活動データ
タイム
05:00
距離
8.5km
のぼり
596m
くだり
620m
活動詳細
すべて見る今、彼らに必要なキーワードは「ユルフワ」。 ゴリゴリでもバリバリでもドドドドでもなく、あくまでもユルフワなのだ。 一泊二日の行程をハイキングと言って日帰りハイクしてみたり。 登山口近くまで降りて次の山に登る、おかわり登山を縦走と言ってみたり。 雨の日の16kmを散歩と言ってみたり。 片道20kmオーバーの縦走路を小屋泊まりでピストンしてみたり。 最近ますますエスカレートしてきている。 彼らの行く末が心配だ。 今回は距離も短くユルフワしやすい稲叢山に紅葉を見に行くというので同行した。 山行前に彼らに石鎚山おもてなしハイク同様、注意事項を告げる。 1. 出だしから鼻血が出そうなハイペースで登ってはいけない。 2. 前を歩くメンバーに幅寄せ、プレッシャー、舌打ちをしてはいけない。 3. 急登はちゃんと疲れること。必要以上にスルスルッと普通に登ってはいけない。 4. 歩くペースは人類に合わせること。駆動系を使ってはいけない。 5. むやみやたらに洗脳してはいけない。 そして赤いメンバーには特別にセクハラ禁止事項を追加する。 Y談、ボディタッチをしてはいけない。 案の定メンバーたちは不満たらたら。 何で舌打ちしちゃダメなのーとか。 どうしても疲れなきゃダメなんですかーとか。 ボディタッチしたら減るんですかーとか。 血圧が200オーバーになるのを感じる。 いや、怒ってはいけない、彼らにはユルフワという概念そのものがないのだ。 噛みしめた唇に血が滲んでいるが、グッとこらえる。 ここで正しいユルフワ登山のミッションを発表。 1. 景色を楽しみ、余裕でおしゃべりできるペースで歩く。 2. キレイなポイントでは勿論撮影タイム。 3. 休憩はこまめに取る。 4. 昼食は長めの時間を取ってゆっくり和気藹々と楽しむ。 5. 下山は膝への負担を考えたペースを守ること。決して走らない。 以上を目標に出発。 ■誤算1:彼らは景色を楽しみながらのおしゃべりが酸っぱくなるようなペースでできる。 ■誤算2:ライス嬢以外の撮影ポイントは生着替えだのツーショットだの隠し撮り。そもそも景色に興味がない。 ■誤算3:立ち止まることを休憩だと本気で思っている。 ■誤算4:喰うのが早い。 ■誤算5:下山時走っているのに自覚がない。 ■大誤算:紅葉が終わってた。 結局普段と変わらなかった。無力感。 自分の力不足を痛感してしまう。 本当に彼らはユルフワなんて理解できるのだろうか。 いや!迷うな!ここで自分が諦めてしまっては彼らは一生ユルフワ登山を知らないままで過ごしてしまうだろう。 それだけは、なんとしても食い止めなければならない。 彼らにも分かってもらえる日が来る事を信じて頑張ろう。 いつかきっと。 平成28年11月23日(水) 四国YAMAP縦走部唯一の人類 ソーヤ ※このレポはあくまでもフィクションですが、何割かはノンフィクションが混じってます。 比率は想像してください。多分当たってます( ̄∇ ̄)
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