アルタイスキーホックで行く浅草岳

2017.04.08(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 55
休憩時間
3 時間 27
距離
12.5 km
のぼり / くだり
1196 / 1197 m
4 14
13
8
6
2 7

活動詳細

すべて見る

先週の本沢温泉に続き、今週は地元の浅草岳にアルタイスッキーホックでいざ参ることにします。 お隣の守門岳はBCのメッカとして有名ですが、この浅草岳は知る人ぞ知るBCの穴場的スポット。冬の登山としても地元の人から愛されている山ですが、道迷い遭難や、雪崩には十分な注意が必要です。平成12年6月には遭難者を救出に行った小出警察署員他4名の方々がブロック雪崩の二次被害で亡くなられているので、雪崩に関しては初夏の頃まで注意が必要です。 残冬の浅草岳はBCしやすいルートが好まれるようで、夏ルートの桜曽根より一本南の尾根にトレースがついています。除雪の入っているところまで車を乗り入れ、そこからスタート。 しばらく歩くと橋があり、橋を渡ると夏道で、冬ルートは橋の手前を右手に曲がります。緩やかな勾配のある林道を50分ほど歩くのですが、この辺りはどこでも歩けるので、行きも帰りも迷いそうになりますが、地形的に変なところに迷い込むようなことはないのでGPSを頼りに軌跡を確認すれば問題ない場所だと思います。 さて、ここから尾根まで上がるためにかなりの斜度を登ることになりますので、ここでスノーシューに履き替えます。1時間ほどで標高860m地点の鞍部に辿り着くので、そこで小休止。続けてさらなる急登で標高を一気に1000mまで引き上げます。 このあたりから振り返ると、守門岳が目の前にそびえて圧巻です。右手には河内山塊のオールスター、青里岳、矢筈岳、粟ヶ岳が出迎えてくれます。これより先は嘉平与ボッチを目指して緩やかな登りが続きます。私はそのままスノーシューで登りましたが、ホックスキーに履き替えても良かったかもしれません。 この辺りの尾根は大量の積雪により尾根の頂点が谷側にずれており、尾根だと思って頂点を歩くと雪庇の上だったなんてことがあるので、生えている木の位置で本来の尾根の場所を目測することが大事です。実際にクラックが多数入っていたのですが、その位置は積雪の尾根の頂点よりずっと下がった所です。つまり、このクラックより上側を歩くと雪庇の上ということになり、雪崩れるときはもろとも落ちてしまうので、クラックの下側を歩かないと危険です。 嘉平与ボッチをトラバースして、前岳付近まで歩くと360°のパノラマで、目の前の鬼ヶ面山の壁面が圧巻です(動画参照)。ちなみに雪崩れてしまって嘉平与ボッチをトラバースできない時は、嘉平与ボッチの藪を漕ぎながら進みます。 ここまで来ると、浅草岳の山頂はすぐそこに見えます。時折、鬼ヶ面の壁面を雪崩れる轟音を遠くに聞きながら、何事もなく無事に登頂。記念撮影を済ませ、前岳付近の眺めのあるところまで戻り、雪洞を掘って大休憩。食事の後で昼寝までしてしまいました。 帰りはスノーシューで下り、登りのときに履き替えた場所でホックスキーに装備変更して、撮影をしながら下山しました。 アルタイスキーホックの魅力と、それがどんなものかについては3分間の動画にまとめましたので、ご笑覧頂ければ幸いです。アルタイスキー公式にも負けない動画だと思います(笑) ひょっとしたら、テレマーク用のスキーシューズやビンディングを使えば、また違った扱い方ができるかもしれませんが、今回は(今までも恐らく今後も)越後スタイルの防寒ゴム長靴ですので、下りの滑走に制約がでています。どういうことかと言うと、意図して板を動かそうと思っても、靴とビンディングがその動きを吸収してしまい、エッジを立てることができず、曲がることは困難で、意図しても止まることができません。つまりは急勾配の下りは非常に危険を伴うということです。 この日は予報が悪かったこともあり、私達を含め、老夫婦の登山者1組、山スキーヤーのソロ1組、ペア2組、尾根違いで桜曽根を登っていたBC4名が1組だけでした。道迷い、雪崩が怖い浅草岳ですが、こんなにも絶景に出会えるとは思っても見ませんでした。残雪の浅草岳は登りごたえもそこそこあり、雪も深く、絶景で、味わい深い良い山だと思います。

