赤い薬

2017.04.30(日) 日帰り

活動データ

タイム

01:03

距離

2.0km

のぼり

285m

くだり

284m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 3
休憩時間
9
距離
2.0 km
のぼり / くだり
285 / 284 m
22
16

活動詳細

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4月25日、空から天罰が降ってきた。 地上7階から物が落下してきて、俺の左肩に直撃し、そのまま病院送りとなった。 ねえ、そんな事ってある??? あり得る???。どんな確率なの?。 連休前に肩を負傷するとかなんなの? ザック背負えんの? 思いたくはなかったけれど「負の連鎖」を強く感じた。 顔を上げて前を見ようと思ってもことごとく潰されそうになる。 「オマエモウ、ヤマヤメチマエヨ」 と頭の中で繰り返し声がしていた。完全に病んでた。 そして次の日は病院で検査。 骨は折れていなかったが、痛くて痛くて肩が上がらない。頭洗うのもシャツを着るのも脱ぐのも一苦労な状態。 今の仕事が金曜に終わる予定だったので、土日で坊がつるでも行こうと思っていた。 しかし仕事の能率も落ち通院のロスも重なり、その夢は儚く溶けていってしまう。 でも日曜は晴れだ。 宝満山か井原山でも行こうと決めた。肩の具合も見たかったし、ザック背負えるのか試したかった。 しかし昨夜。何か変な物食ったらしく激しい嘔吐が朝方まで続く。 「ハヤクヤマヲヤメロ」 と、また声が聞こえていた。 朝九時に目が覚めた。胃液で喉が痛い。 フラフラする。 嘔吐するのにも体力消耗するのかと実感した。 辞めねーよクソが。 ザックに荷物を詰めてヨロヨロと家を出る。 バイクを走らせて途中のコンビニで食料を買い、家から10分の飯盛山に向かった。 一ヶ月以上山に登っていないうえに肩も負傷中。体調も悪いので、近所の低山に変えた。 登山口にバイクを停めてスタート。 あじさいが有名だった記憶があるのであじさいの道から登る。 全く植物の知識が無いので、あじさいはまだまだ先だとこの時は知らなかった(笑)。 アスファルトのあじさいの道から、山道に合流して山頂を目指す。          久しぶりの森の匂いだ。 胸いっぱいに吸い込み目をつぶる。 ちょっと涙が出る。 山頂に着くと、沢山の方々が休憩されていて登山を楽しまれていた。 俺は連休前に山でやっておきたかった事があったのでここに来た。 2〜3週間程前に腕時計を新調していたので、高度を設定しときたかったんだった。 なかなかその機会が無く、連休に突入しそうだったから。 さっそく382米に設定した。 目的を果たせたので、ベンチでゼリーを食べた。 久しぶりに登った山は、残念ながらpmか何かで霞んで展望が良くなかった。 長居はキツかったので下山する。 今は何を祈ってもダメな気がしたので、飯盛神社で御参りをせずに帰宅した。 某映画Mトリックスで、真実の選択という有名なシーンがある。 ネオがモーフィアスに出会い、しばらく話をしたあとに選択を迫られる。 モーフィアスの手には青い薬と赤い薬。 「青い錠剤を飲めば、この世界の記憶を全て忘れ元居た世界に帰る事ができる。赤い錠剤を飲むとこの世界に留まり真実を知る事ができる」 受け止めるだけの覚悟が必要だけれどネオは迷わず赤を飲む。 勿論映画の話なので、現実世界には青い薬なんか存在しない。 仮に。もしも。もしもそんな便利な青い錠剤があったら俺は飲むのだろうか??。   飲まねーよ。

動画

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