一月の粟ヶ岳。登頂成功！

子ども達が国上山に行たいというので、5時30分に起床したのですが、9時になっても誰も起きて来ません。 昨日は行事ごとで一日中頑張った子ども達。せっかくの休みなので、ゆっくり寝ていたいのでしょうか。何度か起こしましたが、二度寝、三度寝、四度寝の連続です。 そうこうしていると妻が起きて来たので、事情を説明すると、それだったら一人で行ってくれば？との言葉が返って来ました。 一瞬耳を疑いましたが、元旦から山登りをしたり、毎週のように山に行っていると、家族の感覚も麻痺してくるようです。これ幸いと言うことで、国上山から粟ヶ岳に進路を変更し、急いで冬山の装備にシフトします。妻の気が変わらないうちに家から逃げるようにして出発しました。 しかし、これが失敗の元で、登山口に着いてから、長靴を忘れていたというハプニングが襲います。 履いているのは夏山用の短靴。今から家に戻ったら登頂は無理。しかも戻るのはとても面倒臭いということで、短靴でいざ参ることにします。 幸いにして多数の先人達のトレースがあるので、ごっちゃん登山です。3合目でモンベルのチェーンスパイクを装着し、小屋までは順調に着きました。登頂も楽勝かと軽く見ていましたが、冬の粟ヶ岳はそう甘くはありません。 稜線に出ると、吹き飛ばされそうな暴風と地表から吹き上げられるブリザードの洗礼で顔が痛くて前に進めません。トレースもすぐにかき消されてしまい、雪庇もあるので恐怖です。小屋から先はまるで別世界です。ゴーグルとバラクラバを持って来なかったことが悔やまれます。 9合目を過ぎ、暴風の恐怖で、撤退が何度も頭をよぎりましたが、先行する女性のソロの方の勇気のお陰でなんとかピークまで到達することができました。 下山の道中、小屋でヤマッパーのカネゴンさんと初遭遇しました。何でも、2日に登頂した時に忘れてしまったストックを探しに来たそうです。今日が誕生日というカネゴンさん。まさかのバースデイプレゼントとばかりに、心ある人がカネゴンさんのストックを分かるように立て掛けて置いてくれたそうです。新年早々、良い話です。カネゴンさん、良かったですね。お誕生日もおめでとうございました！ そして、三合目では同じくヤマッパーののりさんとアンさん達と初遭遇し記念撮影を。アンさんからはまさかのサプライズプレゼントを頂戴しました。アンさんありがとうございます！のりさんさんともお会いできて嬉しかったです。 何気に冬の粟ヶ岳は初登頂です。ひらさんが言うように達成感がハンパなかったです。皆さんに感謝です！