活動データ
タイム
04:31
距離
8.2km
のぼり
888m
くだり
749m
活動詳細
すべて見るバス停「渦森橋」→40分→ 石切道合流点 →5分→ 石切道分岐・下降点 →15分→ 大月地獄谷 →3分→ F0「紅葉滝」→8分→ F1「大月地獄大滝」→20分→ 水たまりの堰堤 →40分→ 支谷分岐(道迷い注意)→15分→「A-9」看板 →10分→ みよし観音 →5分→ ガーデンテラス →5分→ 五助山分岐 →4分→ 東の天狗岩 →45分→ 五助山 →25分→ ナイフリッジ →3分→ 五助堰堤 →30分→ 住吉台 天気もよく、暖かそうなので、前から気になっていた、石切道から大月地獄谷へのショートカットコースを行ってみようと思いました。一昨日まで雨が降っていたけど、昨日の晴れで水量が減ってくれていることを期待して。 市バス「渦森橋」バス停から少し戻り、住吉霊園方面へ上っていく舗装路を進みます。7分ほど登ると、最初のヘアピンカーブがあります。本来の大月地獄谷入り口はここから正面の堰堤右側を巻いて始まりますが、今日はそのまま舗装路を霊園方向に登っていきます。住吉霊園は広大で、上っていく舗装路の左右にいくつかのブロックが点在しています。30分ほどで霊園を抜け、さらに10分で住吉川方面から登ってきた石切道と合流します。そこから5分も登ればようやく石切道が舗装路から分岐する場所に出、左に20mも進んだところが大月地獄谷へ下るルートの入り口です。よーく見ると踏み跡らしきものがあるかな、程度で、事前に調べていないと絶対にわからないと思います。周りを見回しましたが、リボンやペンキマークなど何の目印もありません。分岐から20mと憶えておくしかないでしょう。 さて、おっかなびっくり踏み跡を進むと、急斜面をトラバースしながら徐々に下るようになります。最初は茨を含む藪気味ですが、だんだん踏み跡がはっきりしてきます。コース沿いに何本かトラロープが張られているのも、道が間違っていないことがわかって心強いです。道はトラバースから一旦尾根状のところを下り、再度トラバースするようになります。このあたりに来ると沢音が大きくなり、いよいよ大月地獄谷が近くなります。そして、下り始めて15分で大月地獄谷に着きます。 川原に降り立ち、ほんの少し登ると、そこにはF0の紅葉滝が現れます。前半のいくつもの堰堤越えをショートカットして、いきなり大月地獄谷の核心部に降り立ったことになります。いやラッキー。なんだかすごく得した気分で、テンション急上昇。住吉霊園のだらだら登りで「なんだかなぁ」とか言っていたことも完全に吹き飛びました。やったー! 紅葉滝は右側のロープの下がった岩棚を登ります。すぐ上にある堰堤は左側のステップラダーで越えます。またすぐに今度は鋼鉄製の堰堤が現れます。これは高巻かなくていいので嬉しいですね。すぐ上に「A-6」の看板があり、さらにすぐ上にはこの谷の盟主、F1「大月地獄大滝」が現れます。2度目ですが、やはりこのスケール(15~20mはあるでしょう)と姿の美しさに圧倒されますね。すばらしい! ここまで谷に降り立ってから10分ちょっと。テンション上がりっぱなしです。 しばし滝に見惚れた後、少し戻った左側のザレた斜面から滝を巻いて登ります。するとまたすぐにF2が現れ、今度は右側を巻いて登ります。すぐ上の堰堤は左側のステップラダーで越え、次か、その次かは忘れましたが、右側のステップラダーで越える堰堤を上ったら、向こう側に降りるラダーが完全に溜まった水の中に消えています。かなりの深さがあり、斜面はほぼ垂直の崖で避けられそうにありません。堰堤の左側にも行ってみましたが、まったく同じ状況でした。堰堤中央部に材木を束ねたものが立てかけてあり、そこから対岸の川原に飛び移るしか方法がないようです。幅約3m。完全に飛べなくても、土砂が流れ込んで浅くなった部分に片足がつかる程度でいけるのではないかと踏みました。