活動データ
タイム
06:22
距離
8.6km
のぼり
1014m
くだり
1015m
活動詳細
すべて見るこの山に登るのは三回目である。一回目は栃谷口から登り、片折岳を越えたところで雨天のため引き返した。二回目は反対側の東俣口から登り、奥、中、前金剛と縦走ピストンした。風衝草原の連なる尾根の風景は、花もきれいで美しいところだった。雪の金剛堂山は初めてだ。片折岳から前金剛の間も初めて踏む道となる。あいにくの曇り空だったが、晴れ間を期待しスタートした。 様子が分からないので、まずはツボ足で行ったが、最初の緩んだ雪の急登でいきなりゴボりまくり、スノーシューを履く。夏道の合流点までずっとこんな感じだった。ここを越えると雪も締まってきて、うっすら雪をかぶっているが、前日までのトレースもあるので、トレースを外れなければゴボることは無くなった。軽アイゼンに履き替える。やはりスノーシューより足が軽くて楽だ。 しかしなんか調子が出ない。天気と寒さのせいか、最初の急登と重い雪で体力を使ってしまったか、前日のジムのシェイプアップエアロで張りきって踊り過ぎて疲れが残っているのか(笑)。まあ、時間はあるし、樹氷をまとった美しい林を眺めながら、ゆっくり行こう。 ようやくの片折岳で一服だ。「えいようかん」と淹れてきたあったかいコーヒーがうまい。 しだいに痩せた尾根道になり、印象的な雪庇の風景も見えてくる。雪も深くなってきた感じだ。 山頂付近に近付くとトレースが消えて無くなっていた。風と降雪のためだと思う。 何の音も聞こえない、誰もいない、一人じめの静かな山頂だ。遠くの山は曇って見えないが、近くの連なる山並みが美しかった。 急いで握り飯を食べ、天候の回復を少し待っていたが、無駄だった。中金剛も止め、下山することとした。 下りは最後まで軽アイゼンで通したかったが、やはり最後の1キロ程は、ひざまでゴボってしまう。 いやいやにスノーシューを履いたが、下りは特に構造的に歩きにくい。直降すると急斜面はつんのめるし、かといって腰を引くとスノーシューが滑っていって尻もちを付く。ときどきそのまま尻セードをした。(笑)こんなところは持っていないけどワカンがいいのかなと思う。(かかとを蹴り込んで下りられる?) 天気はいまいちだったが、美しい金剛堂山からの連なる稜線を見られたし、帰りは温泉で温まって、満足して帰った。 最後まで誰にも会わなかった。
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