活動データ
タイム
06:50
距離
13.9km
のぼり
1381m
くだり
1376m
活動詳細
すべて見る2016年ののぼり納めは地元の里山、これまでアヤメと紅葉の時期に何度か登ったが、冬枯れの季節は初めて。北尾根から中尾根へと周回するコースはおなじみ。登山道は大量の落ち葉でふかふか、勾配が急なところではよく滑る。樹に葉が茂る季節は基本、周囲の展望がほとんどない。しかし、葉がすっかり落ちてみて初めて終始、富士山に見守られていることに気付く。途中で林道を横断するが、そこが見晴台。富士山から八ヶ岳までを見渡すことができる。正面には左から金峰山、国師ヶ岳、黒金山が並ぶ。ここから再び登山道に戻り、尾根の左腹についた道を進み、標高を上げていく。里山とはいえ、スタート地点の伊奈ヶ湖グリーンロッジから1200メートル近く登らなければならない。 急勾配がなだらかになり、辺りが開けるようになると、間もなくアヤメ平に到着する。確かトイレが設置されていたが、なくなっている。ここまで、トレラン一人に会っただけ。こんなに穏やかな絶好の登山日和にもかかわらず、余りにも静か。空気は冷えているが日差しがあるため、寒さは感じない。 少し休憩をとり、雪をいただいた北岳を見ることができるのではないかと期待して、今日は木道のトレッキングコースを歩いてみることにする。数分で木道が終わり、案内のマップがある。ここから終点の池山登山口まで2時間半ほど、そこから奥千重まで1時間半かかる。帰りのことを考え、途中、裸山近くの冬の白根展望台までピストンすることにする。シカよけの柵を越えて池山登山口方面へ進んでいく。予想に反して、ぐんぐん標高を下げていく。こんなに下って大丈夫かしらと少し心配になる。右手には、真っ白な白根三山、鳳凰山、遠く甲斐駒ケ岳まで見ることができる。 裸山の鞍部までくると左方向へ展望台を示す指導標が現れる。それにしたがって急坂を登っていく。道は不明瞭。指導標には展望台まで10分と書かれていたが、歩けど歩けど到着しない。展望台というからには、障害物がなく見晴らしバツグンなのだろうと勝手に考えていたのが間違い。後から考えると、勾配が緩やかになったあたりがそうだったのかもしれない。 とはいえ、展望台を目指してぐんぐん標高が高くなっていく。葉がすっかり落ちて、周囲は明るく見通しも十分。YAMAPで現在地を確認すると、裸山まですぐそこまでのところに来ている。トレッキングコースを戻り、北尾根を下ろうかと思っていたが、このまま裸山まで登っていけば、奥千重への登山道に合流し、中尾根をくだることができる。そう考えて進んでいくと、ほどなく2本のロープで挟まれた登山道に飛び出る。左方向、裸山の山頂へ向かう。 するとどうだろう。裸山の西側、つまり南アルプス側の樹木が刈り払われている。正面に雪をいただいた白銀の白根三山が大迫力で迫ってくる。左右に移動して角度を変えると、右側には鳳凰山とその奥に甲斐駒ヶ岳の尖ったピークがみえる。左側には、荒川岳。そして後ろを振り返ると富士山、日本の標高トップ3に囲まれる。しかも僕ら以外には誰もいない。こんな贅沢はあるだろうか。幸せな気分で、しばしのんびり、まったり寛ぐ。見目麗し秀峰を目に焼き付け、さんざん写真も撮ったのに、それでも後ろ髪を引かれる思いで、山頂を後にする。 ここから奥千重方面へ登山道を進むが、今日は山頂にはいかない。分岐をそのまま通り過ぎ、あとは右手に富士山を見ながら、標高を下げていく。登山道は歩きやすく、あっという間にスタート地点のグリーンロッジに到着する。 今年も基本、週一登山を実践することができた。しかも、締めくくりにこんなにも気持ちのいい山歩きを楽しむ。
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