デナリ遠征

2015.05.30(土) 日帰り

活動詳細

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非常に体調、体力、高度純化も良好で、さらにアタック日の天候にも恵まれ、8日間での登頂となりました。 登っているときは、帰ったら何を食べるかばっかりの日々で、頂上に立った時に思ったのが、ドクペとピザが食える!でした 笑 登頂を実感したのは結局、デナリ国立公園のバックカントリーエリアに入りテントのベンチレーションから北壁のデナリを見たときでした。 1日目 天候不順の為、タルキートナですでに二日待っていたが夜20時(と、いっても白夜なので明るいですが)に突然飛ぶことに。 カヒルトナベース(ランディングポイント)に着陸し、予約しておいた白ガス2缶、計2ガロンを受け取る。 他の同乗者はここで止まるようだが、ソロの僕は雪が締まっている夜のうちに、一番危険であろうカヒルトナ氷河のクレバス地帯を抜けたかったので、C1へ移動する。 12時くらいに到着。5月の下旬はまだ白夜といっても薄暗く、最初は細かい作業にヘッドライトが必要でした。 2日目 C2に荷揚げ。荷物をうめてC1に戻って水を作る。 C1にデポしていくものを埋める。 隣のイギリス隊に聞くと2ガロンも使わないし、万が一無くなったら下山する奴からもらえると助言をもらい、1缶埋める。(なんと無駄な事か。。。) 3日目 C3へ移動。途中C2にデポしていた荷物をピックアップし、モーターサイクルヒル直下まで移動する。 モーターサイクルヒルは、数年前日本隊が雪崩に巻き込まれた悲劇の場所でもある。 思いのほか体力と時間が余ったため、スキーを楽しむ。 フォーレイカーにレンズ雲。悪天候の予兆。 4日目 昨日夜から吹雪。 夜何度も起きて、テントを掘り出すことに。 日中は、小康状態。視界も悪く、雪も降っている。 上から撤退する人たちが下りてくる。 今シーズンは未だ登頂者はいないらしい。 天候待ち 5日目 天候待ち 6日目 晴れ。 外に出るとすでに準備を終え動き出している隊もいる。 すぐに荷物をまとめる。 スキー靴、スキー板帰りの食事をデポする。 本来は、ウィンディーコーナーもしくはC4に荷揚げをして高度純化するんですが、体力、高度純化ともに良好なので直でC4へ上がる。 ウィンディコーナーは落石が多く少し怖い。 C4前の坂が地味に体力を削りましたが問題なく到着。 到着と同時にウエストバットレスへのルートヘッドウォールが雪崩を起こし、スキーヤーが一人巻き込まれる。足を痛めたようでレンジャーに救助されていた。 前日までの積雪で表層雪崩が起こったようだ。 ここまでも、ドーンと大きな票が雪崩の音が響いていたし、本当に何が起こるかわからない。 レンジャーのテントの前には当面の天気予報が書かれていますが、この先あまり一週間よくない予報。 ここに、長くいるのかもなぁと思う。 7日目 高度純化を兼ねてウェストバットレスに荷揚げを行う。 雪がカチカチであまり掘れず30cmほどの穴に雪をかぶせデポする。 飛んだらどうしよう。 戻り、ダメ元でレンジャーの予報を確かめる。 ちょっと良くなっている。 夜寝る前に気圧計を見ると、気圧がどんどん上昇していた。 明日朝快晴なら、C4からアタック仕様と考える。 高度純化は訳が分からない程問題がないし、7日間しか移動していないのもあって、体力もパーフェクトだった。 8日目 快晴。 荷物をまとめるとすぐに、出発。 当然だけど、他にアタックする人はいない。 ウエストバットレスは緊張する場所が何か所かあるけど、日本の雪稜の方が技術的に難しいと思う。丁寧に通過すれば問題はなかった。 4時間程でC5に到着。ここまで順調。 C5からは、天候待ちしていた隊がちょうどアタックを始めるところだった。 まだ体は軽く、先頭をアメリカ隊、二番手を韓国隊、3番手をガイド隊、その後を300mほど遅れて僕が歩いた。 デナリパスで、ガイド隊を追い越し前にでる。ガイド隊の場合やはり、人数が多いのもあり、危険個所ではどうしても動作がゆっくりになってしまうようだ。 韓国隊から、順応がうまくいかなかったようで二人引き返してくる。翌日のアタックに掛けるようだ。元気になって登頂してくれたことを願っています。 休憩中の韓国隊も追い越し、フットボールフィールドへ。 すると、後ろから、場違いなほどの軽装備で軽やかなリズムで近づいてくるおじさんが。。。むちゃくちゃ早い!元気に挨拶をし僕を追い越する、まるで低山かのように、その後に待ち受けるピッグヒルを登っていく。(後で聞いたらC5のレンジャーでピクニックをしていたらしい。。。さすがレンジャー) 最後の心臓やぶりの坂ピッグヒルを息を上げないように亀のように登り、頂上稜線へ。 ここで、ミス。頂上をみて興奮してしまい、酸欠になりリッジの真ん中で尻餅をついてしまった。 右側は数千メートルの崖。あー、ヤバかった。 息を整える。 頂上まで直線距離にして50mくらいだが、心の中では帰りたいと本気で思っていた。明日またアタックすればいい。最悪敗退でも生きてればいい。 などと、死にそうになったことでメンタルずたずた一気に弱気なってしまった。 本気で引き返そうとしたとき。 頂上側から声がかかる。 「どうぞ」 リッジは人ひとりしか歩け無いため、すれ違いでは登りを優先する。 帰ってきたアメリカ隊に声をかけられ、ヤバい格好悪いと事見せられない!! と思い、笑顔で 「おめでとう!」 と声をかけすれ違った。 あれ。。。ここ頂上だ。 そう、格好つけているうちに気づいたら頂上に立っていたわけで、感慨とか一切ありません出た。 ああ、早くタルキートナに帰って、マウンテンハイピザの金髪のカワイ子ちゃんにあって、ドクペとでかいピザ食べたいなぁ。 思っていたのはこれだけでした 笑 頂上滞在時間は5分ほど、韓国隊が頂上に到着するとそそくさC4まで下山した。 16時間ほど行動したので、疲れはマックスで、翌日は一日中寝る事に決め、味噌汁だけのみ就寝。 9日目 朝目が覚めると、金髪、ドクペ、ピザが頭をぐるぐる。 荷物をまとめ、いっきにランディングポイントへ!笑 10日目 朝一の便でタルキートナへ。 帰還最初のドクペは最高!! 片付けを終え、デナリでなくなった方々の慰霊碑をお参りし、ピザを食べてその日を終えました。 ちなみに、二日タルキートナに滞在しましたが、マウンテンハイピザに行って、金髪のかわいい子に水を頼んだのですが、発音が通じず毎回コーラが出てきました。。。

