活動データ
タイム
06:00
距離
6.8km
のぼり
692m
くだり
692m
活動詳細
すべて見る季節もすっかり良くなり野地峰の固かった蕾も花開いている頃、そして黒岩山の八方ブナも見てみたい。 ということで野地峰から黒岩山への縦走ピストンに出かけた。 ■緑濃く 登山口はすっかり緑濃くなり、初夏を思わせる。 やや急峻な登山道をゆっくりと登っていくが、ふくらはぎが重い。 三嶺の疲れがまだ残っているとは思わなかった。 呼吸をできるだけ深く、酸素を身体に取り込んでいくように登っていると少しずつだが楽になる。 その頃には視界が開け、山頂の反射板が見え始めた。 青空にイイ角度、絵になるなあ。 山頂はもう近い。 今日もいい一日になりそうだ。 ■笹の海にてスイム 黒岩山へは首無地蔵の鎮座する山頂より少し下の反射板広場から稜線を渡っていく。 縦走路入り口には標識等はないが、よく見れば踏み跡でそれと分かる。 背丈ほどもある笹は朝露で濡れているが、暑いのでハードシェルは着ない。 次第に全身が雨にでも降られたの?って状態になってしまうが、ガマンガマン。 方向を確認しては笹へもぐり、踏み跡をたどるを繰り返していると笹の海を泳いでいるかのようだった。 幸い踏み跡はしっかりしているので迷うことはないと思うが、念ため時々方向のYAMAPチェックはした方がいいと思われる。 胸のあたりまでの笹漕ぎは経験があったが、すっぽり頭まで笹に沈んでしまうのは初めてだ。 うっとうしいが、これはこれで話しのネタにはなる。 ■花は?どこ? 笹漕ぎと湿ってズルズルすべる急登をいくつか乗り越えると、山頂と八方ブナへの分岐にさしかかる。 ここまでで、花はほとんど全滅状態。 来るのが1週間遅かったようだ。 花や紅葉の時期に無頓着な我々の山行では良くあることだが、ここまでタイミング良く時期をはずしていると何かの呪いか?と思ってしまう。 嗚呼、緑以外の彩りが欲しいなあ。 ■尋常じゃない存在感ですよ 花が望めない今、本日のメインイベント八方ブナを探すべく分岐を進んでいく。 案内板等はないので見つけられるか少し不安だったが、そんな心配はいらなかった。 他の木とはまったく違う凄い存在感。 根元から大きく枝を四方八方へと伸ばし続ける姿は、まさに八方ブナとしか形容できない。 その大きな存在感に圧倒される。 しばし撮影タイムが続くが、ふたりとも無言でただひたすらシャッターを切りまくる。 自分の腕ではこの存在感は伝わらないだろうと思いながらも撮り続けられずにはいられなかった。 ある意味、大座礼山の四国一の巨大ブナよりもスゴイかもしれない。 ■再び笹の海を越えて 八方ブナの分岐から黒岩山山頂へはすぐにたどり着く。 ランチタイムにはベストの時間だ。 少々風が強く寒いが、風が止まると虫がたかってくる。 これからの時期、ランチタイムは虫との戦いだな。 黒岩山山頂はこれといって特徴もなく眺望がいいわけでもないので食後の珈琲もそこそこに下山開始。 多少笹漕ぎにもなれて快調に進んでいると前方で何やら叫び声が聞こえる。 どうやら「黒岩山さよーならー!」と叫んでいるようだ。 今日もいい天気だし、気持ちは分からなくもない。 そして、再び笹を渡りきって野地峰に戻ると先程の声の主が休憩中だった。 山歴13年のベテラン岳人マイケルさん。 見かけ通り紳士的な方で5年前の野地峰の様子などを教えていただいた。 もちろん、しっかり宣教師しばてんさんによるYAMAPの布教はさせていただきました。 ■帰りは長いよ 僕たちよりも確実に早いマイケルさんより少し後に下山開始。 野地峰は良い山でお気に入りの一座だけど、帰りが単調すぎて長く感じるのが玉に瑕。 毎回、長いよねーと同じような愚痴をこぼしながら下山する。 何度目かの九十九折れを下っていくとようやく登山口だ。 無事下山、お疲れ様でした。 本日の温泉は吾北地区に足を伸ばして吾北むささび温泉で疲れを癒す。 入浴料600円、高知ではかなりコストパフォーマンスのいいお値段。 鉄分の多い赤茶けたお湯は高知では珍しい。 筋肉疲労や傷に特にいいらしく、まったくもって登山向きのお湯だ。 さあ、次はどんな山か楽しみだ。
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