活動データ
タイム
06:09
距離
11.4km
のぼり
1246m
くだり
570m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る2年前に島原半島縦断を決行したときの心残りがひとつ。 時間が足りず、温泉街から小浜へおりるのに絹笠山や高岳をパスして下りたため、西部雲仙の山は未踏のまま。いつか行かなきゃと地形図を眺めていると、西部雲仙は見れば見るほど楽しそうな地形なんですよねー!名もない三角点の381ピークから続く423ピーク横にはイモムシもみえます。イモムシを北へおりると深い沢も。沢を登りつめて広河原池。そして高岳、展望岩、絹笠山! 地形図にルートの表記なんて全然ないけど、そこは我ら長崎藪漕ぎ会!踏み出せばその一足が籔となり、その一足が籔となる!迷わず行けよ! そんなわけで出発です! 9時30分、小浜の海岸から出発です。電子国土で確認すると381ピークの近くまでは徒歩道の表記があります。しかし2年前、この山域の徒歩道表記を信じてすすみ、エライ目にあったことは忘れていません。どうせ藪だろ、と心の準備をしておきます。 案の定、登山道入り口こそ普通の道でしたが、すぐにバイルが必要なほどの斜面になります。ガシガシ進んで一つ目のポイント、381三角点を無事発見。次の423ピークは標高を上げ過ぎないように時計の高度計をみながらトラバース。GPSで到着を確認も、標識は発見できず。 北へ降りて沢を目指すも、強烈な藪や崖に阻まれ沢へ近寄れません。この辺の地形は難しい!沢へ降りてるつもりが立ちはだかる崖が出てきたりして、じっくりと地形図を眺めないと沢と谷を見間違えてしまいます。 沢はあきらめて進路を東に、広河原池を目指して藪を漕ぎます。 藪の急登をバイルを駆使して登り進めると、、、 えー!ポツンと石標が立ってます!こんな強烈な藪山に! 石票から東へ、かすかにルートが確認できます。山好きな役人がニヤニャと地形図を眺めながら、楽しそうな地形を見つけると上司に「地元の住民からこの辺にイノシシの隠れ家があって困ってると要望があったので調査に行ってきます!」なんて嘘の報告をして藪漕ぎにいそしんでる不良公務員の姿が目に浮かびます。 山好き役人ルートは、地形図の南にある徒歩道へ繋がっているらしく、東へ向かう僕は再び藪に飛び込みます。 長藪会員が従うのは、歩きやすいルートではなく、手の中のコンパスが示す方角のみ!広河原池へ最短距離で突き進みます。 すると地形図に載ってない立派な砂防ダムに飛び出しました。コイツを遡上すると池まで行けるな!と思ったのもつかの間、トゲトゲでタチの悪い藪でビッシリです。5メートルほどのダムの壁を巻いて登り、先に進むために降り口を探します。そんで、ふとGPSを確認してみると隣に道が走っています。藪で気づかなかったのですが、いつの間にか林道脇まで登り詰めていましたw ダラダラとつづら折りの道をショートカットチャレンジで楽しみながら2年ぶりのお池に到着です。文明の音は一切聞こえないホントに静かな場所です。ここで食事をとり、高岳を目指します。 地形図上には高岳へのルート記載は一切ないので、適当なところから道を外れ入山します。 いっさい展望がきかない山中でメチャクチャ苦労して高岳へたどり着きます。 マジで苦労しました。 高岳から絹笠山へもルートが分かりずらくテープがあったと思えば藪になり、藪の中にテープがあり、もしかしてこの辺のイノシシはテープ片手に走り回ってるんじゃねーの!ってくらいの獣道にテープが張ってあるようで、思わず笑っちゃいます。 そんなこんなでどんな藪でも漕ぎ続ければ抜け出せる!絹笠山に到着です。 山頂には展望台があり、温泉街から雲仙の山並みが見渡せて気持ちのいい場所でした。オススメです。 さー!ゆっくりしてはいられません!バスの時間が迫ります! 走って白雲ノ池へ下り温泉街へ。 バスの到着まで20分ほど。今日のゴールの大衆居酒屋MWPへ急ぎます。 気のいいおやっさんに、「オヤジ!いつものドロドロ!カフェインマシマシで!」 一息つくと、慌ただしくバス停へ向かいます。 そうして、車窓に揺られ無事に小浜へ帰ることが出来ました。 結局、山を数十キロあるき、山中でただの一人の登山者とも会うことはありませんでした。 そりゃそーか(笑 この藪、長崎藪漕ぎ会認定ルートとして会長の承認待ちですが藪の深さ、崖あり谷あり池あり無名三角点ありとルートの多様性、10km越え、特Aルートは間違いありません。 やっぱり地図読みたのしーなー! やっぱり藪漕ぎたのしーな! と、クタクタの一日でした。 おつかれっした!
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