活動データ
タイム
18:40
距離
22.5km
のぼり
2258m
くだり
2267m
活動詳細
すべて見る自分の中でチャレンジしたいルートがある。 「北アルプス白馬岳主稜。」 春限定のルートで白馬大雪渓白馬尻から稜線に取り付き8峰から7~6~5~4~3~2峰を経て山頂に到る。 2番目の写真を見てもらえれば分かるかと思いますが、ど真ん中からダイレクトに2932mの山頂に通じる魅力満載のルートなのです❗ 当初は、ロープを扱えるムートンちゃん、よっちくんの3人で計画しました。しかし天候、都合の中で調整がつかずフリーソロでやる決定をさせてもらいました。やるからには、みっともない真似はしないからね。 残雪期限定のこのルートはGW になると全国の山岳会のパーティーで行列が出来るくらいの人気になります。この時期は人の多さから山頂まで綺麗なトレースが出来てしまい、勘違いされた方のコメントで「たいしたことなかった」と言われてしまうくらい本来の厳しい姿からかけ離れてしまう場合があります。 本当の主稜の姿を見たく何としても私の中で憧れのルートは、人が少ない3月末からGW 前の間に入りたかったのです。 トレースなくても突破出来るよう心技体を鍛えて臨みました。持っていく装備も大胆な割り切りをしました。 2日目のアタック時には10キロ未満のザック重量になるよう、ツェルト、シュラフは#5mont-bellダウン800に、マットも半身に、登攀具はセルフビレイのスノーバーとハーネス、シュリンゲ、カラビナのみ。 迎えた初日、大変な事故が起きてしまいました…。 入山2日前に降った雪の状態が悪くアックス、アイゼンがなかなか決まらず急峻な斜面では常に緊張を強いられてました。六峰手前でトップを代わった方が、アッ!!という声が聞こえた瞬間、私のすぐ脇をすり抜け一気に150m 下の谷の底へ堕ちてしまったのです。とにかく「止まれーっ❗」と声をあげるしかやりようがありませんでした。なんとか制動しようと試みてますが急峻な谷の為、なす術がありませんでした。祈りました。ようやく止まるのを確認。どうか生きていて欲しい… 暫くしたら身体を起こすのが見えたのです。一同胸を撫で下ろしました~…💦 幸いなことに堕ちた谷は大雪渓に繋がるのでそのまま下山出来るのです。本当に良かった~💦 おぼつきながらも歩き出し飛ばされた装備を回収しようとする姿も見えて一同ほっとしました。 なんとか本人もケガはしてるものの自力下山出来そうなので、同行パーティと付き添いの一組が一緒に下りるということで、私は、とにかく、動揺を抑えここに一晩泊まり、明日登る意欲が出なかったら下りる事にしました。 ムートンちゃんから後で聞きましたが、同日、甲斐駒ヶ岳でも急峻な雪の斜面で滑落死亡事故が起きてしまいました。 この時期の恐ろしさ、ある意味厳冬より雪面状態はかなり悪い事を想定しないとダメなんだというを再認識しました。 「ソロでやれるのか?」 動揺した心と寒さの中で眠れない夜を越しました。 朝、白い峰が染まりだしていくのを見たとき、心に火が入り始めました。 行こう❗ 続きは山日記の写真と共に。 よかったら最後までお付き合い下さい。
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