雪山装備購入計画(長文注意!)

2016.12.05(月) 日帰り

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雪山登山をやってみたい~♪、と気軽に申し込んだモンベルの雪山講習。 後日、アイゼンくらいは用意しなきゃね~♪、とページ中にあった装備品リストを見て青ざめました(>_<)。 頭の先からつま先まで、ほぼ雪山に特化した製品を揃えなければ門前払いすらありえるキビシイ内容だったのです(^^;)。 知っている人にはあたりまえの事なんでしょうが、そんな事も知らなかった雪山初心者が冬季登山用品を買い揃えるまでのドタバタを覚書きとして公開しておきます。 こんなものに需要があるとは思えませんが、同じような雪山初心者の方に役立って貰えたらこんな嬉しい事はありません。 また、ベテランの皆さんで”ここがおかしい”とか、意見を頂けると幸いです。実際、ネットでの知識しか無いに等しい状況なので、根本的な勘違いをしている恐れが大いにあります…(^^;)。 写真①(左端から時計回りに)  ハードシェル:モンベルフレネイパーカ(定価26500円→22000円アウトレット品) とりあえず店舗を見て来ようと出かけて、あまり深く考えずに買っていたハードシェル。(本当はソフトシェルのロッシュパーカを見に行った)雪山→寒い→凍死という考えを持っていたので、中綿入りを物色していたのですが店員さんに体温調節は中間着でやって、ハードシェルは一枚地の方が使い勝手は良いとアドバイスされました。 そこでサイズがピッタリで一着だけ残っていたアウトレット品を購入。その時は予備くらいに考えていたのですが、今は必須でベストな選択だったと思っています。 鈴鹿とか地元の低山ではソフトシェルで十分な場合が多いので無駄のようですが、講習で滑落停止とか学ぶ場合には雪まみれになるので、ハードシェルが必須となるのですね。 また、低山などでカッパを代用としている人も多いようですが、カッパは雪面との摩擦係数がゼロに近いので、滑落すると止まらないという問題を含んでいます。 ハードシェルは摩擦係数の大きい生地を使っているので、滑りに対する安全性が高いという利点があります。  防寒防水手袋:モンベルOutDryアルパイングローブ(定価13800円) 非ゴアテックスでこの値段は高いと思ったのですが、試着できる高性能のアルパイングローブがこれしか無かったので。 直接手に触れるインナーは無脱脂と思われるウールなのですが、ちょっとゴワついて密度も薄いです。空気層を保持するという目的でそうなっていると理解してますが実際使用するとどうでしょうか? 隣の薄手のモンベルメリノウールをインナー手袋として使用します。  サブインナーグローブ:ラックナーヒマラヤングラブXS(3400円:アマゾン) オーストリア産の無脱脂ピュアウールで編んだ手袋。油脂を含んでいるので水をはじき、濡れても温かいと言われ昔から使われている物。 最初、Mサイズで注文し、現物を見たら巨大で指の第一関節分が余ってしまうくらい大きかったので交換に応じて貰いました。インナーグローブとして使用するつもりだったので少しでも小さい方が良かったのです。 偶然にも販売者が県内の店舗で直接行く事が出来る登山専門店だったので、出向いて交換してもらいました。そこで、XSという一番小さいサイズに交換したのですが、店の人にはせめてSにした方が良いとさんざん言われました。 なぜかと言うと、この手袋は本来インナーとして使う物ではないのだそうです。ざっくりの毛糸編みみたいな手袋ですが無脱脂ウールのため水はほとんど入ってこないのでオーバーグローブとして使ってこそ良さを発揮出来るそうです。確かに素材は分厚いので細かい手作業は出来ないので、作業時に脱ぐ事を考えるとこの下にインナーグローブが必要となってきます。マイナス20度で素手になったら一発で凍傷になってしまいます。  サブオーバーグローブ:防寒テムレスLL(1260円:アマゾン) ネット情報に毒された典型的な選択(^^;)、サブまで高価なものは用意できないので安く済ませようと選択しましたが、ヒマラヤングラブをインナーとするには無理があります。LLサイズでもきつくて、空気層の確保どころか指の動きも拘束されるほどキツキツになるので実用的ではありません。 ヒマラヤンはあきらめてモンベルのシャミースインナーグローブを合わせたら良い感じになりました。ただ、化学繊維は水が入ったら凍傷になる率が高いので注意しなければなりません。    冬季用パンツ:ミレーウォームイージー カーゴパンツ(定価12000円→8400円アウトレット) 風合いが綿のように柔らかで深い紺の色合いが気に入って購入、なんたって割引価格ってのが大きいのですが。 ただ、これは今度の講習会では履かない積りです。裏面起毛で暖かすぎて汗をかきそうというのが理由です。 写真②(左から)  ヘルメット:ブラックダイアモンドハーフドーム(6400円:アマゾン) 好日山荘でマムートとか試着したのですが、いずれもキノコ頭になって不格好このうえないので一番マシだったこれに。