状態です。西北西、北西あたりを目指して歩きやすい所を進んでいくと・・・・
竜ヶ岳 再び明瞭な尾根となり、痩せてきます。尾根芯は歩きにくいので、少し離れて下ります。
再び明瞭な尾根となり、痩せてきます。尾根芯は歩きにくいので、少し離れて下ります。
竜ヶ岳 やがて、ほんとうの尾根末端に着き、左へ半崖を下ると、⑮で茶屋川林道に出ました。
やがて、ほんとうの尾根末端に着き、左へ半崖を下ると、⑮で茶屋川林道に出ました。
竜ヶ岳 あとは川沿いの林道をのんびりと。
あとは川沿いの林道をのんびりと。
竜ヶ岳 林道沿いの紅葉⑯です。まばゆいほど真っ赤でした。
林道沿いの紅葉⑯です。まばゆいほど真っ赤でした。
竜ヶ岳 やがて、朝車をとめた林道分岐①到着です。
やがて、朝車をとめた林道分岐①到着です。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。