活動の装備

  • サーモス(THERMOS)
    山専用ステンレスボトル FFX-500
  • サーマレスト(THERMAREST)
    リッジレストソーライト
  • その他(Other)
    イスカ ゴア ワイド
  • モンベル(mont-bell)
    スーパースパイラルダウンハガー
  • その他(Other)
    スマートウール マウンテニアリング
  • パタゴニア(patagonia)
    r2
  • ブラックダイヤモンド(Black Diamond)
    リボルト
  • その他(Other)
    finetrak アルパインセット
  • モンベル(mont-bell)
    ジオライン EXP. ハイネックシャツ Men's
  • モンベル(mont-bell)
    エクスペディションパック 80
  • ケーツー(K2)
    メイデンAK
  • ペツル(PETZL)
    クォーク
  • ペツル(PETZL)
    リンクス
  • ブラックダイヤモンド(Black Diamond)
    ファーストライト2P
  • プロトレック(PRO TREK)
    PRG-270
  • モンベル(mont-bell)
    ノマドパーカ Men's
  • グリベル(GRIVEL)
    グリベル
  • マウンテンハードウェア(Mountain Hardware)
    via rapida 35
  • スカルパ(SCARPA)
    スカルパ タイフーン
  • エムエスアール(MSR)
    ウィスパーライトインターナショナルストーブコンロ

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