活動データ
タイム
08:10
距離
15.7km
のぼり
1207m
くだり
1208m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る【山行日】2014.4.26~27 1泊2日 【ルート】長者原〜すがもり越〜坊がつる(テン泊・大船山登頂)〜雨が池〜長者原 (1日目) 13:50 長者原 14:21 坊原登山口(始め) 14:48 坊原登山口(終り) 15:24 すがもり越 16:02 法華院山荘 〜16:07 16:15 坊がつる (2日目) 06:41 坊がつる 07:22 5合目 07:43 段原 〜07:48 08:07 大船山 〜08:17 09:12 坊がつる 〜10:35 11:28 雨が池 12:28 長者原 テン泊している女性の記録を見て、どうしてもテン泊をしたくなり、ついにテントを購入しました。 テン泊デビューは坊がつるでしょ!という事で、テン泊経験のあるとっさんとH.Yさんにお供をお願いし、3人で行くことになりました。 ちなみに、私の相棒のみそさんもH.Yさんの相棒のHさんも都合で参加出来ず…(-。-; H.Yさんはとっさんのテントに寝れば良いと思っていたら、いつの間にかテント&シェラフを購入されていたので、H.Yさんもテン泊デビューとなりました。 そして、祖母山で知り合ったumenanさんも参加される事となり、私は3人のお供を連れた三蔵法師の気分で坊がつるのテン泊を楽しんだのでした。 これから先は趣味の世界ですので、とっさんのレポートをご参照下さい。 ----------------------------------------------------- 三蔵法師:yu-ri 1番弟子の孫悟空:とっさん 2番弟子の猪八戒:H.Yさん 3番弟子の沙悟浄:umenanさん 悟空の筋斗雲に乗って長者原へ。高速道も九酔渓ルートも渋滞は無かったが長者原ビジターセンターの駐車場は満車だった。でも、念が通じたのか空きが出て無事に駐車。 身支度を整えて、坊がつるに向かった。 登山口から鉱山道は緩やかな登りであるが、テン泊装備のザックの重さは半端無かった。ふと見ると沙悟浄のザックは軽そうである。私は余計な物を入れ過ぎた事を悔やんだ。 鉱山道から離れ、すがもり越への近道である坊原登山路に入って行った。悪路であり傾斜もキツく、何度も立ち止まった。テン泊装備の場合、距離が長くても鉱山道を行く方が結果的には早く着いたかもしれない。 坊原登山路を抜けて再び鉱山道に出た。かなり辛かったので、速攻、ザックを降ろして休憩を取った。 鉱山道をしばらく行くと硫黄山の噴煙が見えてくるが、黄色の標識棒の所から、谷に下り、硫黄山と三俣山の鞍部のがれ場傾斜を登る。雪があった時には気づかなかった。こんなにひどいがれ場だったとは。 沙悟浄と悟空はとっとと登って行ったが、猪八戒は私をサポートしてくれた。 がれ場傾斜の8合目辺りで祈りの鐘の音が鳴った。おそらく笑顔で悟空が鳴らしているのだろうと想像出来た。この鐘の音に後押しされ、すがもり越と着いた。私も鐘を鳴らした。 すがもり小屋で悟空は靴を脱いでいた。まだ靴との示談が成立していないようだ。やはり暴れん坊との示談は時間がかかるのであろう。反して私は前日に購入した靴だったが、とても相性が良く示談の必要も無かった。むしろ、従来の靴ではザックの重みに耐えられなかったろう。購入して正解だった。 2月に3度訪れた三俣山を見上げる。ラッセルしたことを思い出した。時間があればザックをデポして西峰だけでもピークハントしたいところだが、時間が無いので今回は登らない。さようなら三俣山また今度。 すがもり越を後にして北千里ヶ浜に着く。急斜のガレ場を下りた後の、まっ平らな北千里ヶ浜歩きはとても気分が良かった。 北千里ヶ浜の東端に着くと坊がつるが見えた。ここからはがれ場と言うより岩場である。黄色のペンキマークを頼りに進む。しばらく行くと林の中に入った。悟空はこの林が嫌いらしい。ソロだと怖いそうだ。意外に神経は細いらしい。 林を抜け、谷を登るとコンクリートの道が待ち受けていた。目の前に法華院山荘が見える。ついに来た。嬉しさがこみ上げる。猪八戒も私も笑顔で写真に収まった。 法華院山荘の看板の前に女性が戯れている。あれはもしやyukarinkoさんではないか。やはりそうだった。私は名前を呼んで声をかけた。何で分かったのと問われたが、あれだけネット上で顔出ししていれば当然だ。 彼女に我々4人の集合写真をお願いした。再会を約束したyukarinkoさんと別れ、坊がつるに向かう。 待望の木道を歩く。想像していた通り気持ちが良い。木道歩きが終わり、ついに坊がつるに辿り着いた。大自然に抱かれ、重たい荷物を背負った苦労など吹き飛んだ。 炊事場からさほど離れていない場所を選び、我々は円を描く形でテントを張ることにした。 私が写真撮影をしている間に3人は自分達のテント設営にかかっていた。