阿部木谷偵察・懸垂下降訓練

GWの山行に備え、阿部木谷へ。 前日の夕方に片貝山荘へ移動し、一泊。8名での大宴会となった。 今朝は朝5時に片貝山荘を出発。放射冷却で強く冷え込み、雪はカチカチであった。 しばらく歩くと、阿部木谷に入る。谷の中は常に斜面上部からの雪崩や側壁からの落雪、落石の危険が伴う。 今年は雪が多く、側壁上部には落下を待つ大量のデブリ。谷中にも落石、デブリがゴロゴロしている。 大明神沢と毛勝谷の出合いに到着し、4名は毛勝谷へ入る。私を含めた4名は、訓練のためそこで下山。 まずはみっちりアイゼン歩行の練習。爪の効かせ方、ピッケルの使い方、バックステップでの下り方の基本をおさらいする。 続いて、垂壁を利用しての懸垂下降の練習。何度も繰り返し行い、体にしみこませる。 そうこうしている内に、毛勝山へアタックした4名が戻ってきた。毛勝谷上部は、最近降ったであろう雪が安定しておらず、雪崩の危険性大と判断して撤退したようである。 毛勝谷は標高差1200m、最大傾斜40°を越える長大な谷。登り詰めた時の達成感もまた大きいことだろう。雪の安定を待って、再度チャレンジしたい。