守門岳・大岳・網張山 絶景のパノラマ
絶景のパノラマ
守門岳・大岳・網張山 こんな景色が間近に見れます
こんな景色が間近に見れます
守門岳・大岳・網張山 すごい景色
すごい景色
守門岳・大岳・網張山 ゲレンデのような早坂尾根
ゲレンデのような早坂尾根
守門岳・大岳・網張山 守門岳
守門岳
守門岳・大岳・網張山 遠くに米山
遠くに米山
守門岳・大岳・網張山 遠くに妙高
遠くに妙高
守門岳・大岳・網張山 うっひょー!
うっひょー!
守門岳・大岳・網張山 鬼ヶ面山の雪崩れ。時折、ジェット機かと思うくらいの轟音が鳴り響き、雪崩れが起きていました
鬼ヶ面山の雪崩れ。時折、ジェット機かと思うくらいの轟音が鳴り響き、雪崩れが起きていました
守門岳・大岳・網張山 雪崩でデブリーがたくさん。そんな話をしていたら、鬼ヶ面山はデブリーランドだねって話になって、今日のデブリーランドはパレードで大賑わいだと笑い話になりました
雪崩でデブリーがたくさん。そんな話をしていたら、鬼ヶ面山はデブリーランドだねって話になって、今日のデブリーランドはパレードで大賑わいだと笑い話になりました
守門岳・大岳・網張山 山頂
山頂
守門岳・大岳・網張山 山頂で休む山スキーヤー
山頂で休む山スキーヤー
守門岳・大岳・網張山 大迫力の鬼ヶ面山
大迫力の鬼ヶ面山
守門岳・大岳・網張山 休憩で味比べ
休憩で味比べ
守門岳・大岳・網張山 アルタイスキーホック
アルタイスキーホック
守門岳・大岳・網張山 名門加茂登山会の精鋭
名門加茂登山会の精鋭
守門岳・大岳・網張山 〆のラーメンは三条カレーラーメンです!
〆のラーメンは三条カレーラーメンです!
守門岳・大岳・網張山 休憩するための雪洞
休憩するための雪洞
守門岳・大岳・網張山 昼寝してたみたい(^_^;)
昼寝してたみたい(^_^;)
守門岳・大岳・網張山 早坂尾根
早坂尾根
守門岳・大岳・網張山 早坂尾根の遠くに粟ヶ岳
早坂尾根の遠くに粟ヶ岳
守門岳・大岳・網張山 写真では全然分かりませんが、5~6mは積雪があり、木の周りは落下注意です。
写真では全然分かりませんが、5~6mは積雪があり、木の周りは落下注意です。
守門岳・大岳・網張山 無事に下山の図
無事に下山の図
守門岳・大岳・網張山 なだれ注意
なだれ注意
守門岳・大岳・網張山 なだれてます。デブリが足元まで。
なだれてます。デブリが足元まで。
守門岳・大岳・網張山 スキーシューからスノーシューへ装備変更。
スキーシューからスノーシューへ装備変更。
守門岳・大岳・網張山 830m地点の鞍部。地形としては分かりやすい
830m地点の鞍部。地形としては分かりやすい
守門岳・大岳・網張山 クラック注意!
クラック注意!
守門岳・大岳・網張山 夏コースの桜曽根の鐘をズーム。BCの4人組が鐘を撞いていました
夏コースの桜曽根の鐘をズーム。BCの4人組が鐘を撞いていました
守門岳・大岳・網張山 手前が矢筈岳、左が青里岳
手前が矢筈岳、左が青里岳
守門岳・大岳・網張山 守門岳
守門岳
守門岳・大岳・網張山 守門岳ズーム
守門岳ズーム
守門岳・大岳・網張山 雲がわいてきました
雲がわいてきました
守門岳・大岳・網張山 山スキーヤー
山スキーヤー
守門岳・大岳・網張山 山スキーヤーの機動力はハンパないです。特に上りはホックスキーに比べてシールの長さ、表面積が倍近くあるので、ぐいぐい登ってきます。
山スキーヤーの機動力はハンパないです。特に上りはホックスキーに比べてシールの長さ、表面積が倍近くあるので、ぐいぐい登ってきます。
守門岳・大岳・網張山 山スキーヤーに追い抜かれる
山スキーヤーに追い抜かれる
守門岳・大岳・網張山  雪庇
雪庇
守門岳・大岳・網張山 早坂尾根
早坂尾根
守門岳・大岳・網張山 嘉平与ボッチの稜線
嘉平与ボッチの稜線
守門岳・大岳・網張山 見事な 雪庇
見事な 雪庇
守門岳・大岳・網張山 雪山の柔肌
雪山の柔肌
守門岳・大岳・網張山 この稜線を歩いてきた。振り返ってビックリ・・・
この稜線を歩いてきた。振り返ってビックリ・・・
守門岳・大岳・網張山 ベストショット!
ベストショット!
守門岳・大岳・網張山 まるで別世界。こんなところに立ってたんだと思いを馳せる一枚です。
まるで別世界。こんなところに立ってたんだと思いを馳せる一枚です。
守門岳・大岳・網張山 鬼ヶ面方面のクラック
鬼ヶ面方面のクラック
守門岳・大岳・網張山 雪崩のカウントダウン
雪崩のカウントダウン
守門岳・大岳・網張山 デブリーランド、パレード中
デブリーランド、パレード中
守門岳・大岳・網張山 ズームで撮ってますが鳥肌もの
ズームで撮ってますが鳥肌もの

動画

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。