私は数分遅れでテント設営にかかったが、出来上がりはほぼ同じだった。うたい文句のように20秒では無理だがスノーピークのファルの設営時間が短くて済むことは実証された。 全員のテント設営が終わり、お風呂とビールの買い出しのために再び法華院山荘に向かった。受付で500円を支払いお風呂場へ。すると、yukarinkoさんが湯船に浸かっていた。色んな話に盛り上がったのだが、隣の男風呂にこの会話は筒抜けだったらしい。悟空から後で聞かされた。問題発言はしていなかっただろうか心配したが忘れることにした。 お風呂から出ると、悟空と猪八戒がビールを買ってくれていた。私のサブザックに500ml×10本を入れ、それを猪八戒が担ぐ。師弟関係が滲み出る光景である。 テン場に着き、夕食の準備にかかる。悟空がザックから何やら取り出した。炭火焼セットだ。これには皆驚いた。ナイフで切った分厚い肉にこだわりのペッパーを振りかけて炭火焼にしてくれた。絶品であった。ビールも進む。一方、私はリゾット作りにかかる。材料はすべてカットしてきていたので、助手の猪八戒が読み上げるレシピに従い調理を進めていった。何度か米の状態を確かめつつ、芯が無くなったところで火を消して、最後にバターと粉チーズを投入してかき混ぜた。すり下ろし人参のオレンジ色が冴える春リゾットの完成である。 お世辞ではあろうが、皆美味しいと言ってくれた。満足である。 夕食後は、私のテントで2次会。猪八戒が担いできた赤ワインの出番である。悟空が忘れたウイスキーが飲めなかったのは残念であったが、ビールも残っていたので充分だった。様々な話題で盛り上がっていたが、夜も更けてきたので、10時過ぎに解散した。 寝る前のご不浄から戻ると悟空が空を見上げていた。見ると星が一面に広がっていた。綺麗だった。悟空はデジカメを忘れたことを悔やんだが、沙悟浄が写真に収めていてくれた。 シェラフに入るが、冷え性の私はダウンハガー800の♯3でも寒かった。その上、風邪の音で眠れず…案の定熟睡することなく朝を迎えた。 悟空の入れてくれた珈琲が重たい頭に沁み渡った。そして、朝食(フレンチトースト)の振る舞いも受けた。ミルクと卵に漬け込んだトーストを冷凍してきたそうだ。とても美味しかった。 朝食の片付けを済ませ、大船山に向かう。ほとんどががれ場の登山道であったが、身軽なので全く疲れなかった。段原まで1時間で着いた。そして、山頂に向かった。とても歩き易い道で気持ち良かった。山頂直下はがれ場の急傾斜であったが、問題なく突破して山頂に着いた。やはりガスっている。全く眺望無し。それでも、ガスの切れ間から久住山か中岳か分からないが頭を覗かせた。皆シャッターを切った。 眺望も無くしかも寒いので程なくして下山することに。段原に着くとガスの切れ間から坊がつるが見えた。これで救われた。全く眺望無しでは諦めきれなかった。 下山する途中、晴れ間が差してきた。十数人とすれ違ったがこの人達は山頂から久住山等を望めたかもしれないと思った。 坊がつるに戻ると快晴だった。悟空と一緒だから仕方ない。下山して晴れるパターンだ。 寝不足の私は暖かいテントの中でしばし昼寝をさせてもらうことに。しばらくして、「このまま三蔵法師を置いて言ったら泣くだろうな」という悟空の声がした。そんな事はさせまいと起きてテント撤収に取り掛かった。帰りは軽いと思っていたらそんなに減っていなかった。むしろ、慌てて放り込んだのでザックにうまく収まらない状況に、悟空が呆れる。 私の身支度が整ったところで、すぐに出発となった。歩き始めて靴紐を締めていないことに気付いた。紐を締めて先を見ると3人が見えなかった。慌てて追いかけたが、カーブの所で猪八戒が待ってくれていた。 雨が池コースは多少のアップダウンは有るものの終始歩き易かった。ヤマボケの花を楽しんだ後、歩きたくてたまらなかった雨が池の木道に入る。天気も良くて気持ちが良かった。雨が降った後は水面の木道歩きになるらしい。今度は雨上がりに来ようかなと言うと、悟空から一度も体験したことが無いと聞いた。私が先に体験することにしよう。 沢沿いの道に入り、新緑の美しい林の中を通ってタデ原湿原に出た。真新しい木道が一面に巡らされているが、先頭を行く悟空は通ることなく過ぎて行く。でも、野焼き直後だったので諦めもつく。花が咲き誇る時に木道歩きをするとしよう。 長者原ビジターセンターに戻り、とり天定食を食べて、食後にソフトクリームを食した。両方共に美味しかった。 悟空の筋斗雲に乗り、奥黒川温泉の耕吉の湯に立ち寄り、家路についた。 こうして、三蔵法師のひとつの旅が終わった。今回も悟空には大変世話になった。猪八戒の配慮にも頭が上がらない。沙悟浄の沈着冷静な判断も心強かった。 経典を手に入れるための天竺(北アルプス)への三蔵法師の修行は続く
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