芍薬か、ヤツかー…(白鳥山・時雨岳)

2017.05.11(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 50
休憩時間
1 時間 27
距離
6.2 km
のぼり / くだり
545 / 548 m
36
2 7
24
16

活動詳細

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今回の山歩きの目的はシャクヤクだった。 しかし山で突如姿を現した「ヤツ」もまた、それに負けず劣らずの存在感を示していたのであるー…。 午前二時半。 深い眠りについていた体を気合いでベッドから引き剥がす。寝ぼけている上に辺りがまだ真っ暗なため、「日焼け止め」という乙女の最重要ワードがこの時点で早くも頭から消え去っている。 支度を整え、ご一緒させていただくヨシヨシさんとの合流地点へと向かう。高速道路のインターチェンジの入口が工事のため閉鎖されていて入れないというまさかのハプニングを奇跡的な勘と判断力で乗り越え、無事にヨシヨシさんとの合流を果たす。そしてヨシヨシさんの車に乗せていただき、次の合流地点へと向かう。小柄で可愛らしい雰囲気のヨシヨシさん。気さくで親しみやすいお人柄のヨシヨシさん。窓の外を見ると素敵な朝焼けがこれから始まる素晴らしい1日を予感させる。なんと期待に満ち溢れた朝なのだろう。 楽しくお話させていただいているうちに、次の合流地点に到着する。我々が着いたのとほぼ同時、絶妙なタイミングで颯爽と登場されたしん☆さん。最近やり取りさせていただいたばかりの私の参加を快諾してくださったことで、心の広い優しい方であることはすでに明らかになっている。 そんなしん☆さんの華麗なるドライブ・テクニックで酷道をひた走り、ついに登山口までたどり着いた。準備を整え山に入る。私はこの瞬間を待ちわびていた。まさに辺りは新緑、自然を身体中に浴びる贅沢な時間。 そして歩き始めて間もなくして、遠くに何かの群生の存在を確認した。早くもシャクヤクか⁈と胸が高鳴ったが、近くに寄ると「葉っぱが違う…」とヨシヨシさん。そう、それが「ヤツ」との初めての出会いだった。 白鳥山頂を過ぎても「ヤツ」の勢いは変わらない。もしかしてシャクヤクはヤツらに食われてしまったんじゃないかと心配になったころ、縦走路から少し離れた斜面にシャクヤクの群生を発見!もう少し進んだ時雨岳の付近にもシャクヤクがたくさん‼︎清楚で可憐で、まるで十八の娘さんのようだと喩えたのはどこの詩人だったか。 「石灰岩のところにシャクヤクあるね!」 「でもシャクヤク見つけるのにヤツが邪魔…」 「こっちにシャクヤクいっぱい!」 「うわ、ヤツもおるし」 「ここのシャクヤクはまだツボミ…」 「チッ、道の真ん中にまでヤツが‼︎」 「シャクヤク綺麗〜可愛い〜✨」 「ヤツもせめて花でも咲いときゃね…」 もちろん今回の山歩きの目的はシャクヤクである。しかしながら「ヤツ」の存在によってシャクヤクがより引き立てられた感は否めない。 下山して登山口まで戻ってきたとき、ふと気づくとシャクヤクが二輪だけ、こっちを向いて咲いていた。最後はシャクヤクで終わったのだ…とホッとしたのもつかの間、帰宅のため再び走り始めた車の窓の向こうに…「ヤツ」‼︎ 今回の山歩きは奇しくも「ヤツ」に始まり「ヤツ」に終わった。しかもそのオチを少し期待していた自分がいて、また「ヤツ」も「はいはい、わかってますよ」と言わんばかりに最後まで完璧に自分の仕事をやってのけたのだ。 芍薬か、ヤツかー… どちかではない 芍薬とヤツの相乗効果で さらには しん☆さんとヨシヨシさんの相乗効果で とても幸せな時間を過ごすことができた。 本当に、ありがとうございました。 ※「ヤツ」の本名をヨシヨシさんが教えてくださいました。「ヤツ」の写真のコメでどうぞ(*^^*)

メンバー

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