活動データ
タイム
18:36
距離
17.4km
のぼり
2736m
くだり
2745m
活動詳細
すべて見るGWは2泊3日で剱岳にいってきました。 目的は山頂ではなく、剱尾根にあるアイスルートのR4。 この日のためにアイスもドライも特訓に特訓を重ね、ロープワークも再度見直して練習してきました。が・・・・・・連日気温の上昇で凍りつきがよくなく、結局R4は登れず(’ω’)ファッ!!? 1ピッチ目は完全なドライルートだとはわかっていましたが、楽しめそうな2ピッチ目の氷もほとんどなく、残念な結果に。 わたし……本当にドライ苦手なんですよ。鎌倉山でひたすらトップロープはって練習させてもらいましたが、初心者ルートも行けないんですよ( ̄□ ̄;)うがー!! 1日目にわたしたちが馬場島山荘から出発した日、源次郎尾根が雪崩れ、お亡くなりになった方がいるそうです。 ちょうどヘリが飛んでいくのがみえていました。あの日は気温も上昇し、三ノ窓ルートもゴルジュ帯左右から、かなりの雪崩が起こり、「こりゃさすがにやばいんじゃないか」と、ゾクゾクしました( ;゚³゚)自分たちがついさっき足早に抜けたルートが雪崩で崩れ落ちていくのを見るのは、あまりいい気がしませんね(汗) 1日で標高2000mを稼いで、テントを設営し、早速宴会を開始。夜半から吹雪になり、テントをたたく風でみんなは何度も起されたようですが、わたしは一度も目を覚ますこともなくぐっすり╰( º∀º )╯フライが飛ばされても起きないんじゃないかな・・・・・・。 2日目は吹雪のために三ノ窓のテント場でだらだら停滞しましたが、それもまた楽しく、おしゃべりに高じてしまいあっという間に一日がすぎていきました。 風が静まった真夜中にテントの外に出れば、チンネの大岩をバックに、びっくりするくらいの綺麗な星屑。富山湾の夜景までくっきり見えた、本当に雲上のテント場でした。 この場所、夏はテント泊が禁止になっているし、冬は富山県警に許可された登山者しか入山できないことになっているようです。いや~わたし、こんなところまでこれるようになったのねー。(連れてきてもらったといったほうがいい) 3日目は雷鳥のゲコゲコ鳴く声に目を覚まし、さぁ今日はロングルートの池ノ谷ガリーを経由して早月尾根下山。池ノ谷ガリーは「行けない谷」っていうのが訛って、その名がついたといわれているとおり、まさにすごい斜度でした。 テント場が高度2600mだったので、ちょっと歩くとすぐに息があがる。 進むほどに強くなる斜度。バーティカルとまではいかないけれど、滑り落ちたらまず下までまっさかさまの中、シビれるくらいの青空に向かってダブルアックスでがつがつ登る。 「やっばいーちょー気持ちいいー!!」って、ずっと叫んでいたかも。ここ、ガチガチにクラストしていたらアックスが決まって本当に楽しいルートかも(・ิω・ิ ほどなくして山頂にたどり着くと、一組の方とすれ違いましたが、その方々はわたしたちが登ってきたルートを下山途中、滑落したのか何かで富山県警のヘリで救出されていくのがみえました。 「試練と憧れ」 早月尾根登山口には、そう記された石碑がありますが、剱岳は本当に厳しい山なのだと思います。だからこそ人は魅了されるし、そこを登りきった後に感じられる達成感は計り知れないものがあるのでしょう。 あの切れ落ちたナイフリッジを進む高揚感と、標高3000m近い深い空の色が、今でも忘れられません。
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