揃いも揃って。

「うん、登山口に朝5時ね。」 アッキーとこの会話の後に、目覚ましをセットし眠りにつく。 目覚ましがまだ鳴らないのか、そう思いながらうすらうすら眠りから覚め、時計を見る。 時計の表示、04時41分。 完璧なる寝坊である。 アッキーに寝坊の事を伝え、慌てて準備をして由布岳登山口へと向かう。 当然、アッキーとヨッシーは山頂へ向かっている。 この二人と出会うのはどの辺りだろうか、と思いながら足早に登るって行く。 ちょうど一時間ほど歩いただろうか。 見慣れた二人が目に入る。 アッキーとヨッシーである。 忘れないうちに渡さなきゃいけない物を渡す。 そう、プレゼントだ。 ジュンペーも11月が誕生日と聞いていたので、ジュンペーの分も渡す。 ザックの中に入らない、と言った瞬間、僕とアッキーの視線はヨッシーに向く。 ヨッシーは、やはり来たか、と言う顔をである。 ヨッシーは心優しいアッキーのポーターなのである。 二人は下山後、僕の下山を待っていてくれるとのこと。 真っ先に山頂へ向かい、写真を二枚撮る。 山頂滞在時間はほんの5秒ほど。 登山口駐車場へ戻る。 するとアッキーが開口一番、ヨッシーも11月生まれと申告してたよ、と。 アッキーにプレゼントを渡してるときに、密かに自分も誕生日なんだと心の中で呟いていたそうだ。 駐車場にはジュンペーも待っていた。 揃いも揃って、11月生まれが4人。 ならば11月生まれの4人でお茶をすることにした。 湯布院には美味しいお店がある中で、今回はイタリアンのお店を選ぶ。 家族連れやカップルが多く来店している。 話しが盛り上がり、周りを見ると来店客が二周三周としているのに気づく。 そして、ヨッシーの意外な一面も見ることが出来た。 そこを見切ったアッキーは普段から攻めているようだ。 タジタジしているヨッシーが可愛く見える。 下山後にこんなに食べることはなかった。 パスタ、ピザ(四人でシェア)、スイーツ。 みんなで食事をするのもとても楽しく思う。 12月の山行予定を決め、それぞれの家路へと向かった。 今年はあと何回登れるかなぁ(^_^)