着け心地も調整も楽で不満の少ない製品ですが、保護されるのは天頂部だけで耳側の側面はペラペラのシェル一枚という不安はあります。  ピッケル:グリベルエアーテックEVO旧モデル 53cm(定価26000→18200円アウトレット) 好日山荘で売れ残っていたエアーテック旧モデルの最後の一本を確保。最新モデルでこれより安いピッケルもいくつか並んでいましたが、品質感やブレード形状のかっこ良さは段違いの物があります。 本当は初心者らしく60cm前後の物が欲しかったのですが、値段的に断念。  シュラフ:モンベルアルパインダウンハガー#1 冬山講習とは直接関係ありませんが、#3の3シーズン用しか持ってないのでこの際冬季用を確保。今のところ使う予定はありません(^^;)。  シュラフカバー:モンベルシュラフカバーゴアテックスワイド 冬期はテント内に結露で水滴が発生します。シュラフは水に濡れると保温性能を保てないのでカバー必須のようです。また、アルパインタイプはレギュラーの#1より羽毛量が少ないのでそれへの補いの意味もあります。 写真③(左から)  冬季用登山靴:スカルパモンブランGTX(55000円) 近くの登山専門店といえばモンベルしかないので、とりあえずモンベルに試着しに行きました。モンベルは自社提携の靴しか扱っていないので、アルパインクルーザーになるのですが、どちらもサイドの締め付けがあり、私の足には合わないようでしたが安い2800の方は履けなくもないので、それでアイゼンのフィッテングをやってくれたのですが、グリベルエアーは前方部の隙間が多すぎてダメ、カジタックスはぴったりで、モンベルで買うとアイゼンはカジタックスしか選択出来ない事になります。 実用上は問題ないのでしょうが、最初からグリベル買っておいた方が結果的に安いと思いモンベルは選択からはずしました。 それで好日とか行ったのですが、そもそも冬靴置いてないとかで冬靴難民になって困っていたところ、アマゾンで買った手袋を交換しに行ったお店に冬靴が売るほど置いてあり、そこでフィッテングして貰ったところ、スカルパがジャストフィット。少々高い買い物ですがスポルティバより安いし、値引きしてもらったしで一安心。  アイゼン:グリベルG12(22000円) とりあえず、希望はグリベルエアーテックとしたのですが店の人はエアーテックはブレードが小さいので使う程に全般に渡ってちょっと足りないという不満が出てくるので、G12をお勧めされました。 一般にG12は岩を含む急傾斜にも対応する上級向け、エアーテックは一般縦走を重視しているのだとか。しかし縦走といっても日本の登山路は様々なシチュエーションを含むので、それらに高度に対応出来るのはG12しか無いそうです。現状、明神平の雪景色を写真に収めることが目標の私には、ちょっと違うという気もしたのですが、店主の熱意に押されてG12にしました。歩きやすさはすぐに慣れるそうです。  インソール:ペダックビバウインター(2400円:アマゾン) 今の靴にはシダスを使っているのですが、これもネット情報で暖かいという事なので使ってみる事にしました。シダスのように姿勢安定とかの機能は持っていないようです。 これが今まで購入した物の概要です。 あと一つ、どうにも決められないで残っているものがオーバーパンツ。 モンベルがゴアテックスで2万円弱とコスパは良いのですが、デザイン悪いし何よりも全身モンベルになってしまうのが許せない(笑)、いかにじじいでもカッコは気にするので他メーカーを物色中です。値段は跳ね上がるんですが…(^^;)。 (12/11日追記)  オーバーパンツ:ケシュア(シモン)MAN ALPINISM オーバーパンツ(14900税込) ウェスト83なのでMとLの中間サイズM-Lを注文。フランスのブランドで登山界のユニクロのような存在らしいです。有名登山ブランドに比べるとメチャクチャ安いです。 そんな中にあって、これは結構値が張るのですが、モンベルの半値(ライト版は18900税別)とお値打ち。 製品は撥水透湿素材が何を使っているのか分からないという怪しさはありますが、製品そのものはしっかり出来ていてポイントは押さえられている感じです。透湿性能もちょっと動けば汗ばむ室温でしばらく履いていましたが上着は汗ばんでも蒸れる事はありませんでした。2レイヤーなのか裏地もしっかりしていて直接肌が触れてもヒヤッとすることはありません。縫い目はすべてシームテープ処理されてます。 サイズ感はズボンの上から履く物なので表示サイズW83-84よりはゆったりでバンド位置も重ならず上に来るようになってます。しかし、外人サイズというか股下はかなり長めです。 モンベルのオーバーパンツも同様に長めだったので、膝上げの時のズリ上がりを考慮しているのかも知れません。重さは550gでモンベルの460gと比べるとちょっと重いですね。

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