新年の山行は伊吹山から

　一日は家族でおせちを食べて稲荷山に登ったりして過ごしていたが、二日は時間があるので、どこかに行こうかと天気予報と睨めっこ。近畿圏ではどうも伊吹山の天気が良さそうなので行ってみることに。 　予定通り、少し寝坊。服は現地で着替えることにして、そのままの格好で車に飛び乗る。2時間ほどで三之宮神社に到着。誘導されるまま、おばさんのお店の裏にある駐車場に停車。おばさんは飴やミカンまでくれて、すごい親切。さっそく服を着替え、神社横の登山口から山に入る。 　１合目から２合目の距離がえらく長かった。３合目で一気に視界がひらけ、伊吹山の頂上を見る。あまりにも壮大な山容にうっとりしながらも、本当にあそこまで行けるのかと少しひるむ。そして、それまでに費やした時間を見ながら焦りだす。あとは、ひたすら登るのみ。雪はちらほら残っていたが、ほとんど解けて、地面がドロドロ。靴の裏に泥がこびりついて、足が重い。所々に伊吹山豆知識の看板があり、読んでいると面白い。 　ようやく八合目に到着。木のテーブルと椅子があり、あまりにも空腹だったので、ここで腹ごしらえ。今日は、以前、武奈ヶ岳でも食したキムチ鍋。生卵も投入。食後はThermosのお湯でコーヒーを飲む。至福のひと時。まだ頂上を踏んでいないので、早々に片付け歩き出す。八合目からはガレの急登。雪が中途半端に残っていて滑るので気を使う。九合目から辺りは一変。突如、雪山に。風も出てきて視界もあまりないが、傾斜はほとんどない。 　ほどなく山頂へ。まずは三角点で記念撮影。次に、ヤマトタケルを探し、ようやくご対面。ヤマトタケルに会いたかった。八合目より下は快晴なのに、九合目より上はガスっていて少し残念。展望は全くなし。快晴ならさぞかし綺麗だろうに。 　下山開始。下山時に改めて自分の登ってきた道がどういう道だったかを顧みる。思ったより急な坂。岩でボコボコ。中途半端に雪も残っていて、思うようにスピードを出せない。急いでも仕方がないのでのんびりと下りることに。三之宮神社に着いた頃には日が落ちつつあった。おばさんの店の裏の側溝で靴やスパッツに着いた泥を落とし、近くの平和堂でタイムセールの焼肉を買って帰途に就いた。