恐る恐る材木を束ねた金具部分に下り、まずザックを対岸に放り(これが結構ビビりました)、金具部分をエイヤっと蹴って飛びましたが、飛距離が1mも足らず、水深50cmのところに両足着水、もがくように岸に上がるという体たらくでした。おそらく傍で見ていたら、動物園で水に飛び込むホッキョクグマの図、だったのだろうと思います。トホホ。 「足場が不安定で強く蹴れなかったもんな」いやいや単なる筋力の衰えです。 トレッキングパンツの撥水が強く、下半身は思ったほど濡れなかった代わりに、上半身はびしょぬれ。すぐに山シャツを脱いで絞り、ザックにかぶせて乾かしながら歩くことに。ここでテンションだだ下がり。暖かい日でよかった。 ここから、また堰堤を越えたのかどうだか記憶にないですが(やはり相当ショックだったようです)、「A-7」看板のすぐ後にF5が現れます。8m近くあるでしょうか。滝のすぐ右側にロープが下がっていますが、濡れているので滑りやすく、結構危険です。左側の巻き道を登るのが無難です。とか言いながら、ロープにすがって岩棚を登る懲りない中高年登山者です。 ここからまた堰堤をいくつか越え、滑滝風のF7を過ぎると、この谷最後の滝F8が現れます。右側のザレた斜面にロープが下がっていますが、どうも足場が崩れそうなので左側の岩棚を登ることにしました。こちらも岩が脆くて慎重に登らなければなりませんが・・・ ここからはほとんど見るべきものはありません。低い堰堤を越えながらひたすら藪こぎ気味に進みます。途中、流れが左右に分かれている場所で、左側の沢に真新しいリボンが見えます。よく見ると右側にもリボンがあります。ここがこみるさんがおっしゃっていた迷いポイントで、右が本谷です。見上げるとロープウェイの索道が見え、それに沿うように進むのが正解だと覚えておけばよいでしょう。 さらに同じように流れを遡って行くと、「A-9」の看板に出会い、看板を潜るように進むと、ミヤコザサの急登になり、10分ほど頑張ると、全山縦走路のみよし観音前に飛び出します。ガーデンテラスへは5分ほどです。 ガーデンテラスでは、フードテラスで山シャツを乾かしながらカレーを食べました(汗)。 ガーデンテラスから縦走路を極楽茶屋方面へ進むと、ほどなく五助山への分岐があります。標柱に「右への道は熟練者向きコースです。迷いやすく危険です」と書いてあります。前から気になっており、今日行ってみることにしました。なんでも、以前道迷いによる遭難事故が相次いだため、このような表現をしているらしいです。間違いやすいポイントがあることを念頭に、慎重に下ることにします。ミヤコザサの急坂をしばらく下ると、「東の天狗岩」といわれる巨岩があります。残念ながら展望はありませんが、休憩に適したポイントですね。この岩の下あたり、ちょっと道が不明瞭でしたが、それ以外ははっきりした道でした。3~4箇所ある分岐ポイントでは、注意して見れば必ずペンキ印が見つかります。 五助山は、ピークというよりはちょっと平たい場所、といった風情の静かな山頂です。東側の展望が開けて気持いい場所です。さらに尾根沿いにどんどん下ると、左右両側に沢音が近づいてきます。そして流れが見えてくると「ナイフリッジ」と呼ばれるやせ尾根を通り、すぐに五助ダム上の広場に降りて来れます。ここでiPhoneのバッテリーがなくなったので写真がありませんが、上りの五助山取付点への渡渉点は、桜の木にトラ柄のテープが巻いてあるところです。軌跡はここで終わっていますが、ここから住吉台までは30分程度です。 大月地獄谷は、距離・標高差とも大きく、タフなコースです。 滝越えなどでは3点確保など基本的な岩登りの技術が必要です。 このコースを遡行する人は少ないので、初めて行かれるのであれば単独は避けたほうがいいと思います。 あと、雨から2~3日後の水量が減った頃がお勧めです(汗)。 あーえらい目にあった。
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