電車でＧｏ 岩間駅から福原駅までの縦走

武甲山での鉄道を絡めた縦走は芝桜の時期にと思っているのだが茨城にも同じような事が出来るルートがあった。標高は低いが累積高度1000ｍ、距離16ｋｍとまずまずのスペックなので計画を立てた。 福原駅は12時から1時間に1本の電車となるので到着時刻の調整が必要だが時間優先するか探索かは成り行き次第だ。朝5時起床で朝一番の電車に乗り6:38に岩間駅に到着した。 ◆岩間駅-愛宕山神社◆ 駅前を山の方向に進み最初の信号の先に「愛宕山参道入口」の標識があり左折する。以後、要所では案内が掲示してあるので迷うことはない。 神社直下の階段は急勾配で登り甲斐がある。境内下までの3つの踊り場で一息入れながら7分程で神社に着く。 愛宕神社のポイントは、日本三大火防神社と天狗伝説。 愛宕神社の裏には飯綱神社があり狛犬の代わりに松尾神社と竜神社が両脇に構え、飯綱神社の裏には六角形の奥宮があり、六角形の奥宮の後ろには十三天狗のほこらがある。 他の日本三大火防神社を直接確認したら、静岡県の秋葉神社、京都の愛宕神社との回答だった。 岩間駅発6:47 - 福祉センター7:09 - 愛宕山神社7:34 所要時間47分 ◆愛宕山神社-団子峠◆ 神社からの階段を下り駐車場へと進む。駐車場は広く岩間駅方面の斜面には遊戯具が有って公園になっている。見た目にも子供を遊ばせるには良い場所だと思う。 見晴しの丘周辺から吾国山までは石岡市と笠間市との境界線の尾根歩きとなる。 路面は土で滑りやすいが急登では左右交互階段状の木杭で足場が確保しやすい。 南山展望台から下り切った所に鳴滝との分岐がある。なかり高度を下げるが、滝は高さ20ｍはあろう段瀑で滝上部には不動尊が祭られている。 滝からルート復帰し団子峠までは70ｍほど高度を下げていく。アップダウンを繰り返し途中急登と思える部分があるが短い距離なので苦痛にはならかった。 愛宕山神社7:50 - 南山展望台8:29 - 鳴滝分岐-8:35-鳴滝8:54 -鳴滝分岐9:22 - 団子峠9:38 所要時間 1時間48分 ◆団子峠-難台山◆ 難台山までは団子山（431.8）、大福山（450）を越えていくが、一枚岩で端から見るとライオンの鼻の形に見える獅子ヶ鼻、天狗の奥庭と呼ばれる崖、大変大きな岩塊の屏風岩など見所がある。 道中、複数のトレイルランナーと遭遇した。愛宕山神社の天狗伝説となる修行者たちは現代のトレイルランナーと同じく毎日山道を走り回り、天狗の奥庭では石の上で瞑想をしていたのではないかと想像を膨らませる。 難台山頂上手前で難台城跡の分岐があり寄り道をした。難台城跡へは戻りが心配になるほど高度を下げる。急勾配のロープ場を過ぎると「城址内通路」の立標識がある。さらに下るとまた同じ立標識があって説明看板が置いてあった。所有権絡みなのか整備されておらず規模も大きくないので歴史好き以外の人は来てがっかりするかもしれない。 城跡からの急坂を登り返してルート復帰するとすぐ難台山の頂上である。頂上は縦長に広く筑波山の眺めは何時も見ている真逆の筑波山だ。 団子峠9:39 - 団子山9:53 - 大福山10:04 - 獅子ヶ鼻10:12 - 屏風岩10:22 -城跡分岐10:35 -城跡10:50 -城跡分岐11:07 -難台山11:11 所要時間 1時間32分 ◆難台山-吾国山◆ 難台山（553）から吾国山（518）までは2つのピーク（470.428）を越え道祖神峠（310）に至り、旧洗心館（350）の脇を通っていく。 獅子ヶ鼻あたりから西からの強風が吹いていたが尾根にも関わらず木が防風林となって体温低下を防いでくれた。しかしピークでは強風にさらされ長居は無用であった。 吾国山頂上での強風を警戒して手前でお昼休憩した。 今回は塩ラーメン+牛乳でミルクラーメン。沸騰させると焦げるので注意が必要だ。とろけるチーズが利いてクリームスープのような仕上がりになった。 食事を終えて頂上は案の定冷たい強風が吹いていた。 難台山11:12 - 道祖神峠11:51 -お昼休憩12:19～12:52 - 吾国山12:57 ◆吾国山 - 福原駅◆ お昼休憩の時点で13:52の電車には間に合わないと思った。 しかし、倍の速さで下れば間に合うかもと下心が出てきた。位置と時間を睨みつつ下山して舗装路に入った所で駅まで走った。 駅には券売機が無いので切符は対面買いで発行までの時間が長く思えた。 何とか電車に乗り込んだがヤマップを止め忘れてしまい岩間駅の停車で止めた。 吾国山12:57 - 福原駅13:50 電車の1時間待ちが惜しくなり最後は走ってしまったがこのルートなら軽装でもＯＫで運動靴の方が行動し易いと思う。次の機会が有れば逆ルートでトレイルランのチャレンジでも良いかも。