活動データ
タイム
06:45
距離
11.9km
のぼり
1026m
くだり
1028m
活動詳細
すべて見るこの17年間、全国の山に一緒に出かけてきた山の相棒だが、今年は2座に同行しただけ。相棒が属するT山岳会のシニアで大峰山系・稲村ケ岳に登るというので同行させてもらった。 その相棒は、約10年前に始めた「日本三百名山」を後期高齢者になる直前の今年10月に達成。私は、昨年から意識的にめざした「日本百名山」の99座を9月の富士山で終えた(残る1座は噴火と地震で登れない阿蘇山)。ともに節目の年の最後を飾る山行になるか・・。 ※稲村ケ岳は、山上ケ岳が女人禁制のために、女性が登って山上ケ岳を拝んだ山と言われている。 ■母公堂~法力峠~山上辻(稲村小屋) 登山口の天川村洞川(どろかわ)の母公堂(ははこどう)に8時過ぎに到着。天気がいい割に車は10台程度と少ない。20分程早く出発したパーティをやや早足で追う。途中から雪が現れ、だんだん深くなる。法力峠で4人のパーティに合流。 稲村小屋までは、無雪期は白倉山の西斜面をトラバースするルート(夏道)が一般的だが、雪が多いと通行不可になる。3年ほど前、稲村小屋の手前で、腰までのラッセルをするがステップが刻めなくなった。このまま行くと滑落・・と、アイゼン&ピッケルで木の枝をつかみながら尾根に取り付いたことがある。この日は雪が少ないので夏道を進む。途中から霧氷が現れる。 ■稲村小屋~稲村ケ岳 いつもより早く稲村小屋に到着。青空をバックに霧氷がきれいだ。 少し早めの昼食をとる。最近知ったのだが、小屋から先は聖なる領域なのか飲食は禁止されているとか。 尖鋒の大日山を過ぎるとコース一番の難所、大日山のトラバース。なだれた雪が積もって凍るので、狭くなった岩の下をかがみながら、左の斜面に落ちないように気をつけながら通過する。この日は雪が少なく、まったく問題なく通れた。 しばらく進むと、大日山と稲村ケ岳のキレット。谷がスパッと切れている。 鞍部を右に進むと稲村ケ岳。積雪量は30~40cm。頂上から山上ケ岳、大普賢岳など、大峰奥駈道(世界遺産)の山々が見える。 ■稲村ケ岳~母公堂 来た道を母公堂まで下ります。途中、霧氷に覆われたピラミダルな大日山がきれいだった。 写真を撮ったあと、手袋をはめながら歩き始めたら、スリップして軽い捻挫。夏の巻機山でやった時と同じ右足。大事に至らなかったけど、年をとると「ながら動作」は禁物だ。 母公堂に無事下山。駐車場にはすっかり車がなくなっていた。母公堂を世話している洞川の男性2人が「10時ごろ出発した女性2人が無事に下りるやろか」と心配して待っていた。この日出会った登山者は20人ぐらい。たしかに山ガール風の30~40代の女性2人が最後だったが・・。このあと、T山岳会のみなさんと別れ、下市で串こんにゃくをいただき、帰路につきました。 ≪おせっかい情報≫ ・トラバースルート(夏道)と尾根道(冬道)。前者は、積雪期に急斜面や沢のトラバースに中程度の技術を 要するが、地形の変化や景色を楽しみたいならお勧めです(ピッケル、アイゼン必携)。 ・大日山直下のトラバースは、慎重にステップを切れば問題なし。 ツルツルに青く凍った時に1~2回引き返しましたが・・ ・大峰山系は年によって積雪量が大きく異なります。 平成の大雪の年、法力峠までラッセルで3時間半(通常1時間半)、稲村ケ岳はあきらめたことがあります。 ・母公堂の駐車場は数年前から有料(500円)ですが、下山後に美味しいコーヒーがいただけると好評です。 正月の1~3日、母公堂で甘酒とぜんざいのふるまいだけでなく、土産に餅までいただいたことがあります。 駐車場の有料化が金儲け目的でないことから、正月3日間のふるまいは今もあるのではないでしょうか?
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